トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザーズガイド
稼働統計出力ファイルへの出力情報を示します。さらに,TSCノード全体でまとめた出力情報,TSCルートアクセプタ単位の出力情報,およびサーバアプリケーションのオペレーション単位の出力情報を示します。
表2-12 稼働統計出力ファイルへの出力情報
| 情報種別 | 項目 | 説明 | オペランド | ||
|---|---|---|---|---|---|
| nod | rac | opr | |||
| リクエスト情報 |
リクエスト種別 | リクエストが「同期型」か「非応答型」かまたは「セション型」かの種別です。この情報は,リクエストを処理するサーバアプリケーションで取得します。なお,リクエストの要求元がORBクライアント(CORBA 2.1に準拠するクライアント)の場合,そのリクエストが非応答型であっても,同期型として情報を取得します。また,リクエストの要求元がOTMクライアントなのか,ORBクライアントなのかの区別はしません。 | × | × | ○ |
| レスポンス時間 | サーバアプリケーションへリクエストを送信した時間と,その応答を受信した時間の差です。この情報は,リクエスト送信元であるクライアントアプリケーションで取得します。ただし,OTM - ClientのクライアントアプリケーションおよびWWW Application Developer's KitのOTMゲートウェイからの呼び出しの場合は取得できません。 | ○ | × | ○ | |
| リクエスト実行時間 | ユーザが実装したメソッドが,クライアントアプリケーションからリクエストを受信した時間と,その応答を送信した時間の差です。この情報はサーバアプリケーションで取得します。 | ○ | × | ○ | |
| リクエストタイムアウト | リクエストを送信してからその応答が返されるまでの間に発生したタイムアウト障害です。クライアントアプリケーションで取得します。ただし,OTM - ClientのクライアントアプリケーションおよびWWW Application Developer's KitのOTMゲートウェイからの呼び出しの場合は取得できません。 | ○ | × | ○ | |
| リクエスト障害 | リクエストを送信してからその応答が返されるまでの処理で発生した障害です。クライアントアプリケーションで取得します。ただし,OTM - ClientのクライアントアプリケーションおよびWWW Application Developer's KitのOTMゲートウェイからの呼び出しの場合は取得できません。 | ○ | × | ○ | |
| TSCORBコネクタのレスポンス時間 | TSCORBコネクタがORBクライアントの同期型リクエストを受信した時間と,その応答をサーバから受信した時間の差です。リクエスト種別が「非応答型」の場合は取得できません。 | ○ | × | ○ | |
| TSCORBコネクタのリクエストタイムアウト | TSCORBコネクタがリクエストを送信してからその応答が返されるまでの間に発生したタイムアウト障害です。リクエスト種別が「非応答型」の場合は取得できません。 | ○ | × | ○ | |
| TSCORBコネクタのリクエスト障害 | TSCORBコネクタがリクエストを送信してからその応答が返されるまでの処理で発生した障害です。リクエスト種別が「非応答型」の場合は取得できません。 | ○ | × | ○ | |
| セション情報 | セション開始メソッド発行数 | セション開始メソッドを発行し,TSCデーモンでセション呼び出しを受け付けられる状態になった回数です。 | 〇 | × | × |
| セション数 | 情報を取得したときに,TSCデーモンとクライアントアプリケーションの間で確立しているセションの数です。この情報は,tscstsstartコマンドの-TSCCheckIntervalオプションに指定した時間間隔で取得します。 | 〇 | × | × | |
| スケジュール情報 | スケジュール待ち件数 | スケジュール用キューに滞留したリクエストの数です。キューにリクエストをキューイングするときに,この情報を取得します。 キューに滞留しているリクエストの数をプライオリテイの高低に関係なく取得します。 |
○ | ○ | × |
| スケジュール待ち件数(高プライオリテイ) | プライオリテイの高いリクエストだけが使用できるキューの部分(-TSCHighPriorRequestCountオプションの指定値)に滞留しているリクエスト数です。プライオリテイの高いリクエストをキューイングするときに,この情報を取得します。-TSCHighPriorRequestCountオプションに値を指定していない場合はこの情報は取得されません。 | ○ | ○ | × | |
| スケジュール待ち時間 | スケジュール用キューにリクエストを登録してから取り出すまでの,リクエストの滞留時間です。 | ○ | ○ | × | |
| スケジュールできなかったリクエスト数 | キューに同時に登録できる数(tscstartコマンドの-TSCMaxRequestCountオプションで指定)を超え,スケジュールできなかったリクエストの数です。リクエストのスケジューリング失敗のたびにこの情報を取得します。 キューに同時に登録できる数を超えている場合,リクエストのプライオリテイの高低に関係なく,この情報を取得します。 |
○ | ○ | × | |
| スケジュールできなかったリクエスト数(低プライオリテイ) | キューに滞留可能な値(-TSCMaxRequestCountオプション指定値)を超えない範囲で,プライオリテイの低いリクエストをスケジューリングできなかった件数です。つまり,-TSCMaxRequestCountオプションの指定値から-TSCHighPriorRequestCountオプションの指定値を減算した件数を,プライオリテイの低いリクエストの件数が超えている状態です。この状態で,プライオリテイの低いリクエストのスケジューリングが失敗するたびに,この情報を取得します。 -TSCHighPriorRequestCountオプションに値を指定していない場合はこの情報は取得されません。 |
○ | ○ | × | |
| プロセス情報 | アプリケーションプログラム異常終了の件数 | TSCデーモンが管理するアプリケーションプログラムの異常終了の発生件数です。異常終了が発生するたびに,この情報を取得します。なお,TSCデーモンが管理するプロセスについては,「2.4.3 プロセスの管理」を参照してください。 | ○ | × | × |
| TSCレギュレータ異常終了の件数 | TSCレギュレータの異常終了の発生件数です。異常終了が発生するたびに,この情報を取得します。 | ○ | × | × | |
| TSCORBコネクタ異常終了の件数 | TSCORBコネクタの異常終了の発生件数です。異常終了が発生するたびに,この情報を取得します。 | ○ | × | × | |
| コネクション情報 | TSCレギュレータとクライアントアプリケーション間 | TSCレギュレータとクライアントアプリケーションの間のコネクション情報です。tscstsstartコマンドの-TSCCheckIntervalオプションに指定した時間間隔でこの情報を取得します。 | ○ | × | × |
| TSCデーモンとクライアントアプリケーション間 | TSCデーモンとクライアントアプリケーションの間のコネクション情報です。tscstsstartコマンドの-TSCCheckIntervalオプションに指定した時間間隔でこの情報を取得します。 | ○ | × | × | |
| TSCデーモンとサーバアプリケーション間(制御用) | TSCデーモンとサーバアプリケーションの間のコネクション情報です。tscstsstartコマンドの-TSCCheckIntervalオプションに指定した時間間隔でこの情報を取得します。 | ○ | × | × | |
| TSCデーモンとサーバアプリケーション間(リクエスト用) | TSCデーモンとサーバアプリケーションの間のコネクション情報です。tscstsstartコマンドの-TSCCheckIntervalオプションに指定した時間間隔でこの情報を取得します。 | ○ | ○ | × | |
| TSCデーモンとTSCレギュレータ間 | TSCデーモンとTSCレギュレータの間のコネクション情報です。tscstsstartコマンドの-TSCCheckIntervalオプションに指定した時間間隔でこの情報を取得します。 | ○ | × | × | |
| TSCデーモンとTSCORBコネクタ間 | TSCデーモンとTSCORBコネクタの間のコネクション数です。tscstsstartコマンドの-TSCCheckIntervalオプションに指定した時間間隔でこの情報を取得します。 | ○ | × | × | |
| 情報種別 | 項目 | 出力する情報 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 発生件数 | 最大数 | 最小数 | 平均数 | 最大,最小,平均数の単位 | ||
| リクエスト情報 | レスポンス時間 | ○ | ○ | ○ | ○ | マイクロ秒 |
| リクエスト実行時間 | ○ | ○ | ○ | ○ | マイクロ秒 | |
| リクエストタイムアウト | ○ | − | − | − | ||
| リクエスト障害 | ○ | − | − | − | ||
| セション情報 | セション開始メソッド発行数 | ○ | − | − | − | |
| セション数 | − | ○ | ○ | ○ | 件数 | |
| スケジュール情報 | スケジュール待ち件数 | ○ | ○ | ○ | ○ | 件数 |
| スケジュール待ち件数(高プライオリテイ) | ○ | ○ | ○ | ○ | 件数 | |
| スケジュール待ち時間 | ○ | ○ | ○ | ○ | マイクロ秒 | |
| スケジュールできなかったリクエスト数 | ○ | − | − | − | ||
| スケジュールできなかったリクエスト数(低プライオリテイ) | ○ | − | − | − | ||
| TSCORBコネクタのレスポンス時間 | ○ | ○ | ○ | ○ | マイクロ秒 | |
| TSCORBコネクタのリクエストアウト | ○ | − | − | − | ||
| TSCORBコネクタのリクエスト障害 | ○ | − | − | − | ||
| プロセス情報 | アプリケーションプログラム異常終了 | ○ | − | − | − | |
| TSCレギュレータ異常終了 | ○ | − | − | − | ||
| TSCORBコネクタ異常終了 | ○ | − | − | − | ||
| コネクション情報 | TSCレギュレータとクライアントアプリケーション間 | − | ○ | ○ | ○ | 件数 |
| TSCデーモンとクライアントアプリケーション間 | − | ○ | ○ | ○ | 件数 | |
| TSCデーモンとサーバアプリケーション間(制御用) | − | ○ | ○ | ○ | 件数 | |
| TSCデーモンとサーバアプリケーション間(リクエスト用) | − | ○ | ○ | ○ | 件数 | |
| TSCデーモンとTSCレギュレータ間 | − | ○ | ○ | ○ | 件数 | |
| TSCデーモンとTSCORBコネクタ間 | − | ○ | ○ | ○ | 件数 | |
| 情報種別 | 項目 | 出力する情報 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 発生件数 | 最大数 | 最小数 | 平均数 | 最大,最小,平均数の単位 | ||
| スケジュール情報 | スケジュール待ち件数 | ○ | ○ | ○ | ○ | 件数 |
| スケジュール待ち件数(高プライオリテイ) | ○ | ○ | ○ | ○ | 件数 | |
| スケジュール待ち時間 | ○ | ○ | ○ | ○ | マイクロ秒 | |
| スケジュールできなかったリクエスト数 | ○ | − | − | − | ||
| スケジュールできなかったリクエスト数(低プライオリテイ) | ○ | − | − | − | ||
| コネクション情報 | TSCデーモンとサーバアプリケーション間(リクエスト用) | − | ○ | ○ | ○ | 件数 |
表2-15 サーバアプリケーションのオペレーション単位の稼働統計出力情報
| 情報種別 | 項目 | 出力する情報 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 発生件数 | 最大数 | 最小数 | 平均数 | 最大,最小,平均数の単位 | |||
| リクエスト情報 | リクエスト種別 | 同期型 | ○ | − | − | − | |
| 非応答型 | ○ | − | − | − | |||
| セション型 | ○ | − | − | − | |||
| レスポンス時間 | ○ | ○ | ○ | ○ | マイクロ秒 | ||
| リクエスト実行時間 | ○ | ○ | ○ | ○ | マイクロ秒 | ||
| リクエストタイムアウト | ○ | − | − | − | 件数 | ||
| リクエスト障害 | ○ | − | − | − | 件数 | ||
| TSCORBコネクタのレスポンス時間 | ○ | ○ | ○ | ○ | マイクロ秒 | ||
| TSCORBコネクタのリクエストアウト | ○ | − | − | − | |||
| TSCORBコネクタのリクエスト障害 | ○ | − | − | − | |||
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