5.1 システム周辺環境の設定について
システム周辺環境で設定が必要な項目は、ネットワーク、負荷分散、および運用の自動化です。ネットワーク設定時の注意事項、負荷分散の種類(ハードウェアロードバランサー、ソフトウェアロードバランサー)ごとの設定内容、およびJP1/AJS3を使用した運用の自動化(ジョブ化)について説明します。
ネットワーク設定時の注意事項
- 重要
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Application Serverとデータベースとの間でファイアーウォールの無通信監視機能が有効になっている場合、通信速度が低下するおそれがあるため、無通信監視機能を無効にしてください。
無通信監視機能が有効になっている場合、コネクションプールに確保されているコネクションを使用するときより通信速度が低下することがあります。コネクションプールに確保されているデータベースとのコネクションが無通信監視機能によって切断され、データベースへの操作をするたびに接続が必要となるためです。
負荷分散の設定
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ハードウェアロードバランサーを使用する場合
ハードウェアロードバランサー上で、Application Serverへのリクエスト振り分け、およびセッション維持を設定します。設定の方法については、使用しているハードウェアロードバランサーのマニュアルを参照してください。
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ドメイン管理サーバと実行環境を別のホストに配置する構成の場合
構築したリモートホストのApplication Serverだけにリクエスト振り分けを設定します。ドメイン管理サーバのホストに対するリクエスト振り分けは設定しません。
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ドメイン管理サーバと実行環境を同じホストに配置する構成の場合
ドメイン管理サーバのホストに対するリクエスト振り分けを設定します。
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ソフトウェアロードバランサーを使用する場合
リモートホストのノード上にWebサーバを構築して、ローカルホストと、リモートホストのクラスターとのサーバ間関連を作成することで負荷分散を設定します。
JP1/AJS3を使用した運用の自動化の設定
Application Serverの起動、停止、稼働状況の確認、稼働情報の収集、および障害情報の収集をジョブとして定義し、JP1/AJS3に登録します。稼働状況の確認、稼働情報の収集、および障害情報の収集については、バッチプログラムの作成も必要です。