Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller

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6.5.3 ユーザーコールバックインターフェース(国庫金用)

国庫金用のユーザーコールバックについて説明します。

形式
int HMpnOcrBcdAnalysisUocTrs(
            const char            *in,
            const unsigned long   inLen,
            char                  *out,
            unsigned long         *outLen )

引数
引数には,通信サーバfor Billerが設定する引数と,ユーザーが設定できる引数があります。
通信サーバfor Billerが設定する引数
  • *in
    電文情報の先頭アドレスを示すポインターです。参照用であるため,ユーザーコールバック内で変更しないでください。
  • inLen
    in情報の長さです。参照用であるため,ユーザーコールバック内で変更しないでください。
  • *outLen
    out領域の最大長です。1,024(単位:バイト)固定です。
ユーザーが設定できる引数
  • *out
    ユーザーコールバックで取り出した値を設定する,領域の先頭アドレスを示すポインターです。この領域に,outLen以上の書き込みはできません。
  • *outLen
    ユーザーコールバックでoutに設定した値の長さを指定します。
通信サーバfor Biller,およびユーザーが設定する引数にinとoutがあります。次にinおよびout領域の形式について説明します。
inおよびout領域の形式はTag,Length,およびValueから構成されています。これらの要素について次に示します。
  • Tag
    設定する情報の識別子を指定します。設定する情報のchar属性4バイトとします。
  • Length
    設定する情報の長さを指定します。char属性4バイトとします。
  • Value
    設定する情報を指定します。char属性でLengthに指定したバイト数とします。

    図6-5 inおよびout領域の形式(国庫金の場合)

    [図データ]

inの設定情報について,次に示します。

表6-9 inに設定する情報(国庫金の場合)

設定する情報の種類 in領域の構成要素
Tag Length Value
収納機関コード 'H008' 収納機関コード長(固定長のため,'0008'となります) 収納機関コード
OCR情報 'B007' OCR情報長(固定長のため'0083'となります) OCR情報
バーコード情報 'B008' バーコード情報長(可変長で,最大の場合,'0050'となります) バーコード情報
また,outの設定情報について,次に示します。

表6-10 outに設定する情報(国庫金の場合)

設定する情報の種類 out領域の構成要素
Tag Length Value
納付番号 'B005' 納付番号長(可変長で,最大の場合,'0020'となります) 納付番号(an属性)
確認番号 'B006' 確認番号長(可変長で,最大の場合,'0006'となります) 確認番号(an属性)
納付区分 'B010' 納付区分長(可変長で,最大の場合,'0016'となります) 納付区分(n属性)

(凡例)
n:《数字》
an:《英字》,《数字》,《記号》,およびSPACE

通信サーバfor Billerでは,outに設定する各情報をチェックしています。

注※
収納機関コードが国税庁(00200000)の場合に,納付区分を設定できます。

戻り値
0:正常終了
0以外(任意の整数値):エラーリターン
戻り値が0以外(任意の整数値)の場合,通信サーバfor Billerでは,処理を中断します。