uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド
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EDMLckWatcher(データベースのデッドロックおよびタイムアウトの監視)
機能
データベース(HiRDB)のデッドロック情報およびタイムアウト情報が出力されていないかを監視し,出力されている場合は,デッドロック情報,タイムアウト情報および関連するサービスプロセスのトレース情報を取得します。
このコマンドを実行すると取得できる情報(ファイル)を次に示します。
- HiRDBのデッドロック情報
- HiRDBのタイムアウト情報
- DocumentBrokerのサーバのトレースファイル
デッドロック情報およびタイムアウト情報の詳細については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。DocumentBrokerのサーバのトレースファイルについては,「6.4.1(2) トレースファイル」を参照してください。
形式
EDMLckWatcher 〔-i HiRDBの運用ディレクトリ名〕
〔-l 格納先ディレクトリ名〕
〔-s 監視時間の間隔〕
オプション
- -i HiRDBの運用ディレクトリ名
- デッドロック情報およびタイムアウト情報を取得するHiRDBの運用ディレクトリを指定します。指定したディレクトリを基に,"HiRDBの運用ディレクトリ\spool\pdlckinf"から情報を取得します。
- このオプションの指定を省略した場合,環境変数「PDDIR」で設定したディレクトリが有効になります。
- このオプションの指定および環境変数「PDDIR」の設定がない場合,エラーになります。
- -l 格納先ディレクトリ名
- デッドロック情報およびタイムアウト情報の格納先ディレクトリ名をフルパスで指定します。指定されたディレクトリの下にプレフィクス付きのディレクトリを作成し,その下に収集した情報を格納します。プレフィクス付きディレクトリのディレクトリ名を次に示します。
- lck_<YYYYMMDDhhmmssxxx>
- <YYYYMMDDhhmmssxxx>はコマンドを実行した時刻を表す文字列です。YYYYは西暦年号(4けた),MMは月(2けた),DDは日(2けた),hhは時(2けた),mmは分(2けた),ssは秒(2けた),xxxはミリ秒(3けた)を示します。
- 存在するディレクトリを指定してください。存在しないディレクトリを指定するとエラーになります。
- DocumentBrokerのシステム管理者に対して,格納先ディレクトリに書き込み権限を設定してください。書き込み権限が設定されていない場合,ファイルを格納できません。
- このオプションの指定を省略した場合,環境変数「_HIEDMS_LCKINF_DIR」で設定したディレクトリに格納されます。このオプションの指定および環境変数「_HIEDMS_LCKINF_DIR」の設定がない場合,エラーになります。
- なお,文書空間で使用する文字コード種別がUTF-8の場合,環境変数「_HIEDMS_LCKINF_DIR」には,印刷可能なASCIIコードで値を設定してください。
- -s 監視時間の間隔(単位:分)
- デッドロックおよびタイムアウトを監視する時間の間隔を分単位で指定します。
- 指定できる値の範囲は1〜120の10進数値です。範囲外の値を指定するとエラーになります。
- このオプションの指定を省略した場合,環境変数「_HIEDMS_LCKWATCH_TIME」の設定値が有効になります。
- このオプションの指定および環境変数「_HIEDMS_LCKWATCH_TIME」の設定がない場合,「10」が仮定されます。
実行例
コマンドの実行例を次に示します。
| EDMLckWatcher -i C:\Win32App\hitachi\hirdb_p -l C:\temp -s 10 |
注意事項
- このコマンドを実行できるのは,DocumentBrokerサーバとHiRDBサーバを同一マシンで運用している場合だけです。
- 監視の対象となるのは,コマンドを実行した時刻以降に出力されるデッドロック情報およびタイムアウト情報です。
- このコマンドの起動は,タスクマネージャのプロセス一覧表示で確認できます。
- このコマンドを停止するには,次のどちらかの方法を実行してください。
- タスクマネージャのプロセス一覧表示でプロセス[EDMLckWatcher]を終了する。
- このコマンドを実行したコマンドプロンプトで,Ctrl+Cキーを押す。
- WindowsのATコマンドを使用してこのコマンドを定期的に実行する場合は,Scheduleサービスの開始時にATコマンドを実行するユーザアカウントを使用してください。
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