Hitachi

 Hitachi Application Server V10 コマンドリファレンスWindows®用)


2.4.10 start-domain

ドメイン管理サーバの起動

書式

asadmin [asadmin-options] start-domain
    [--help] [--debug={true|false}] [--domaindir domain-dir]
    [--dry-run={true|false}] [--upgrade={true|false}]
    [--verbose={true|false}] [--watchdog={true|false}] [domain-name]

格納先

Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin

機能

start-domainサブコマンドは、指定したドメインのドメイン管理サーバを起動します。ドメインを指定しない場合、デフォルトのドメインが使用されます。domainsディレクトリーにドメインが複数ある場合、domain-nameを指定する必要があります。

このサブコマンドはローカルモードだけサポートします。

start-domainサブコマンドは、管理ユーザーにパスワードが設定されていない場合、新たな管理ユーザーパスワードの入力を促すプロンプトを表示します。また、セキュア管理が有効な場合、管理ユーザーパスワードを必ず指定してください。空白の場合、start-domainサブコマンドは失敗します。

引数

--help | -?

このサブコマンドのヘルプテキストを表示します。

{--debug|-d}={true|false}

Java Platform Debugger Architecture(JPDA)デバッグを有効にしてドメインを起動するかどうかを指定します。

型:Boolean

指定できる値を次に示します。

  • true

    JPDAデバッグを有効にしてインスタンスを起動し、JPDAデバッグのポート番号を表示します。

  • false

    JPDAデバッグを無効にしてインスタンスを起動します。

デフォルト値:false

--domaindir domain-dir

再起動するドメインのディレクトリーを含むルートディレクトリーを指定します。指定した場合、このパスはファイルシステム内でアクセスできなければなりません。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • ドメインルートディレクトリーのパス

デフォルト値:Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/domains

{--dry-run|-n}={true|false}

ドメインの実際の起動を抑止します。代わりに、start-domainサブコマンドは、ドメインを起動するために使用されるJavaコマンド全体をすべてのオプションを含めて表示します。このサブコマンドを見直すと、JVMオプションを確認する場合や起動に関する問題をトラブルシューティングする場合に役立ちます。

型:Boolean

指定できる値を次に示します。

  • true

  • false

デフォルト値:false

--upgrade={true|false}

Hitachi Application Serverの上書きインストールでバージョンまたはリビジョンが上がった場合に、ドメイン管理サーバの設定をアップグレードするために使用します。

型:Boolean

指定できる値を次に示します。

  • true

    ドメインが起動されると、Hitachi Application Serverの現在のリリースに合うように設定が変更され、ドメイン管理サーバのプロセスが停止します。

  • false

    ドメイン管理サーバの設定は更新されません。

デフォルト値:false

{--verbose|-v}={true|false}

ドメインに関する詳細情報を、サブコマンドを実行するコンソール画面に表示するかどうかを指定します。

型:Boolean

指定できる値を次に示します。

  • true

    ドメインに関する詳細なメッセージおよびログメッセージが、このサブコマンドを実行するコンソール画面に表示されます。別のコンソール画面からrestart-domainサブコマンドを実行してドメインをあとで再起動する場合は、メッセージは元のコンソール画面に引き続き表示されます。コンソール画面で[CTRL][C]を入力すると、Java EE Serverのプロセスを強制終了できます。コンソール画面で次のキーの組み合わせを入力すると、Java EE Serverのプロセスを強制終了したりサーバのスレッドダンプを取得したりできます。

    [CTRL][Break]

  • false

    詳細情報は表示されません。

デフォルト値:false

{--watchdog|-w}={true|false}

ドメインに関する限定された情報を、このサブコマンドを実行するコンソール画面に表示するかどうかを指定します。

--watchdogオプションは--verboseオプションと似ていますが、詳細なメッセージおよびログメッセージを表示しません。このオプションは、asadminユーティリティーをバックグラウンドで実行する場合やコンソールを取り付けずに実行する場合に役立ちます。

型:Boolean

指定できる値を次に示します。

  • true

    限定された情報がコンソールに表示されます。

  • false

    限定された情報はコンソールに表示されません。

デフォルト値:false

domain-name

起動するドメインの名称を指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • ドメイン名

デフォルト値:なし

使用例

次の例では、デフォルトのdomainsディレクトリーのmydomain4を起動します。

asadmin start-domain mydomain4

戻り値

戻り値

説明

0

サブコマンドの実行に成功しました。

1

サブコマンドの実行中にエラーが発生しました。