2.6.3 copy-config
既存の名前付き構成をコピーして、別の構成を作成
書式
asadmin [asadmin-options] copy-config [--help] [--systemproperties name=value[:name=value]...] source-configuration-name destination-configuration-name
格納先
Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin
機能
copy-configサブコマンドは、既存の構成をコピーしてドメイン管理サーバの構成に名前付き構成を作成します。新しい構成は、--systempropertiesオプションで指定したプロパティー以外、コピーした構成と同じです。 スタンドアロンのサーバインスタンスまたはスタンドアロンのクラスターの作成時にはdefault-config構成がコピーされます。
このサブコマンドはリモートモードだけサポートします。
前提条件
-
構成をコピーするドメイン管理サーバは、稼働中である必要があります。
-
copy-configサブコマンドを実行する前に、コピー元の構成が存在している必要があります。
引数
- --help | -?
-
このサブコマンドのヘルプテキストを表示します。
- --systemproperties name=value[:name=value]...
-
--systempropertiesオプションで任意の属性名と値のペアを指定できます。ここで設定したプロパティーは構成の中のポート設定を上書きします。
指定形式は、name=valueです。複数指定する場合は、コロン(:)で区切ります。同じプロパティー名を複数指定した場合は、最後に指定したプロパティーの値が有効となります。
プロパティー名とvalueに指定できる値を次に示します。
ASADMIN_LISTENER_PORT=value
このプロパティーは、ドメイン管理サーバがインスタンスを管理する際に接続するHTTPまたはHTTPSポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
HTTP_LISTENER_PORT=value
このプロパティーは、HTTP要求をリッスンするのに使用するポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
HTTP_SSL_LISTENER_PORT=value
このプロパティーは、HTTPS要求をリッスンするのに使用するポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
IIOP_LISTENER_PORT=value
このプロパティーは、IIOP接続に使用するポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
IIOP_SSL_LISTENER_PORT=value
このプロパティーは、セキュアなIIOP接続に使用するポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
IIOP_SSL_MUTUALAUTH_PORT=value
このプロパティーは、クライアント認証を持つセキュアなIIOP接続に使用するポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
JAVA_DEBUGGER_PORT=value
このプロパティーは、Java Platform Debugger Architecture(JPDA)(http://java.sun.com/javase/technologies/core/toolsapis/jpda/)デバッガーへの接続に使用するポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
JMS_PROVIDER_PORT=value
このプロパティーは、JMSプロバイダーのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
JMX_SYSTEM_CONNECTOR_PORT=value
このプロパティーは、JMXコネクターがリッスンするポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
-
- source-configuration-name
-
コピーする構成の名称を表示します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
コピー元構成の名称
デフォルト値:なし
-
- destination-configuration-name
-
コピー元の構成をコピーして作成する構成の名称を表示します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
作成される構成の名称
destination-configuration-nameの値は、次に示す条件を満たしている必要があります。
ASCII文字だけで構成されていること。
文字、数字、またはアンダースコアで開始されていること。
次の文字だけを使用すること。
-
小文字
-
大文字
-
数字
-
ハイフン
-
ピリオド
-
アンダースコア
ドメイン内で一意である必要があり、ほかの構成名、クラスター名、サーバインスタンスの名称、または別のノード名と重複できません。
domain、server、またはJava EE Serverが予約したその他のキーワードは使用できません。
デフォルト値:なし
-
使用例
次の例では、デフォルトの構成をコピーして、名前付きの構成clusterpresets-configを作成します。
asadmin copy-config default-config clusterpresets-config
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
サブコマンドの実行に成功しました。 |
1 |
サブコマンドの実行中にエラーが発生しました。 |