3.1.1 Javaのメモリー管理の方式について
Javaのメモリー管理では、プログラムが使用するメモリー領域を、GCやApplication Serverの機能を使用して制御します。適切にJavaのメモリー管理をするためには、使用するメモリー領域の構造やGCの処理の流れを理解する必要があります。Javaのメモリー管理の方式として、SerialGC、SerialGC と明示管理ヒープ機能(GCを抑止するための機能)の組み合わせ、およびG1GCという3種類から選択します。システムの要件に合わせた適切なメモリー管理の方式を選択することで、システム処理性能を向上できます。
Application ServerおよびApplication Server上で動作するアプリケーションのメモリーは、GCを使用して管理します。GCの実行中にリクエストが送信された場合、GCが終了するまでリクエスト処理が停止するため、GCを適切に実行できるかどうかが、システムの処理性能に大きく影響します。
Application ServerのJavaのメモリー管理の方式を示します。メモリー管理の方式によって、GCの動作が異なるため、システム要件に合わせてJavaのメモリー管理の方式を選択する必要があります。
項番 |
Javaのメモリー管理の方式 |
適したシステムおよび特徴 |
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1 |
SerialGC |
スループットを重視するシステムに適しています。
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2 |
SerialGCと明示管理ヒープ機能の組み合わせ |
セッションを使用した一般的な Webフロントシステムに適しています。
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3 |
G1GC |
大規模なメモリーを使用するシステムやレスポンスを重視するシステムに適しています。
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