Hitachi

 Hitachi Application Server V10 コマンドリファレンスWindows®用)


2.6.5 create-instance

サーバインスタンスの作成

書式

asadmin [asadmin-options] create-instance [--help] --node node-name
    [--config config-name | --cluster cluster-name]
    [--portbase=port-number] [--checkports={true|false}]
    [--systemproperties name=value[:name=value]...]
    [--prf prf-name] instance-name

格納先

Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin

機能

create-instanceサブコマンドはサーバインスタンスを作成します。

このサブコマンドは、ドメイン管理サーバが動作中のホストや、インスタンスが存在する--nodeオプションで指定されたホストに、DCOMリモートプロトコルが配置されている必要があります。

サーバインスタンスは、Java EE Serverが動作している1つのノード上の1つのJava VMです。

ノードは、サーバインスタンスが存在するホストを定義します。Java VMは、Java EEとの互換性が必要です。

このサブコマンドはリモートモードだけサポートします。

インスタンスが、ローカルホストを表すタイプCONFIGのノードに存在している場合、DCOMは必要ありません。

タイプCONFIGのノードは、DCOMのリモート通信に対して有効化されていません。

前提条件

ドメイン管理サーバは、稼働状態である必要があります。

引数

--help | -?

このサブコマンドのヘルプテキストを表示します。

--node node-name

インスタンスが作成される対象のホストを定義するノード名を指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • ノード名

デフォルト値:localhost-domain

--config config-name

インスタンスから参照される名前付き構成を指定します。名前がdefault-configまたはserver-configではない構成が必要です。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 構成名

デフォルト値:なし

--cluster cluster-name

インスタンスが構成を継承する元のクラスターを指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • クラスター名

デフォルト値:なし

--portbase=port-number

ポート割当を開始する番号を確認します。

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • -865449

デフォルト値:なし

--checkports={true|false}

管理、HTTP、JMS、JMX、IIOPの各ポートが利用できることを確認するかどうかを指定します。

型:Boolean

指定できる値を次に示します。

  • true

  • false

デフォルト値:true

--systemproperties name=value[:name=value]...

--systempropertiesオプションで任意の属性名と値のペアを指定できます。ここで設定したプロパティーは構成の中のポート設定を上書きします。

指定形式は、name=valueです。複数指定する場合は、コロン(:)で区切ります。同じプロパティー名を複数指定した場合は、最後に指定したプロパティーの値が有効となります。

プロパティー名とvalueに指定できる値を次に示します。

ASADMIN_LISTENER_PORT=value

このプロパティーは、ドメイン管理サーバがインスタンスを管理する際に接続するHTTPまたはHTTPSポートのポート番号を指定します。

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • 165535

デフォルト値:なし

HTTP_LISTENER_PORT=value

このプロパティーは、HTTP要求をリッスンするのに使用するポートのポート番号を指定します。

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • 165535

デフォルト値:なし

HTTP_SSL_LISTENER_PORT=value

このプロパティーは、HTTPS要求をリッスンするのに使用するポートのポート番号を指定します。

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • 165535

デフォルト値:なし

IIOP_LISTENER_PORT=value

このプロパティーは、IIOP接続に使用するポートのポート番号を指定します。

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • 165535

デフォルト値:なし

IIOP_SSL_LISTENER_PORT=value

このプロパティーは、セキュアなIIOP接続に使用するポートのポート番号を指定します。

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • 165535

デフォルト値:なし

IIOP_SSL_MUTUALAUTH_PORT=value

このプロパティーは、クライアント認証を持つセキュアなIIOP接続に使用するポートのポート番号を指定します。

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • 165535

デフォルト値:なし

JAVA_DEBUGGER_PORT=value

このプロパティーは、Java Platform Debugger Architecture(JPDA)(http://java.sun.com/javase/technologies/core/toolsapis/jpda/)デバッガーへの接続に使用するポートのポート番号を指定します。

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • 165535

デフォルト値:なし

JMS_PROVIDER_PORT=value

このプロパティーは、JMSプロバイダーのポート番号を指定します。

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • 165535

デフォルト値:なし

JMX_SYSTEM_CONNECTOR_PORT=value

このプロパティーは、JMXコネクターがリッスンするポート番号を指定します。

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • 165535

デフォルト値:なし

同じホスト上で2つのクラスター構成のインスタンスがある場合、プリデファインドポートの設定は上書きされます。この状況では、1つのインスタンスのポート設定が優先される必要があります。 両方のインスタンスで同じ構成を共有するからです。

--prf prf-name

Java EEサーバが使用するPRFのサーバ名を指定します。--nodeオプションに指定したノードに存在するPRFを指定してください。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • PRFのサーバ名

デフォルト値:なし

instance-name

作成するインスタンスの名称を指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • インスタンス名

デフォルト値:なし

使用例

次の例では、サーバインスタンスを作成します。

asadmin create-instance --node localhost-domain1 pmdsainst

戻り値

戻り値

説明

0

サブコマンドの実行に成功しました。

1

サブコマンドの実行中にエラーが発生しました。