2.5.12 validate-dcom
DCOM経由でのリモートホストへの接続テスト
書式
asadmin [asadmin-options] validate-dcom [--help] [--windowsuser windows-user] [--windowsdomain windows-domain] [--remotetestdir remote-test-directory] [--verbose={false|true}] host-name
格納先
Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin
機能
validate-dcomサブコマンドは、指定されたリモートホストに対する、DCOMリモートプロトコル経由の接続をテストします。
このサブコマンドは、DCOMノードの作成またはDCOMノードでのサーバインスタンスの作成のための前提条件が満たされているかどうかを検証します。
このサブコマンドが失敗すると、DCOMノードの作成またはDCOMノードでのインスタンスの作成も失敗します。
次の操作をリモートホストで実行することによって、DCOM経由でのリモートホストへの接続をテストします。
-
ホスト名の解決
-
ポート135または139を介したDCOMへの接続
-
ポート445を介したWindowsファイル共有への接続
-
--remotetestdirオプションによって指定されたディレクトリーにあるdelete_me.batという名称のスクリプトのコピー
-
delete_me.batが書き込まれたディレクトリーの一覧を取得するスクリプトの実行
このサブコマンドはリモートモードだけサポートします。
前提条件
-
ドメイン管理サーバが稼働しているホストおよびこのサブコマンドのhost-nameに指定されるリモートホストで、DCOMを設定する必要があります。
-
DCOMポート135または139およびWindowsファイル共有ポート445がリモートホストで開かれている必要があります。
-
サーバのWindowsサービスがリモートホスト上で有効化されている必要があります。
-
ドメイン管理サーバは、稼働状態である必要があります。
引数
- --help | -?
-
このサブコマンドのヘルプテキストを表示します。
- {--windowsuser|-w} windows-user
-
DCOM経由でホストに接続する処理を実行するためのリモートホスト上のユーザーを指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
ユーザー名
デフォルト値:ドメイン管理サーバのプロセスを実行しているユーザー
-
- {--windowsdomain|-d} windows-domain
-
--windowsuserオプションで指定したユーザーが含まれているWindowsドメインの名称を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
ドメイン名
デフォルト値:サブコマンドを実行するホストの名称
-
- --remotetestdir remote-test-directory
-
サブコマンドがdelete_me.batファイルを作成するリモートホスト上のディレクトリーを指定します。--windowsuserオプションで指定するユーザーには、このディレクトリーに対する書き込みアクセス権が必要です。そうでない場合は、 エラーが発生します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
リモートホスト上のディレクトリーのパス
デフォルト値:C:\
-
- {--verbose|-v}={false|true}
-
リモートホストへの接続をテストするために実行する操作に関する情報を、このサブコマンドで表示するかどうかを指定します。
-verboseオプションの出力結果をより詳細にする場合、環境変数AS_DEBUGの値にtrueを設定する必要があります。
型:Boolean
指定できる値を次に示します。
-
false
接続をテストするために実行する操作に関する情報は表示しません。
-
true
リモートホストへの接続をテストするために実行する操作に関する情報を、このサブコマンドで表示します。
--verboseオプションがtrueでAS_DEBUG環境変数が設定されている場合、このサブコマンドでは、リモートホストで実行されている各プロセスのコマンドラインも表示されます。
デフォルト値:false
-
- host-name
-
DCOM経由の接続をテストするホストの名称を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
ホスト名
デフォルト値:なし
-
使用例
次の例では、ホストwpmdl2へのDCOM経由の接続をテストします。
asadmin validate-dcom --wpmdl2
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
サブコマンドの実行に成功しました。 |
1 |
サブコマンドの実行中にエラーが発生しました。 |