uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド
![[目次]](figure/content.gif)
![[用語]](figure/gloss.gif)
![[索引]](figure/index.gif)
![[前へ]](figure/front.gif)
(1) 検索フィルタへ検索条件を追加する場合の注意事項
アクセス制御されている文書に接続する場合,DocumentBrokerは,ユーザの属性からのユーザ情報を取得して,アクセスしたい文書にアクセスできるかどうか判断します。ユーザ情報を取得するとき,検索フィルタに検索条件を指定してユーザを検索します。この検索フィルタには,デフォルトの検索フィルタとデフォルトの検索フィルタに検索条件を追加した検索フィルタがあります。
文書空間構成定義ウィンドウでデフォルトの検索フィルタに検索条件を追加するためには,[ユーザ情報の検索設定]ダイアログの[検索条件]で[検索フィルタ]を指定しておく必要があります。
- 検索フィルタの概要
- [検索フィルタ]を指定することによって,ユーザ識別子を検索するときにデフォルトの検索フィルタに対して,検索条件を追加できます。したがって,デフォルトフィルタに情報を付与して,特定の情報を参照できるユーザを検索できます。
- ユーザ識別子を検索するときにDocumentBrokerが指定するフィルタ
- DocumentBrokerはユーザ識別子を検索するとき,次に示すデフォルトフィルタを指定します。
- &(objectclass=$ユーザとして定義したクラス名$)($ユーザ識別子として使用するユーザクラスの属性$=ログインユーザ名)
- ただし,$x$は,[ユーザ情報の検索設定]ダイアログのxに指定された値です。
- このデフォルトフィルタの意味は,(objectclass=$ユーザとして定義したクラス名$)および($ユーザ識別子として使用するユーザクラスの属性$=ログインユーザ名)が真となるユーザ識別子を検索条件として指定するということです。
- このデフォルトフィルタに対して検索フィルタにユーザ識別子の検索情報を指定します。
- デフォルトフィルタへの検索条件の追加例
- 次の例を基に検索フィルタの設定方法を説明します。
- (例)
- ユーザが使用するアプリケーションプログラムを示す「ApplicationType=DocumentBroker」という属性および属性値を,デフォルトフィルタに追加する。
- 「ApplicationTypeという属性の属性値がDocumentBrokerであるユーザ」をデフォルトフィルタに追加条件として付与する場合,検索フィルタには次のように指定します。
- 検索フィルタ左側の指定"("
- 検索フィルタ右側の指定"(ApplicationType=DocumentBroker))"
ただし,指定する際,「(」(左括弧)と「)」(右括弧)の個数をそろえる必要があります。これによって作成される検索フィルタを次に示します。
- (&(objectclass=$ユーザとして定義したクラス$)($ユーザ識別子として使用するユーザクラスの属性$=ログインユーザ名) (ApplicationType=DocumentBroker))
- この検索フィルタは,(objectclass=$ユーザとして定義したクラス$),($ユーザ識別子として使用するユーザクラスの属性$=ログインユーザ名),および(ApplicationType=DocumentBroker))が真となるユーザ識別子を検索することを意味します。
なお,グループ識別子の検索フィルタに検索情報を追加指定するため,定義する内容は[グループ情報の検索設定]ダイアログで指定します。
DocumentBrokerの運用を開始してから,セッションタイムアウト時間の変更などによって,文書空間の構成を変更するような場合が考えられます。このような場合は,次の手順で文書空間の構成を変更してください。
- DocumentBrokerを終了する。
- 文書空間の構成定義を変更する。
- DocumentBrokerを再起動する。
なお,DocumentBrokerの起動と終了については,「5. DocumentBrokerの起動と終了」を参照してください。
(3) アクセス制御機能を使用する場合の注意事項
アクセス制御機能を利用する環境では,ユーザ認証の種別として,LDAP,LDAPEX,またはUOCを必ず指定してください。これらの値以外が指定されている場合や指定が省略されている場合は,DocumentBrokerサーバが起動しません。
(4) 文書空間構成定義ウィンドウでDocumentSpace構成定義ファイルを編集する場合の注意事項
文書空間構成定義ウィンドウでDocumentSpace構成定義ファイルを編集する場合,次のことに注意してください。
- テキストエディタで編集したファイルを文書空間構成定義ウィンドウの入力とする場合,[DocSpace]セクションとCountエントリが正しく記述されている必要があります。記述形式については,「4.2 DocumentSpace構成定義ファイル(docspace.ini)」を参照してください。記述がない場合,または記述が不正な場合は,入力ファイル不正となります。
- 文書空間構成定義ウィンドウでファイルを編集保存した場合,変更ファイルのバックアップファイルが作成されます。バックアップファイルを次に示します。
- 入力ファイルディレクトリ\入力ファイル名.bak
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, Hitachi, Ltd.
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2013, Hitachi Solutions, Ltd.