2.2.9 wsimport
JAX-WSポータブルのアーティファクトの生成
書式
wsimport [OPTION]... <WSDL> OPTION: [-d directory] [-b path] [-B jaxbOption] [-catalog catalogfile] [-extension] [-help] [-httpproxy:host:port] [-keep] [-p pkg] [-s directory] [-encoding encoding] [-verbose] [-version] [-fullversion] [-clientjar jarfile] [-wsdllocation location] [-target version] [-quiet] [-XadditionalHeaders] [-Xauthfile authfile] [-Xdebug] [-XdisableAuthenticator] [-Xno-addressing-databinding] [-Xnocompile] [-XdisableSSLHostnameVerification]
格納先
Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin
機能
wsimportコマンドは次に示すJAX-WSポータブルのアーティファクトを生成します。
-
サービスエンドポイントインターフェース(SEI)
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サービス
-
wsdl:faultからマッピングする例外クラス(存在する場合)
-
応答wsdl:messageから派生する非同期応答Bean(存在する場合)
-
JAXBが生成する値タイプ(スキーマ型からマッピングするJavaクラス)
これらのアーティファクトは、WSDLドキュメント、スキーマ定義ファイル、およびデプロイするエンドポイントの実装とともにWARファイル内にパッケージ化されます。
ファイル
-
このコマンドはWSDLファイルを入力とします。
-
このコマンドはJAX-WSポータブルのアーティファクトを生成します。
-
-bオプションを指定している場合は、このコマンドはバインディングファイルまたはスキーマ定義ファイルを入力とします。
引数
- -d directory
-
生成される出力ファイルの格納場所を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
ディレクトリー名
デフォルト値:なし
-
- -b path
-
外部のJAX-WSバインディングファイルまたはJAXBバインディングファイル、もしくは追加のスキーマ定義ファイルを指定します。複数のファイルを指定する場合は、ファイル(<file>)ごとに-bオプションで指定する必要があります。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
バインディングファイルのパス
デフォルト値:なし
-
- -B jaxbOption
-
このオプションをJAXBスキーマコンパイラーに渡します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
JAXBオプション名
デフォルト値:なし
-
- -catalog catalogfile
-
外部エンティティー参照を解決するためのカタログファイルのパスを指定します。TR9401、XCatalog、OASIS XML Catalogの形式をサポートしています。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
カタログファイルのパス
デフォルト値:なし
-
- -extension
-
ベンダー拡張(仕様に規定されていない機能)を許可します。拡張を使用すると、アプリケーションの移植性が失われたり、ほかの実装との相互運用ができなくなったりすることがあります。
- -help
-
ヘルプテキストを表示します。
- -httpproxy:host:port
-
HTTPプロキシーサーバを指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:portのデフォルトは8080
-
- -keep
-
作成したソースファイル、またはファイルを保持します。
-sオプションを設定している場合に有効になります。
- -p pkg
-
パッケージを指定します。このコマンドラインオプション経由で対象パッケージを指定した場合、パッケージ名に対するwsdl/スキーマカスタムバインディングや、仕様で規定されているデフォルトのパッケージ名アルゴリズムよりも優先されます。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
対象パッケージ名
デフォルト値:JAXB 2.1で規定されたマッピングをパッケージするWSDL/スキーマ対象の名称空間
-
- -s directory
-
生成されるソースコードの格納場所を指定します。
このオプションを指定した場合、-keepオプションは有効になります。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
出力先ディレクトリーパス
デフォルト値:作業中のディレクトリー
-
- -encoding encoding
-
作成したソースの文字エンコード(EUC-JP、UTF-8など)を設定します。-encodingオプションを指定しない場合、プラットフォームのデフォルトの文字エンコードが使用されます。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
UTF-8
-
EUC-JP
デフォルト値:プラットフォームのデフォルトの文字エンコード
-
- -verbose
-
コンパイラーが実行している処理に関するメッセージを出力します。
- -version
-
バージョン情報を出力します。
- -fullversion
-
フルバージョンの情報を出力します。
- -clientjar jarfile
-
Webサービスを起動するのに必要なWSDLメタデータに加えて、生成したアーティファクトのJARファイルを作成します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
生成するJARファイル名
デフォルト値:なし
-
- -wsdllocation location
-
@WebServiceClient.wsdlLocationの値を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
@WebServiceClient.wsdlLocationの値
デフォルト値:wsdl属性に渡されるWSDLのURL
-
- -target version
-
指定したJAX-WSバージョンの仕様に従ってコードを生成します。例えば、-targetオプションのパラメーターに2.0を指定した場合は、JAX-WS 2.0仕様でコードを生成します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
最新のJAX-WSバージョンまで
デフォルト値:2.2
-
- -quiet
-
wsimport出力を抑止します。
- -XadditionalHeaders
-
要求メッセージまたは応答メッセージにバインドされないヘッダーをJavaメソッドのパラメーターにマッピングします。
- -Xauthfile authfile
-
認証情報を伝達するファイルを次の形式で指定します。
http://ユーザー名:パスワード@example.org/stock?wsdl
複数のURLパターンと一致させる場合は、アスタリスク(*)を使用します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
認証情報を伝達するファイルのURL
デフォルト値:$HOME/.metro/auth
-
- -Xdebug
-
デバッグ情報を出力します。
- -XdisableAuthenticator
-
JAX-WS RIが使用するオーセンティケーターを無効にします。
このオプションが設定されている場合、-Xauthfileオプションは無視されます。
- -Xno-addressing-databinding
-
W3C EndpointReference型のJavaへのバインディングを有効にします。
- -Xnocompile
-
生成したJavaファイルをコンパイルしません。
- -XdisableSSLHostnameVerification
-
wsdlのフェッチ中にSSLのホスト名を検証しません。
使用例
wsimport -p stockquote http://stockquote.xyz/quote?wsdl
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
コマンドの実行に成功しました。 |
1 |
コマンドの実行中にエラーが発生しました。 |