1.1 マニュアルの読み方について
Application Serverを利用したWebフロントシステムおよびApplication Server上で動作するアプリケーションを開発する際に、このマニュアルで参照する章について説明します。Webフロントシステムの開発から運用までの工程ごとに、このマニュアルでの参照先(章)を示します。また、各章の概要についても説明します。なお、アプリケーションを実行する環境をアプリケーション実行環境、アプリケーションを開発する環境をアプリケーション開発環境と呼びます。
このマニュアルで説明する、Application Serverを利用したWebフロントシステムの構成を次の図に示します。
- アプリケーション実行環境の設計・構築・運用時に参照する個所
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アプリケーション実行環境の設計・構築・運用の工程ごとに実施する内容と、参照先の章の概要を次の表に示します。利用目的に合わせて章を選択して読むことができます。なお、システムの構築および運用で実施する作業は、コマンドまたはAdministration Consoleのどちらも利用できます。
工程
実施する内容
図中の番号
マニュアルの章タイトル
対応するマニュアルの記載概要
システムの設計
システム構成の検討、およびシステムの設計を実施します。
2
Application Serverの概要
システムの構成を検討するために必要な情報について説明します。
Application Serverの製品情報や、目的別のシステム構成例、プロセス構成などの情報を基に、システムの構成を検討します。
3
Application Serverの設計項目
システムを設計するために必要な情報について説明します。
システムの信頼性や性能を確保するために、必要に応じて設計項目を選択してシステムの設計をします。
システムの構築
アプリケーションを実行する環境を構築し、使用する機能を設定します。
4
アプリケーション実行環境の構築
アプリケーションの実行環境を構築する手順について説明します。
1つのJava EEサーバを配置するシステム、または複数のJava EEサーバを配置して負荷を分散させるクラスター構成のシステムを構築します。なお、クラスター構成とは、複数のJava EEサーバをグループ化して管理するための構成のことです。
5
システム周辺環境の設定
システム周辺環境で設定する項目について説明します。ネットワーク、負荷分散、および運用の自動化を設定します。
6
高信頼性機能の設定
高信頼性を実現するための、障害検知に関する機能(プロセス監視、メッセージ監視)、およびセキュリティーを強化する設定(リバースプロキシー、SSL)について説明します。
システムの運用
通常運用時、または保守運用時の作業を実施します。
8
通常運用時の作業
運用開始後に日々実施する、通常運用時の作業について説明します。
Application Serverに対して、次の作業を実施してシステムを運用します。
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システムの起動・停止
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マシンの起動・停止と同期したシステムの起動・停止
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Application Serverの稼働状況の確認
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アプリケーションの稼働状況の確認
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データベースの接続状況の確認
9
保守運用時の作業
稼働状況の変化やシステム構成の変更に対応するための保守運用時の作業について説明します。
Application Serverに対して、次の作業を実施してシステムをメンテナンスします。
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稼働状況やシステム構成に応じた環境定義の変更
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IPアドレス・ホスト名の変更
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アプリケーションの入れ替え
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環境情報のバックアップ・リストア
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修正パッチ・修正版の適用
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システムの利用状況や動作状況の確認
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システムのスケールアウト
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バージョンアップ
出力されるトラブルシュート資料を調査します。
10
トラブルシュート資料の活用
アプリケーションの実行環境および開発環境で出力される、各種ログ、トレースなどのトラブルシュート資料について説明します。出力されるトラブルシュート資料の見方やパフォーマンストレーサーのトレース取得ポイントなどの情報を参考にして、トラブルシュート資料を調査します。
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- アプリケーションの設計・開発時に参照する個所
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アプリケーション実行環境上で動作するアプリケーションの設計・開発の工程ごとに実施する内容と、参照先の章の概要を次の表に示します。利用目的に合わせて章を選択して読むことができます。なお、アプリケーションの開発で実施する作業は、コマンドまたはAdministration Consoleのどちらも利用できます。
工程
実施する内容
図中の番号
マニュアルの章タイトル
対応するマニュアルの記載概要
アプリケーションの設計
開発するアプリケーションを設計します。
3
Application Serverの設計項目
システムを設計するために必要な情報について説明します。
システムの信頼性や性能を確保するために、設計項目を選択してシステムの設計をします。
アプリケーションの開発
アプリケーション開発環境を構築し、アプリケーションを開発します。
7
アプリケーション開発環境の構築とアプリケーションの開発
アプリケーション開発環境の構築手順とアプリケーションの開発手順について説明します。
アプリケーション開発環境マシンに、次の環境を構築します。
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Eclipse環境
アプリケーション開発用の環境です。
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デバッグ環境
Eclipse環境で開発したプログラムが動作することを確認するための環境です。
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- 重要
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このマニュアルでは、1つのメインパスを想定して、Webフロントシステムの設計、構築、および運用を説明しています。Webフロントシステム以外のシステムや、システム設計時に設計するすべての設計項目、システム構築に関するすべての手順や設定値、およびシステム運用で実施するすべての運用手順を説明しているわけではありません。