TSCSPOOL環境変数が指定されている場合，OTM - Clientは該当するディレクトリに障害情報を出力します。出力メッセージの詳細については，「6.　メッセージ」を参照してください。TSCSPOOL環境変数の指定を省略した場合は，障害情報は出力されません。

Javaアプリケーション（またはJavaアプレット）を使用する場合は，クライアントアプリケーションの開始時に-TSCDebugInfoオプションを指定してください。省略した場合，障害情報は標準出力に出力されます。-TSCDebugInfoオプションを指定する場合は，次に示す条件を満たす必要があります。

• OTM - Clientがインストールされていること。
• 日立共通クラスライブラリがインストールされていること。
  日立共通クラスライブラリは，TPBrokerのインストール時にインストールされます。
  
• OTM - Clientが提供するC++ライブラリのパス（UNIXを使用する場合は$TSCDIR/lib，Windowsを使用する場合は%TSCDIR%\bin），および日立共通クラスライブラリのパスが，ライブラリパス環境変数に指定されていること。
  各OSのライブラリパス環境変数については，「3.1.2　OTM - Clientの環境変数」を参照してください。
  
• Javaアプレットでこのオプションを指定する場合は，OTM - Clientが提供するC++ライブラリの読み込みが，Javaアプレットの署名によって許可されていること。

TSCAdmクラスのinitClient()メソッド呼び出しに成功する前のログメッセージおよびトレース情報は，標準出力に出力されたり失われたりすることがあります。ライブラリのロードに失敗した場合は，TSCAdmクラスのinitClient()メソッド呼び出しでTSCInitializeException例外が発生します。

また，C++またはCOBOL言語を使用して作成したクライアントアプリケーション，またはOTMのJavaアプリケーション（またはJavaアプレット）にこのオプションを指定した場合は無視されます。