uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド

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付録B.1 Microsoft Cluster Serverを使用したクラスタリングシステムでの運用

DocumentBrokerは,Microsoft Cluster Serverを使用したクラスタリングシステムで運用できます。

クラスタリングシステムでは,システムに現用系ノードと待機系ノードを用意しています。現用系ノードのサーバに障害が発生した場合,待機系ノードのサーバに短時間で自動的に切り替えられます。これによって,DocumentBrokerの稼働率を向上させることができます。

Microsoft Cluster Serverを使用したクラスタリングシステムの特長を次に示します。

<この項の構成>
(1) システム構成例
(2) システム構成例の前提

(1) システム構成例

DocumentBrokerをクラスタリングシステムで構成した例を次の図に示します。なお,以降の説明では,この構成例を基に説明します。

図B-1 Microsoft Cluster Serverを使用したクラスタリングシステムの構成例

[図データ]

この例では,系切り替えによって,ノード1で動作しているすべてのプログラムがノード2に切り替わります。論理ホストからIPアドレスを引き継ぐため,系切り替え後も,クライアントノードは設定を変更する必要がありません。

(2) システム構成例の前提

システム構成例では,次の表に示す値を前提としています。

表B-1 Microsoft Cluster Serverを使用したクラスタリングシステム構成例の前提

項目
論理ホスト 論理ホスト名 CLUSTER01
論理IPアドレス 172.17.134.160
ノード1(現用系) 物理ホスト名 HOST01
物理IPアドレス 172.17.134.158
ノード2(待機系) 物理ホスト名 HOST02
物理IPアドレス 172.17.134.159
クライアントノード 物理ホスト名 CLIENT01
物理IPアドレス 170.10.200.30

また,HiRDBの系切り替え機能を「モニタモード」に設定することを前提としています。HiRDBの系切り替え機能を「サーバモード」に設定した運用については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。

TPBrokerのOSAgentについては,次の設定を前提としています。

TPBrokerのそのほかの設定方法については,TPBrokerのドキュメントを参照してください。