トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザーズガイド

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はじめに

このマニュアルは,TPBroker Object Transaction Monitor,Cosminexus TPBroker Object Transaction Monitor,TPBroker Object Transaction Monitor - Client,およびTPBroker Object Transaction Monitor - Connector for Object Request Brokerの機能,環境設定,および運用について説明したものです。

なお,このマニュアルでは,TPBroker Object Transaction MonitorおよびCosminexus TPBroker Object Transaction MonitorをOTMと表記し,TPBroker Object Transaction Monitor - ClientをOTM - Clientと表記しています。また,TPBroker Object Transaction Monitor - Connector for Object Request BrokerをOTM - Connector for ORBと表記しています。これらすべてを総称するときは,TPBroker OTMと表記します。

対象読者

TPBroker OTMを使用するシステム管理者およびアプリケーションプログラマを対象としています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 概要
TPBroker OTMの特長,およびシステム構成について説明しています。

第2章 機能
TPBroker OTMの機能について説明しています。

第3章 OTM - Clientの運用
OTM - Clientの環境設定,開始と終了,および障害対策について説明しています。

第4章 OTMの運用
OTMの環境設定,開始と終了,OTM - Connector for ORBの運用方法,TPBrokerとの連携,ファイアウォールの設定,および障害対策について説明しています。

第5章 コマンドリファレンス
アプリケーションプログラムの作成時に使用するコマンドを除いた,運用コマンドおよびアプリケーションプログラム開始時のオプションについて説明しています。

第6章 メッセージ
OTMが出力するメッセージについて説明しています。

付録A アボートコード一覧
OTMのメッセージが出力するアボートコードについて説明しています。

付録B tscgetrefコマンドの出力例
tscgetrefコマンドで接続先情報を出力する例を示しています。

付録C tscstsedコマンドの出力例
tscstsedコマンドで稼働統計情報を出力する例を示しています。

付録D 例外変換テーブルファイルの作成方法
OTMのシステム例外をCORBA例外に変換するときに使用される,例外変換テーブルファイルの作成方法について説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

[図データ]

[図データ]

このマニュアルでは,VisiBrokerのマニュアルを次のように表記しています。ご使用になるVisiBroker製品のバージョンに対応するマニュアルを参照してください。

該当するマニュアル(資料番号) 表記
Borland Enterprise Server VisiBroker Edition デベロッパーズガイド(3000-3-487) VisiBroker for C++ プログラマーズガイド
VisiBroker for C++ プログラマーズガイド(AIX,HP-UX,Solaris用)(3000-3-651)
VisiBroker for C++ プログラマーズガイド(Windows(R)用)(3000-3-678)
Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド(3000-3-936)
Borland Enterprise Server VisiBroker Edition プログラマーズリファレンス(3000-3-488) VisiBroker for C++ リファレンス
VisiBroker for C++ リファレンス(AIX,HP-UX,Solaris用)(3000-3-652)
VisiBroker for C++ リファレンス(Windows(R)用)(3000-3-679)
Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス(3000-3-937)
Borland Enterprise Server VisiBroker Edition デベロッパーズガイド(3000-3-487) VisiBroker for Java プログラマーズガイド
VisiBroker for Java プログラマーズガイド
(3000-3-656)
VisiBroker Version 4 VisiBroker for Java
プログラマーズガイド(3000-3-827)
Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド(3000-3-936)
Borland Enterprise Server VisiBroker Edition プログラマーズリファレンス(3000-3-488) VisiBroker for Java リファレンス
VisiBroker for Java リファレンス
(3000-3-657)
VisiBroker Version 4 VisiBroker for Java
リファレンス(3000-3-828)
Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス(3000-3-937)

注※
このマニュアルは,C++,Java共通マニュアルです。

読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて直接章を選択して読むことができます。利用目的別に次の流れに従ってお読みいただくことをお勧めします。

[図データ]

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

このマニュアルでの表記

このマニュアルで使用する製品名称の略称を次に示します。

名称 略称
AIX 5L AIX
Cosminexus TPBroker for Java Cosminexus TPBroker for Java
Cosminexus TPBroker for the Java(TM) Platform
HP-UX 11.0 HP-UX
HP-UX 11i
HP-UX 11i V2
HP-UX 11i V2 (IPF)
Itanium(R) Processor Family IPF
Java(TM) Java
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server Operating System Windows 2000
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Datacenter Server Operating System
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional Operating System
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server Operating System
Microsoft(R) Windows NT(R) Server Network Operating System Version 4.0 Windows NT
Microsoft(R) Windows NT(R) Workstation Operating System Version 4.0
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Enterprise Edition Windows Server 2003
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Standard Edition
Microsoft(R) Windows(R) XP Professional Operating System Windows XP

 

このマニュアルで使用する英略語の一覧を示します。

英略語 英字での表記
API Application Programming Interface
BOA Basic Object Adapter
CORBA Common Object Request Broker Architecture
CSV Comma Separated Value
FTP File Transfer Protocol
IDL Interface Definition Language
IOR Interoperable Object Reference
LAN Local Area Network
ORB Object Request Broker
OS Operating System
OTS Object Transaction Service
TCP Transmission Control Protocol
TPBroker TPBroker for C++,またはTPBroker for Java
TSC TPBroker Schedule Control
UDP User Datagram Protocol
URL Uniform Resource Locator

文法の記号

このマニュアルで使用する記号の意味を示します。

文法記述記号 意味
この記号で区切られた項目を選択できることを示します。
(例)-TSCRequestWay 0 | 1
これは,-TSCRequestWayオプションに0か1のどちらかを指定できることを示します。
[ ] この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを示します。
(例)tscdmstart [-TSCForceStart]
これは,tscdmstartと指定するか,またはtscdmstart -TSCForceStartと指定することを示します。
{ } この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択することを示しています。
(例){-TSCID TSC識別子 | -TSCIDALL}
これは,-TSCID TSC識別子と-TSCIDALLのうち,どちらかを指定することを示します。
... この記号で示す直前の項目を繰り返し指定できることを示します。
(例)-TSCID TSC識別子[,TSC識別子...]
これは,-TSCIDオプションに,TSC識別子を繰り返し指定できることを示します。
この記号のあとにユーザ指定値の属性を示します。
《 》 ユーザが指定を省略したときの省略値を示します。
< > ユーザ指定値の構文要素を示します。
(( )) ユーザ指定値の指定範囲を示します。
<英字> アルファベット(A〜Z,a〜z)と_(アンダースコア)
<英数字> 英字と数字(0〜9)
<文字列> 任意の文字の配列
<符号なし整数> 数字(0〜9)
<2進数字> 数字(0または1)

すべて1バイトコードで指定してください。

注※
数字は10進数表現で指定してください。

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所(かしょ) 閉塞(へいそく)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。