Hitachi

 Hitachi Application Server V10 定義リファレンスWindows®用)


7.4.7 -XX:JavaLogRotationTime

JavaVMログファイルのローテーション時刻を指定します。

説明

JavaVMログファイルのローテーション方式がシフト方式の場合に、出力先ファイルを切り替える時刻をこのオプションで指定します。このオプションの設定は、JavaVMログファイルと明示管理ヒープのログファイルの両方が対象となります。この オプションに指定した時刻になったタイミングで、JavaVMログファイルを切り替えます。 このオプションの指定がない場合、または範囲外の値が指定された場合は、デフォルトの00時00分00秒になったタイミングでログファイルを切り替えます。 ラップアラウンド方式 (-XX:JavaLogRotationType:WRAP)の場合、時刻による出力先ファイルの切り替えは動作しません。

OSのリソースの負荷や、GC実行中でスレッドが停止状態の場合など、状況によっては、出力先ファイルを切り替えるタイミングが、指定した時刻よりも数ミリ秒〜数秒遅れることがあります。切り替え時刻が遅れた場合でも、次回は指定した時刻になったタイミングで切り替えるため、切り替えタイミングの遅れが蓄積されていくことはありません。

また、バックアップログとカレントログファイルに出力するログ情報の出力時間についても、切り替えタイミングの遅れによって誤差が出ます。例えば、このオプションに000000(00時00分00秒)を指定した場合、2ファイルにわたって00時00分00秒前後のログ情報が出力されることがあります。ログファイルの非同期出力機能を使用した場合、ログ出力専用のスレッドで非同期にログファイルへ出力するため、この切り替え時間とログ情報の出力時間の誤差が出るおそれがあります。

出力先ファイルの切り替えは、毎日指定した時刻に実行されますが、指定した時刻が現時刻よりも前であった場合は、翌日の同時刻にJavaVMログファイルを切り替えます。例えば、このオプションに144500(14時45分00秒)を指定して、2014/2/12 15:00:00にjavaを起動した場合、2014/2/13 14:45:00にJavaVMログファイルを切り替えます。
前提オプション

次のオプションを指定します。

  • -XX:JavaLogRotationType:SHIFT

書式

-XX:JavaLogRotationTime:適用範囲

指定できる値

適用範囲

型:Integer

時刻を指定します。時刻は000000〜235959のHHMMSS形式で指定します。コロンなどの区切り文字は入れないで、数字6文字で指定してください。 範囲外の不正な時刻値が指定された場合は、デフォルト値が設定されます。

デフォルト値

定義項目の省略

-XX:JavaLogRotationTime:000000

値の省略

-XX:JavaLogRotationTime:000000