Hitachi

 Hitachi Application Server V10 コマンドリファレンスWindows®用)


2.20.1 create-admin-object

管理対象オブジェクトの作成

書式

asadmin [asadmin-options] create-admin-object [--help]
    [--target target] --restype restype [--classname classname]
    --raname raname [--enabled={true|false}]
    [--description description] [--property name=value[:name=value]...]
    jndi_name

格納先

Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin

機能

create-admin-objectサブコマンドは、指定したJNDI名で管理対象オブジェクト、およびリソースアダプターのインターフェース定義を作成します。

このサブコマンドはリモートモードだけサポートします。

前提条件

引数

--help | -?

このサブコマンドのヘルプテキストを表示します。

--target target

作成する管理対象オブジェクトの対象を指定します。

リソースは常にドメイン全体に対して作成されますが、リソースのresource-refは指定した対象に対してだけ作成されるため、リソースがドメインで定義されても、リソースは指定した対象だけで使用できるようになります。複数の対象でリソースを参照する場合は、create-resource-refサブコマンドを使用します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • server

    ドメイン管理サーバを対象とします。serverはドメイン管理サーバの名称です。

  • configuration_name

    指定した名称の名前付き構成を対象とします。

  • cluster_name

    指定した名称のクラスターを対象とします。

  • instance_name

    指定した名称のサーバインスタンスを対象とします。

デフォルト値:server

--restype restype

管理対象オブジェクトのインターフェース定義を指定します。リソース型は、リソースアダプターのra.xmlファイルに指定されるインターフェース定義である必要があります。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • リソース型

デフォルト値:なし

--classname classname

管理対象オブジェクトのクラス名を指定します。複数の管理対象オブジェクトが同じインターフェース定義を使用する場合は必須です。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 管理対象オブジェクトのクラス名

デフォルト値:なし

--raname raname

この管理対象オブジェクトに関連づけるリソースアダプターの名称を指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • リソースアダプター名

デフォルト値:なし

--enabled={true|false}

このオブジェクトを有効にするかどうかを指定します。

型:Boolean

指定できる値を次に示します。

  • true

  • false

デフォルト値:true

--description description

管理対象オブジェクトを説明するテキスト文字列を記述します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 作成される管理対象オブジェクトを説明するテキスト

デフォルト値:なし

--property name=value[:name=value]...

リソースの構成にプロパティー名と値のペアを記述します。リソースアダプターに依存します。

指定形式は、name=valueです。複数指定する場合は、コロン(:)で区切ります。同じプロパティー名を複数指定した場合は、最後に指定したプロパティーの値が有効となります。

name

型:String

指定できる値を次に示します。

  • リソースアダプターがサポートするプロパティー名

デフォルト値:なし

value

指定できる値を次に示します。

  • nameに指定したプロパティーの指定範囲に従います。

jndi_name

作成する管理対象オブジェクトのJNDI名を指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 作成される管理対象オブジェクトのJNDI名

デフォルト値:なし

使用例

次の例では、jmsraは、管理対象オブジェクトのインターフェースであるjavax.jms.Queueおよびjavax.jms.Topicを持つ、Message Queueのリソースアダプターを作成します。

このjmsraリソースアダプターは、instance1という名称のサーバインスタンスに作成されます。

asadmin create-admin-object --target instance1 --restype javax.jms.Queue 
--raname jmsra --description "sample administered object"
--property Name=sample_jmsqueue jms/samplequeue

戻り値

戻り値

説明

0

サブコマンドの実行に成功しました。

1

サブコマンドの実行中にエラーが発生しました。