7.1 構築するアプリケーション開発環境について
アプリケーション開発環境は、1台のアプリケーション開発環境マシンに、Eclipse、1つのJava EEサーバ、およびドメイン管理サーバなどを配置して構築できます。構築できるアプリケーション開発環境の構成や、構築方法の種別など、アプリケーション開発環境の構築の概要について説明します。
構築するアプリケーション開発環境の構成
このマニュアルで説明しているアプリケーション開発環境の構築手順では、1台のアプリケーション開発環境マシンに、アプリケーション開発用のEclipse環境、および開発したアプリケーションの単体テストを実施するためのデバッグ環境を配置する構成を構築できます。
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Eclipse環境
Eclipse 、Application Server用のWTPプラグイン、 およびHiRDB用のDTPプラグインを配置します。
Application Server用のWTPプラグイン:Eclipse環境で開発したアプリケーションをデバッグ用のJava EEサーバにデプロイして単体テストができます。
HiRDB用のDTPプラグイン:デバッグ環境に構築したHiRDBのテーブルなどを参照できます。
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デバッグ環境
ドメイン管理サーバ、Java EEサーバ、Webサーバ、パフォーマンストレーサー、およびHiRDBの各プロセスを配置し、ドメインで管理します。
アプリケーション開発環境の論理構成を次に示します。
Application Server for Developersのインストール後にデフォルトで作成される要素
Application Server for Developersのインストールが完了すると、インストール先のホスト上に、Eclipseとデフォルトのデバッグ環境がセットアップされます。デフォルトのデバッグ環境には、サービス化されたドメイン管理サーバのプロセスが自動で起動され、次のコンポーネントが作成されます([]内は名称を示します)。なお、ドメイン管理サーバのサービス名はdomain1_サービス付与名です。サービス付与名には、日立総合インストーラーで自動生成される3桁の数字(識別子)が指定されます。
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デフォルトのドメイン[domain1]
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デフォルトのノード[localhost-domain1]
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Webサーバ[Web1_domain1_サービス付与名]
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パフォーマンストレーサー[PRF1]
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Java EEサーバ[JavaEE1]
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JDBCコネクションプール[HiRDBPool]※1※2
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JDBCリソース[jdbc/HiRDB]※1
- 注※1
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HiRDBをインストールしない場合はセットアップされません。
- 注※2
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認可識別子およびパスワードはUSER1です。
- メモ
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次のパラメーターについては、アプリケーション実行環境のデフォルト値とデバッグ環境のデフォルト値が異なります。
- パフォーマンストレーサーのファイルサイズ
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hitachi-prf-configs.hitachi-prf-config.PRF1-config.property.trace-file-size
アプリケーション実行環境:262,144
デバッグ環境:32,768
- JDBC コネクションプールサイズの最小値
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resources.jdbc-connection-pool.HiRDBPool.steady-pool-size
アプリケーション実行環境:24
デバッグ環境:5
- JDBC コネクションプールサイズの最大値
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resources.jdbc-connection-pool.HiRDBPool.max-pool-size
アプリケーション実行環境:24
デバッグ環境:5
アプリケーション開発環境の構築方法の種別
アプリケーション開発環境は、次のどちらの方法でも構築できます。このマニュアルでは、コマンドを利用した方法で構築手順を説明しています。
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コマンド
このマニュアルに記載されている手順のとおりに実行して構築します。コマンドは管理者権限で実行します。
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Administration Console
Administration Consoleにログインして、GUIを利用して構築します。ドメインに関する操作を除き、コマンドと同様の操作ができます。