4.2.2 car_tar_Z
coreアーカイブ機能
書式
car_tar_Z [-i 実行ファイル名] [-f] [-s|-S] [coreファイル名] > 出力ファイル名
格納先
Application Serverインストールディレクトリー/jdk/jre/bin/
機能
coreファイルと関連するライブラリーなどをまとめて、1つのアーカイブファイルに出力します。car_tar_Zコマンドは、compressコマンドを使用して圧縮します。
引数
- -i 実行ファイル名
-
実行ファイル名を指定します。
- -f
-
パス名付きでライブラリーなどのファイルを取得します。
- -s
-
出力するアーカイブファイルのサイズ(単位:バイト)を報告します。
この場合、アーカイブファイルは出力しません。
- -S
-
アーカイブファイルを作成するための、シェルスクリプトを出力します。
このオプションを指定する場合、出力ファイル名には、シェルスクリプト名を指定してください。 出力されたシェルスクリプトを実行すると、アーカイブファイルが出力されます。
- coreファイル名
-
coreファイル名を指定します。
デフォルト値:core
- 出力ファイル名
-
アーカイブファイル、またはシェルスクリプトのファイル名を指定します。
入力例
アーカイブファイルを作成する場合
car_tar_Z -f core.8326 > corefile.tar.Z
アーカイブファイルのサイズを調べる場合
car_tar_Z -s core.8326
シェルスクリプトからアーカイブファイルを作成する場合
-
シェルスクリプトを作成します。
car_tar_Z -S core.8326 > collect_cores.csh
-
シェルスクリプトに実行権を付与します。
chmod +x ./collect_cores.csh
-
シェルスクリプトを実行して、アーカイブファイルを作成します。
./collect_cores.csh > corefile.tar.Z
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常終了しました。 |
1 |
異常終了しました。 |
出力メッセージ
次のメッセージを出力した場合、正常なアーカイブファイルは出力されません。
項番 |
エラーメッセージ |
説明 |
---|---|---|
1 |
usage: car_tar_Z [ -i executable-file ] [ -f ] [ -s | -S ] [ core-file ] |
コマンドの引数が不正です。 |
2 |
car_tar_Z: inner error! |
car_tar_Zコマンドの内部エラーです。 |
3 |
car_tar_Z: cannot create temporary name |
一時的に使用するファイルが作成できません。カレントディレクトリーにある、ファイルcar_exec??(??は00〜99)を削除するか、移動してください。 |
4 |
car_tar_Z: 〜 : file not found |
ファイルが見つかりません。coreファイルおよび-iオプションで指定した実行ファイルを確認してください。 |
5 |
car_tar_Z: 〜 : not supported platform |
サポートしていないOSです。 |
注意事項
-
AIXでは使用できません。snapcoreコマンドを使用してください。
-
カレントディレクトリーに書き込み権限が必要です。
-
同じディレクトリー下で、同じcoreファイルまたは作成時間が同じcoreファイルに対して、car_tar_Zコマンドおよびcar_tar_gzコマンドは同時に実行できません。
-
システムにtarコマンドおよびcompressコマンドがインストールされている必要があります。
-
car_tar_Zコマンド実行中に強制終了した場合、カレントディレクトリーにcar_tar_Zコマンドが作成した一時的なファイルやディレクトリーが残ります。
一時的に作成されるファイル:car_exec??(??は、00〜99)
一時的に作成されるディレクトリー:carYYMMDDhhmm/(YYMMDDhhmmは、coreファイルの作成年月日時分)