Hitachi

 Hitachi Application Server V10 ユーザーズガイドWindows®用)


4.6.2 Application Serverをセットアップする

Application Serverをセットアップするには、asadminユーティリティーコマンドのcreate-prfサブコマンドでパフォーマンストレーサー、create-clusterサブコマンドとcreate-instanceサブコマンドでJava EEサーバ、およびcreate-webserverサブコマンドでWebサーバを構築します。そのあと、create-relationサブコマンドで各サーバのサーバ間関連を設定します。

前提条件

想定ユーザー

操作手順

  1. asadminユーティリティーコマンドのcreate-prfサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーを構築します。

    asadmin create-prf --node ノード名 パフォーマンストレーサー名

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command create-prf executed successfully.
  2. asadminユーティリティーコマンドのlist-prfsサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーの一覧を表示します。

    asadmin list-prfs

    コマンドの実行結果を次に示します。手順1で構築したパフォーマンストレーサー名が表示されていることを確認してください。

    パフォーマンストレーサー名 not running
    Command list-prfs executed successfully.
  3. 複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合、asadminユーティリティーコマンドのcreate-clusterサブコマンドを実行して、Java EEサーバをグループ化するクラスターを構築します。

    asadmin create-cluster クラスター名

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command create-cluster executed successfully.
  4. asadminユーティリティーコマンドのcreate-instanceサブコマンドを実行して、Java EEサーバ(サーバインスタンス)を構築します。

    asadmin create-instance --node ノード名 --prf パフォーマンストレーサー名 
    --cluster クラスター名 サーバインスタンス名
    • パフォーマンストレーサー名には、手順1で構築したパフォーマンストレーサー名を指定します。

    • 複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合、--clusterオプションには、手順3で構築したクラスター名を指定します。

    • --prfオプションを指定することで、サーバインスタンスとパフォーマンストレーサーの間に関連(関連タイプ:prf-relation)が作成されます。

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command create-instance executed successfully.
  5. asadminユーティリティーコマンドのlist-instancesサブコマンドに--longオプションを指定して実行し、Java EEサーバの一覧を表示します。

    asadmin list-instances --long=true

    コマンドの実行結果を次に示します。手順4で構築したサーバインスタンス名が表示されていることを確認してください。

    サーバインスタンス名 ホスト名 ポート番号 プロセスID クラスター名 not running
    Command list-instances executed successfully.
    
    • クラスター名は、複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合だけ表示されます。

  6. asadminユーティリティーコマンドのcreate-webserverサブコマンドを実行して、Webサーバを構築します。

    asadmin create-webserver --node ノード名 
    --prf パフォーマンストレーサー名 Webサーバ名
    • パフォーマンストレーサー名には、手順1で構築したパフォーマンストレーサー名を指定します。

    • --prfオプションを指定することで、Webサーバとパフォーマンストレーサーの間に関連(関連タイプ:prf-relation)が作成されます。

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command create-webserver executed successfully.
  7. asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。

    asadmin list-webservers

    コマンドの実行結果を次に示します。手順6で構築したWebサーバ名が表示されていることを確認してください。

    Webサーバ名 not running
    Command list-webservers executed successfully.
  8. asadminユーティリティーコマンドのcreate-relationサブコマンドを実行して、Webサーバが受信したリクエストのリダイレクト先となるJava EEサーバ(サーバインスタンス)を関連づけます。

    asadmin create-relation --relationtype redirect 
    --from Webサーバ名 --to サーバインスタンス名 
    [--properties サーバ間関連のプロパティー名=サーバ間関連のプロパティーの値 
    [:サーバ間関連のプロパティー名=サーバ間関連のプロパティーの値]...]
    サーバ間関連の関連名
    • Webサーバ名には、手順6で構築したWebサーバ名を指定します。

    • サーバインスタンス名には、手順4で構築したサーバインスタンス名を指定します。

    • リダイレクト関連の関連づけを設定する場合、静的コンテンツをWebサーバで処理し、静的コンテンツ以外のリクエストをJava EEサーバで処理するために、--propertiesオプションにpath、およびnetwork-listenerを指定します。

      (例)

      path=/apserver/:network-listener=http-listener-1

      pathには、スラッシュ(/)から始まるURLのパスを指定します。スラッシュだけの指定(path=/)はしないでください。この例では、http://xxxxxxxxxxx/index.htmlのようにURLのパスの先頭にapserverを含まないリクエストは、Webサーバの静的コンテンツにアクセスされます。また、http://xxxxxxxxxxx/apserver/sample/index.jspのようにURLのパスの先頭にapserverを含むリクエストは、http://yyyyyyyyyyy/sample/index.jspというURLでJava EEサーバにリダイレクトされます。

      network-listenerには、リダイレクト先のJava EEサーバのHTTPリスナー、またはHTTPSリスナーを示すネットワークリスナー名を指定します。Java EEサーバには、デフォルトでHTTPリスナーにhttp-listener-1、HTTPSリスナーにhttp-listener-2というネットワークリスナーが定義されています。

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command create-relation executed successfully.
  9. asadminユーティリティーコマンドのlist-relationsサブコマンドを実行して、サーバ間関連の一覧を表示します。

    asadmin list-relations

    コマンドの実行結果を次に示します。次のサーバ間関連が表示されていることを確認してください。

    • サーバインスタンスとパフォーマンストレーサーとのパフォーマンストレーサー関連

    • Webサーバとパフォーマンストレーサーとのパフォーマンストレーサー関連

    • 手順8で設定したWebサーバとサーバインスタンスとのリダイレクト関連

    サーバ間関連の関連名 prf-relation サーバインスタンス名 
    パフォーマンストレーサー名
    サーバ間関連の関連名 prf-relation Webサーバ名 
    パフォーマンストレーサー名
    サーバ間関連の関連名 redirect Webサーバ名 
    サーバインスタンス名
    Command list-relations executed successfully.