uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド
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4.18.4 ネットワークリソース情報ファイルの注意事項
ネットワークリソース情報ファイルの注意事項について説明します。
- ネットワークリソース情報ファイルは,ネットワークリソースへアクセスするための情報を定義しているファイルです。このため,システム管理者以外のユーザが参照,更新などの操作をできないように,ファイルに対して適切なアクセス権限を設定して管理してください。
- [Network]セクションは,ファイル内の先頭のセクションとして記述してください。二つ目以降のセクションに指定した場合,「Network」という共有名の[<コンピュータ名>]セクションとして扱われます。
- ネットワークリソース情報ファイル内で,同一の[<コンピュータ名>]セクションを複数指定した場合,先に指定したセクションが有効になります。
- [<コンピュータ名>]セクションのUserNameエントリで指定するユーザ名には,コンテント格納先ベースパスとして指定するディレクトリに対してアクセス可能なユーザのユーザ名を指定してください。コンテント格納先ベースパスとして指定するディレクトリに対するアクセス権限の設定については,「3.16.1(3) コンテントを格納するディレクトリおよびコンテントのアクセス権限の設定」を参照してください。
- [<コンピュータ名>]セクションのセクション名に定義するコンピュータ名またはIPアドレスは,メソッド実行時に引数として指定するコンテント格納先ベースパスのコンピュータ名またはIPアドレスと一致させてください。DocumentBrokerサーバでは,コンピュータ名とIPアドレスの変換,およびコンピュータ名やIPアドレスの指定が正しいかどうかのチェックはしません。例えば,コンピュータ名がServer2でIPアドレスが10.210.64.99のマシンに対して,ネットワークリソース情報ファイルの[<コンピュータ名>]セクションを[Server2]と指定して,メソッドの引数に「\\10.210.64.99\data」と指定した場合は,接続できません。
- [<コンピュータ名>]セクションに指定するコンピュータ名またはIPアドレスには,DocumentBrokerサーバが存在するマシンから接続できるネットワーク構成のマシンを指定してください。
- DocumentBrokerサーバの起動中にUserNameエントリのユーザ名を変更する場合は,UserNameエントリのユーザ名を編集したあと,DocumentBrokerサーバを再起動してください。
- DocumentBrokerサーバでは,[<コンピュータ名>]セクションのセクション名に定義したマシンに対して,UserNameエントリで指定したユーザで接続します。このとき,有効な[<コンピュータ名>]セクションの指定ごとに,ライセンスユーザ数が1となります。そのため,接続先のマシンのライセンスユーザ数に注意してください。
- DocumentBrokerサーバのマシンと[<コンピュータ名>]セクションのセクション名に定義したマシン間でネットワークの障害が発生した場合に,原因究明のために使用する障害情報として,DocumentBrokerサーバが存在するマシンで,ネットワークモニタによってトレース情報を取得してください。
- [<コンピュータ名>]セクションのセクション名に定義したマシンのWindowsのバージョンは,DocumentBrokerサーバと同じかそれ以上のバージョンにしてください。例えば,DocumentBrokerサーバでWindows 2003を使用している場合は,[<コンピュータ名>]セクションのセクション名に定義したマシンはWindows Server 2003,Windows Server 2003 R2,Windows Server 2008,Windows Server 2008 R2,またはWindows Server 2012を使用している必要があります。
- DocumentBrokerサーバを停止すると,[<コンピュータ名>]セクションのセクション名に定義したマシンに対する接続は切断されますが,Windowsが,一定時間(アイドルセッション時間)は接続を保ちます。このため,DocumentBrokerサーバの起動と停止を一定時間内で繰り返すと,[<コンピュータ名>]セクションのセクション名に定義したマシンに接続するユーザ数が上限に達します。接続ユーザ数が上限に達すると,ネットワークリソースにアクセスしたときエラーとなり,メッセージKMBR24009-Eが出力されます。この場合は,一定時間を置いてから,再度,処理を実行してください。メッセージの詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 メッセージ」を参照してください。
- 複数の実行環境を構成する運用で,各DocumentBrokerサーバでコンテント格納先ベースパスに指定するディレクトリを同一のディレクトリ名とすると,実行環境ごとに異なるユーザとして接続されます。接続ユーザ数が上限に達すると,ネットワークリソースにアクセスしたときにエラーとなり,メッセージKMBR24009-Eが出力されます。メッセージの詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 メッセージ」を参照してください。
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