TPBroker OTMは，"TSC"で始まる環境変数を使用します。そのため，実行環境ではここで説明する以外の"TSC"で始まる環境変数を使用しないでください。

また，ユーザはTPBrokerで使用する環境変数について設定する必要があります。詳細については，ご使用の環境に応じて，マニュアル「TPBroker　ユーザーズガイド」，「TPBroker for C++　ユーザーズガイド」，「TPBroker for Java　OTSガイド」，または「TPBroker for the Java ^TM Platform　ユーザーズガイド」を参照してください。

• TSCDIR
  インストール先ディレクトリを指定します。
  
• TSCSPOOL
  OTM実行環境ディレクトリを指定します。
  OTM - Clientは該当するディレクトリに障害情報を出力します。TSCSPOOL環境変数の指定を省略した場合，障害情報は出力されません。
  
• TSCLOCALE
  "0"を指定した場合は，OTM - Clientのアプリケーションプログラムに対するロケールを設定しません。TSCLOCALE環境変数の指定を省略した場合，または"0"以外を指定した場合は，OTM - ClientのアプリケーションプログラムでTSCAdmクラスのinitClient()メソッドを実行すると，locale(LC_ALL)がLANG環境変数と同じロケールに設定されます。TSCLOCALE環境変数はUNIXの場合だけ有効です。WindowsでTSCLOCALE環境変数を指定した場合，TSCLOCALE環境変数の指定は無視されます。
  
• ライブラリパス
  C++およびCOBOLを使用する場合，OSの環境変数にライブラリ格納ディレクトリを指定してください。
  ライブラリ格納ディレクトリを指定する環境変数はOSによって異なります。OTM - Clientのライブラリ格納ディレクトリを指定する環境変数を，使用するOSごとに次の表に示します。
  

  表3-1　ライブラリ格納ディレクトリを指定する環境変数（OTM - Client）

  使用するOS	HP-UX	Solaris	AIX	Windows
  環境変数	SHLIB_PATH	LD_LIBRARY_PATH	LIBPATH	PATH

  詳細についてはOSのマニュアルを参照してください。OSが仕様変更した場合，環境変数も変更されることがあります。
  
• CLASSPATH（Javaの場合）
  UNIXを使用する場合は"格納ディレクトリ/tsccl.jar"を追加し，Windowsを使用する場合は"格納ディレクトリ\tsccl.jar"を追加します。
  実行環境のJavaのバージョンがJava 2の場合は，tsccl.jarではなくtscj2cl.jarをCLASSPATHに追加してください。また，Cosminexus TPBroker for JavaのORB Version 4またはCosminexus TPBroker Version 5を使用する場合は，tsccl.jarではなくtscv4cl.jarをCLASSPATHに追加してください。
  
• PATH
  トランザクションフレームジェネレータで使用する環境変数です。
  TPBrokerのidl2cppまたはidl2java，osagent，idl2ir，およびirepが格納されているディレクトリを設定してください。COBOLを使用する場合，COBOL adapter for TPBrokerのidl2cobolが格納されているディレクトリを設定してください。