アクセス制御機能を使用している環境の場合，検索結果として取得される情報に対して，アクセス制御ができます。アクセス制御情報は，検索対象のオブジェクトごとに設定できます。アクセス制御情報の詳細については，「3.15　アクセス制御」を参照してください。アクセス制御機能を実行するか実行しないかは，検索ごとに指定できます。

アクセス制御を実行すると，アクセス制御を実行しない場合に比べて，処理に時間がかかります。このため，検索結果に対してアクセス制御をするかしないかは，業務に応じて決定してください。

また，アクセス制御を実行する場合の検索には，次の制限があります。

• アクセス制御の対象になるオブジェクトは，主問い合わせの検索対象であるオブジェクトだけです。したがって，副問い合わせの検索対象であるオブジェクトには，アクセス制御は適用されません。
• アクセス制御は，オブジェクトを対象に実行されます。この場合の問い合わせはオブジェクトの識別性に基づいた検索になります。したがって，重複排除のようなオブジェクトのプロパティ値に基づく問い合わせ，集合関数のような統計演算をする検索，および複数のオブジェクトを一つのグループとする問い合わせは実行できません。