Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編
ユーザ情報を設定するためには,次に示す名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスを表示します。このダイアログボックスを表示する方法は,「9.1 名前データベースウィンドウの基本操作」を参照してください。
上記画面の組織階層の欄には,追加するユーザの組織が階層表示されます。
また,「ホームサーバ」の欄には,ホームサーバにするサーバのドメイン名又はホスト名が表示されます。
ユーザID,英語名,英語姓,及びニックネームは,必ず設定してください。一度設定したユーザIDは変更できません。各項目の入力条件については,「9.5 登録情報の設定項目と入力条件」を参照してください。
E-mailアドレスは「アドレスユーザ」とメール属性の「あり」を指定した場合にだけ設定できます。既にE-mailアドレスが設定されているメール属性ありのアドレスユーザからメール属性を解除した場合,そのユーザのE-mailアドレスは削除されます。また,メール属性なしからメール属性ありに変更する場合は,同時にE-mailアドレスの設定は行なわないでください。同時に変更する場合は,メール属性ありに変更し[了解]ボタンを選択した後,E-mailアドレスを設定してください。デフォルトの状態では,ユーザ情報の登録及び変更時にE-mailアドレスのユニークチェックが実行されます。ユニークチェックを実施しない場合,環境変数EMAIL_UNIQUE_CHECKをgmpublicinfoファイルに指定します。環境変数EMAIL_UNIQUE_CHECKの指定方法については,「5.8 gmpublicinfoファイルの設定」を参照してください。
ユーザのパスワードには,デフォルトでユーザIDと同じ値が設定されます。パスワードは,ユーザ自身がクライアントからログインしてパスワードを変更できます。入力が終了した後,[了解]ボタンを選択してください。正常に登録できた場合,ダイアログボックス内の入力したパラメタはすべて消去され,続けて登録できる状態になります。[取消]ボタンを選択すると,ダイアログボックスを閉じます。
正常に登録できなかった場合,「入力必須パラメタで指定していないものがあります。確認後,再登録して下さい。」というメッセージが表示されます。
既存の情報と重複した場合,「ユーザID(××××××)は既に登録されています。上書きしますか?」というメッセージが表示されます。上書きする場合,[了解]ボタンを選択します。上書きしない場合,[取消]ボタンを選択します。
「4.1.1 システム管理者のユーザアカウントの登録」で登録したシステム管理者のユーザ名をユーザIDとして持つ,ユーザを登録してください。このとき,アドレスユーザとして登録し,メール属性「あり」を指定してください。次に,名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックス下のボタンについて説明します。
- <この節の構成>
- (1) 名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスの[メール設定]ボタン
- (2) 名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスの[権利設定]ボタン
- (3) 名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスの[パスワード設定]ボタン
- (4) 名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスの[サーバ設定]ボタン
- (5) 名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスの[上長設定]ボタン
- (6) 名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスの[属性設定]ボタン
(1) 名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスの[メール設定]ボタン
[メール設定]ボタンを選択できるのは,メール属性「あり」のアドレスユーザとして登録する場合だけです。選択すると,次のメールボックス情報設定ダイアログボックスが表示されます。
MTA名については,[↓]ボタンで表示される一覧から選択します。
[了解]ボタンを選択すると,設定した情報を登録して,ダイアログボックスを閉じます。[取消]ボタンを選択すると,設定した情報を登録しないで,ダイアログボックスを閉じます。次に,[OR名詳細]ボタン及び[メールボックス容量]ボタンについて説明します。
- [OR名詳細]ボタン
次のOR名詳細情報設定ダイアログボックスが表示されます。
変更できる項目は,姓(/S=),及び名(/G=)です。必要な値の設定が終了したら,[了解]ボタンを選択してください。[取消]ボタンを選択すると設定された値を登録しないでダイアログボックスを閉じます。
- [メールボックス容量]ボタン
次のメールボックス容量設定ダイアログボックスが表示されます。
受信メールボックス,及び送信メールボックスの容量を設定します。設定する項目とデフォルト値を,表9-2に示します。なお,保留メールボックスはユーザメールボックスにはありません。また,小数点は指定できません。
表9-2 ユーザメールボックス容量の設定項目と入力値
項目送信 受信 入力値 デフォルト値 入力値 デフォルト値 容量 0〜999 10 0〜999 10 警告開始容量 0〜999 8 0〜999 8 削除後容量 0〜999 8 0〜999 8 蓄積数 0〜9999 100 0〜9999 100 警告開始蓄積数 0〜9999 80 0〜9999 80 削除後蓄積数 0〜9999 80 0〜9999 80 着信通知インタバル 1〜30 30 1〜30 30 削除後容量,削除後蓄積数には,自動削除デーモンの動作時に,ここで指定した値(削除後容量,削除後蓄積数)までメールボックスに蓄積されたメールを削除するという値を指定します。着信通知インタバルは,メールの受信があったかどうかを知らせる間隔(分単位)です。着信監視がポーリング方式のときクライアントからの指定があった場合だけ有効です。
(2) 名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスの[権利設定]ボタン
次の権利設定ダイアログボックスが表示されます。
ここでは,登録したユーザが権利を持つ組織を設定できます。権利を設定すると,設定した組織の共用メールボックスへアクセスできるようになります。
システムオプションの指定によって,ユーザが使用できる組織メールを制限できます。システムオプションの指定については,「8.1 システムオプションの設定」を参照してください。
[組織選択]ボタンを選択すると,ユーザ台帳ダイアログボックスが表示され,権利を設定したい組織を指定できます。ユーザ台帳ダイアログボックスの使用方法については,「9.1.2 登録情報の変更」を参照してください。
(3) 名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスの[パスワード設定]ボタン
パスワードを初期化します。初期化すると,ログインパスワードと親展パスワードがユーザIDと同じになります。[パスワード設定]ボタンを選択すると,「パスワードの初期化を行ってよろしいですか?」というメッセージが表示されます。パスワードを初期化する場合,[はい]ボタンを選択してください。
(4) 名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスの[サーバ設定]ボタン
アドレスユーザとして登録する場合は,Groupmaxアプリケーションのホームサーバ情報を設定します。次の手順に従ってください。
- [サーバ設定]ボタンを選択します。
ホームサーバ名設定ダイアログボックスが表示されます。
- 各Groupmaxアプリケーションのホームサーバ名には,TCP/IPのホスト名を入力します。
ダイアログボックスには,Address Server及びMail Serverの各ホームサーバドメイン名又はホスト名が表示されています。このAddress Server,及びMail Serverのホームサーバドメイン名又はホスト名は変更できません。
なお,「Document Managerサーバ」,「Workflowサーバ」,「Schedulerサーバ」の欄は,「9.5.4 ユーザ情報の設定項目と入力条件」の「ドメイン名/ホスト名/ホームサーバ名」の書式に従って入力してください。
(5) 名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスの[上長設定]ボタン
次の上長設定ダイアログボックスが表示されます。ここでは,ユーザの上長となるユーザを設定します。
- 上長役職名
- 上長となるユーザを役職の範囲で特定する場合,ユーザの上長となるユーザの役職名を設定します。[役職選択]ボタンで,役職一覧ダイアログボックスを表示して,役職名を指定してください。役職に関しては,あらかじめ登録しておく必要があります。
- 上長ユーザID
- 上長となるユーザを直接指定する場合,ユーザの上長となるユーザのユーザIDを設定します。上長ユーザは,ユーザとして既に登録されていなければなりません。上長ユーザIDの設定には次の二つの方法があります。
- ユーザIDを直接入力する
- [ユーザ選択]ボタンでユーザ台帳ダイアログボックスを表示して,ユーザIDを指定する
(6) 名前データベース(ユーザ追加)ダイアログボックスの[属性設定]ボタン
次のGroupmax属性設定ダイアログボックスが表示されます。ここでは,Schedulerで使用するセキュリティランクを設定します。
英大文字(A〜Z),1文字で指定します。
セキュリティランクについては,マニュアル「Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
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