Hitachi

 Hitachi Application Server V10 定義リファレンスWindows®用)


2.3.101 ProxyPassReverse

バックエンドサーバから受信したLocationヘッダーのURLを変更する場合に指定します。

説明

リバースプロキシーを使用する場合、バックエンドサーバからのリダイレクトレスポンスのLocationヘッダーで示すURLを変更します。Webブラウザーからのリダイレクトによるリクエストをリバースプロキシーを通すリクエストにするためにLocationヘッダーをこのディレクティブの指定値に変更します。

なお、リバースプロキシーを使用するには、次のモジュールの組み込みが必要です。

書式

ProxyPassReverse パス名 URL

指定できる値

パス名

リダイレクトのリクエスト先であるリバースプロキシーのパス名を、スラッシュ(/)から始まるURLで指定します。

URL

変更対象となるLocationヘッダー中のバックエンドサーバのURLを"http://IPアドレスまたはホスト名[:ポート番号]/"を含む形で指定します。

URLには、IPv6アドレスまたはIPv6アドレスに対応したホスト名も指定できます。IPv6アドレスにはさまざまな表記方法がありますので、指定値に注意してください。IPv6アドレスの表記が指定値と一致しない場合、ディレクティブが有効になりません。IPv6アドレスを指定する場合は、バックエンドサーバからの応答のLocationヘッダー値に含まれるIPv6アドレスの表記を確認してください。

mod_proxy_balancerによるロードバランサー構成で使用する場合、ProxyPassディレクティブのURL(balancer://クラスター名/)を指定できます。これを指定した場合、対応するBalancerMemberディレクティブに指定しているURLが実際の変更対象となるURLになります。通常、BalancerMemberディレクティブは複数指定しているので、そのすべてのURLが変更対象となります。

記述できる場所

httpsd.conf<VirtualHost>

記述例

ProxyPass /examples/ balancer://cluster1/
ProxyPassReverse /examples/ balancer://cluster1/
<Proxy balancer://cluster1/>
        BalancerMember http://IPアドレスA/examples/
        BalancerMember http://IPアドレスB/examples/
</Proxy>

バックエンドサーバからのLocationヘッダーに、http://IPアドレスA/examples/、またはhttp://IPアドレスB/examples/が含まれていた場合に変更対象になります。