uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

3.5 TPBrokerでの環境設定

この節では,DocumentBrokerの前提プログラムであるTPBrokerで必要な環境設定について説明します。ただし,すでにTPBrokerのシステムを構築している場合は,ここで説明する設定は不要です。

<この節の構成>
(1) TPBrokerシステムの構築
(2) スマートエージェントの設定
(3) サービスプロセス例外フィルタ機能を使用する場合の設定

(1) TPBrokerシステムの構築

DocumentBrokerはCORBA仕様に基づいたORBであるTPBrokerを利用したCORBA通信を利用します。したがって,DocumentBrokerの環境を設定する前に,TPBrokerのシステムを構築しておいてください。TPBrokerシステムの構築については,マニュアル「TPBroker ユーザーズガイド」を参照してください。

(2) スマートエージェントの設定

スマートエージェントは,ネットワーク上で使用できるオブジェクトを管理し,クライアントからサーバオブジェクトへのアクセスを実現します。DocumentBrokerを使用するためには,ネットワーク内に少なくとも一つのホスト上でスマートエージェントを開始しておく必要があります。スマートエージェントに関する設定や開始方法については,マニュアル「VisiBroker for C++ プログラマーズガイド」を参照してください。

(3) サービスプロセス例外フィルタ機能を使用する場合の設定

サービスプロセス例外フィルタ機能を使用する場合は,TPBrokerのCORBA::UNKNOWN例外発生の抑止機能の設定をしてください。CORBA::UNKNOWN例外発生の抑止機能の設定方法については,マニュアル「VisiBroker for C++ ORB拡張機能ガイド」を参照してください。

サービスプロセス例外フィルタ機能については,「6.4.11 サービスプロセス例外フィルタ機能を使用した保守情報の取得」を参照してください。