Hitachi

 Hitachi Application Server V10 コマンドリファレンスWindows®用)


2.2.9 wsimport

JAX-WSポータブルのアーティファクトの生成

書式

wsimport [OPTION]... <WSDL>

    OPTION:
    [-d directory]
    [-b path]
    [-B jaxbOption]
    [-catalog catalogfile]
    [-extension]
    [-help]
    [-httpproxy:host:port]
    [-keep]
    [-p pkg]
    [-s directory]
    [-encoding encoding]
    [-verbose]
    [-version]
    [-fullversion]
    [-clientjar jarfile]
    [-wsdllocation location]
    [-target version]
    [-quiet]
    [-XadditionalHeaders]
    [-Xauthfile authfile]
    [-Xdebug]
    [-XdisableAuthenticator]
    [-Xno-addressing-databinding]
    [-Xnocompile]
    [-XdisableSSLHostnameVerification]

格納先

Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin

機能

wsimportコマンドは次に示すJAX-WSポータブルのアーティファクトを生成します。

これらのアーティファクトは、WSDLドキュメント、スキーマ定義ファイル、およびデプロイするエンドポイントの実装とともにWARファイル内にパッケージ化されます。

ファイル

引数

-d directory

生成される出力ファイルの格納場所を指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • ディレクトリー名

デフォルト値:なし

-b path

外部のJAX-WSバインディングファイルまたはJAXBバインディングファイル、もしくは追加のスキーマ定義ファイルを指定します。複数のファイルを指定する場合は、ファイル(<file>)ごとに-bオプションで指定する必要があります。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • バインディングファイルのパス

デフォルト値:なし

-B jaxbOption

このオプションをJAXBスキーマコンパイラーに渡します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • JAXBオプション名

デフォルト値:なし

-catalog catalogfile

外部エンティティー参照を解決するためのカタログファイルのパスを指定します。TR9401、XCatalog、OASIS XML Catalogの形式をサポートしています。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • カタログファイルのパス

デフォルト値:なし

-extension

ベンダー拡張(仕様に規定されていない機能)を許可します。拡張を使用すると、アプリケーションの移植性が失われたり、ほかの実装との相互運用ができなくなったりすることがあります

-help

ヘルプテキストを表示します。

-httpproxy:host:port

HTTPプロキシーサーバを指定します。

型:Integer

指定できる値を次に示します。

  • 165535

デフォルト値:portのデフォルトは8080

-keep

作成したソースファイル、またはファイルを保持します。

-sオプションを設定している場合に有効になります

-p pkg

パッケージを指定します。このコマンドラインオプション経由で対象パッケージを指定した場合、パッケージ名に対するwsdl/スキーマカスタムバインディングや、仕様で規定されているデフォルトのパッケージ名アルゴリズムよりも優先されます。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 対象パッケージ名

デフォルト値:JAXB 2.1で規定されたマッピングをパッケージするWSDL/スキーマ対象の名称空間

-s directory

生成されるソースコードの格納場所を指定します。

このオプションを指定した場合、-keepオプションは有効になります。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 出力先ディレクトリーパス

デフォルト値:作業中のディレクトリー

-encoding encoding

作成したソースの文字エンコード(EUC-JP、UTF-8など)を設定します。-encodingオプションを指定しない場合、プラットフォームのデフォルトの文字エンコードが使用されます。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • UTF-8

  • EUC-JP

デフォルト値:プラットフォームのデフォルトの文字エンコード

-verbose

コンパイラーが実行している処理に関するメッセージを出力します

-version

バージョン情報を出力します。

-fullversion

フルバージョンの情報を出力します。

-clientjar jarfile

Webサービスを起動するのに必要なWSDLメタデータに加えて、生成したアーティファクトのJARファイルを作成します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 生成するJARファイル名

デフォルト値:なし

-wsdllocation location

@WebServiceClient.wsdlLocationの値を指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • @WebServiceClient.wsdlLocationの値

デフォルト値:wsdl属性に渡されるWSDLのURL

-target version

指定したJAX-WSバージョンの仕様に従ってコードを生成します。例えば、-targetオプションのパラメーターに2.0を指定した場合は、JAX-WS 2.0仕様でコードを生成します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 最新のJAX-WSバージョンまで

デフォルト値:2.2

-quiet

wsimport出力を抑止します

-XadditionalHeaders

要求メッセージまたは応答メッセージにバインドされないヘッダーをJavaメソッドのパラメーターにマッピングします

-Xauthfile authfile

認証情報を伝達するファイルを次の形式で指定します。

http://ユーザー名:パスワード@example.org/stock?wsdl

複数のURLパターンと一致させる場合は、アスタリスク(*)を使用します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 認証情報を伝達するファイルのURL

デフォルト値:$HOME/.metro/auth

-Xdebug

デバッグ情報を出力します

-XdisableAuthenticator

JAX-WS RIが使用するオーセンティケーターを無効にします。

このオプションが設定されている場合、-Xauthfileオプションは無視されます

-Xno-addressing-databinding

W3C EndpointReference型のJavaへのバインディングを有効にします

-Xnocompile

生成したJavaファイルをコンパイルしません

-XdisableSSLHostnameVerification

wsdlのフェッチ中にSSLのホスト名を検証しません

使用例

wsimport -p stockquote http://stockquote.xyz/quote?wsdl

戻り値

戻り値

説明

0

コマンドの実行に成功しました。

1

コマンドの実行中にエラーが発生しました。