Hitachi

 Hitachi Application Server V10 コマンドリファレンスWindows®用)


2.2.10 xjc

XML SchemaからJavaへバインディングするコンパイラー

書式

xjc [OPTION]... <schema file/URL/dir/jar> [-b <binding>...]

    OPTION:
    [-nv]
    [-extension]
    [-d dir]
    [-p pkg]
    [-httpproxy proxy]
    [-httpproxyfile file]
    [-classpath arg]
    [-catalog file]
    [-readOnly]
    [-npa]
    [-no-header]
    [-target 2.0|2.1]
    [-encoding encoding]
    [-enableIntrospection]
    [-disableXmlSecurity]
    [-contentForWildcard]
    [-xmlschema]
    [-verbose]
    [-quiet]
    [-help]
    [-version]
    [-Xinject-code]
    [-Xlocator]
    [-Xsync-methods]
    [-mark-generated]
    [-episode file]
    [-Xpropertyaccessors]

格納先

Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin

機能

xjcコマンドは、コンパイル時に使用するバインドオプションの設定を基に、Javaソースファイルとjaxb.propertiesファイルを含んだパッケージの集合を作成します。

パッケージを生成したときに、jaxb.propertiesファイルはコンパイル済みのソースコードとともに保持されていて、クライアントアプリケーションの実行時に利用できる状態である必要があります。

ファイル

引数

-nv

スキーマの妥当性検査のレベルを変更します。このオプションを指定すると、厳密性の低い妥当性検査が実施されます。

-extension

JAXB仕様で規定されていない機能のベンダー拡張を許可する場合に指定します。

-d dir

Javaコンテンツクラスを代替出力ディレクトリーに作成します。

このオプションを指定する場合は、代替出力ディレクトリーが事前に作成されている必要があります。XJCスキーマコンパイラーはこのディレクトリーを作成しません。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 出力先ディレクトリー名

デフォルト値:なし

-p pkg

パッケージを指定します。-pオプションでパッケージを指定した場合、パッケージ名に対するカスタムバインディングや、仕様で規定されているデフォルトのパッケージ名アルゴリズムよりも優先されます。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • パッケージ名

デフォルト値:なし

-httpproxy proxy

HTTP/HTTPSプロキシーを指定します。

書式は次のとおりです:

[user[:password]@]proxyHost[:proxyPort]

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • HTTP/HTTPSプロキシー

デフォルト値:なし

-httpproxyfile file

HTTP/HTTPSプロキシーのファイルパスを指定します。ファイル内の<proxy>パラメーターを使用して、パスワードを保護できます。

書式は次のとおりです:

[user[:password]@]proxyHost[:proxyPort]

型:String

指定できる値を次に示します。

  • HTTP/HTTPSプロキシーのファイルパス

デフォルト値:なし

-classpath arg

<jxb:javaType><xjc:superClass>のカスタマイズで使用されるクライアントアプリケーションのクラスファイルの場所を指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • クラスパス

デフォルト値:なし

-catalog file

外部エンティティー参照を解決するカタログファイルのパスを指定します。TR9401、XCatalogおよびOASIS XML Catalogの形式をサポートします。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • カタログファイルのパス

デフォルト値:なし

-readOnly

このオプションを指定すると、XJCスキーマコンパイラーは生成されたJavaソースを強制的に読み取り専用とします。

-npa

**/package-info.javaにパッケージレベルの注釈を作成することを抑止します。

このオプションを指定して生成されたコードでは、生成済みのほかのクラスにこれらの注釈が取り込まれます。

-no-header

注釈やタイムスタンプを含むファイルヘッダーコメントの生成を抑止します。

このオプションを指定すると、生成されたコードの差分が取りやすくなります。

-target 2.0|2.1

JAXB 2.1またはJAXB 2.2の機能に依存するコードを生成しないようにします。このオプションを指定すると、生成されたコードがJAXB 2.0ランタイム(JavaSE 6など)で実行できるようになります。

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • JAXBのバージョン番号

デフォルト値:なし

-encoding encoding

作成したソースファイルの文字エンコードを指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • JDKがサポートする文字エンコード

デフォルト値:OSのデフォルトの文字エンコード

-enableIntrospection

Boolean getters/settersを正しく生成して、Introspection APIを有効にします。

-disableXmlSecurity

XMLドキュメントの解析時にXMLのセキュリティー機能を無効にします。

-contentForWildcard

複数のxs:any派生要素を持つタイプのコンテンツプロパティーを生成します。

-xmlschema

入力スキーマをW3C XML Schemaとして処理します。このオプションを指定しない場合も、入力スキーマはW3C XML Schemaとして処理されます。

-verbose

エラー発生時に詳細な情報メッセージを出力したり、スタックトレースを表示したりします。

-quiet

進捗情報や警告などのコンパイラーによる出力を抑止します。

-help

コマンドラインオプションの概要を表示します。

-version

コンパイラーのバージョン情報を表示します。

-Xinject-code

指定したJavaコードのフラグメントを生成したコードに埋め込みます。

-Xlocator

このオプションを指定すると、生成したJavaコードに、基のXMLのSAXのLocator情報を出力します。

-Xsync-methods

このオプションを指定すると、生成したメソッドのシグニチャーすべてにsynchronizedキーワードが含まれます。

-mark-generated

このオプションを指定すると、生成したコードに注釈(@Generated [http://java.sun.com/javaee/5/docs/api/jaxb-2-0-overview? javax/annotation/Generated.html])を付与します。

-episode file

コンパイル時にエピソードファイルを生成します。このエピソードファイルに依存するほかのスキーマ定義ファイルのコンパイル後、エピソードファイルをコンパイル時に生成されたクラスに依存させることができます。作成したエピソードファイルはベンダー拡張を含んだJAXBカスタマイズファイルとなります。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 生成するエピソードファイル名

デフォルト値:なし

-Xpropertyaccessors

生成したクラスの@XmlAccessorTypeに、XmlAccessType.FIELDの代わりにXmlAccessType PROPERTYを付与します。

schema file/URL/dir

コンパイル対象のスキーマ定義ファイルを1つ以上指定します。ディレクトリーを指定した場合、xjcはそのディレクトリーを走査し、検出したスキーマ定義ファイルすべてをコンパイルします。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • スキーマ定義ファイルまたはディレクトリーのパス

デフォルト値:なし

-b <binding>

処理する外部バインディングファイルを指定します。

バインディングファイルごとに-bオプションを指定します。複数のスキーマのカスタマイズを1つのバインディングファイルに含めたり、複数のバインディングファイルに分割したりできます。コマンドラインに指定するスキーマ定義ファイルとバインディングファイルの順番は任意です。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 外部バインディングファイル名

デフォルト値:なし

使用例

例1:1つのバインディングファイル(bindings123.xjb)を使用して、schema1.xsdschema2.xsdschema3.xsdからJavaクラスを生成する場合

xjc schema1.xsd schema2.xsd schema3.xsd -b
bindings123.xjb

例2:複数のバインディングファイル(bindings1.xjbbindings2.xjbbindings3.xjb)を使用して、schema1.xsdschema2.xsdschema3.xsdからJavaクラスを生成する場合

xjc schema1.xsd schema2.xsd schema3.xsd -b
bindings1.xjb -b bindings2.xjb -b bindings3.xjb

戻り値

戻り値

説明

0

コマンドの実行に成功しました。

1

コマンドの実行中にエラーが発生しました。