csmmailaddusr(メールアダプタユーザ情報の登録・更新)
形式
csmmailaddusr [-h]
{ -userinfofile <ユーザ情報指定ファイルのパス>
| -user <ログインユーザ名>
-pass <ログインパスワード>}
[-r]
-f <メールアダプタアカウント定義ファイルのパス>
機能
メールアダプタアカウント定義ファイルに新規のユーザを登録します。登録できるユーザ数の上限はありません。すでに登録されているユーザに対しては,パスワードを更新します。
コマンドを実行する前の注意事項を次に示します。
-
このコマンドの-passオプションにパスワードを指定した場合,プロセスの引数を確認できるOS機能などによって,パスワードが検知されるおそれがあります。このため,-userinfofileオプションを使用した,ユーザ情報指定ファイルでのパスワードの設定を推奨します。
-
コマンドを実行する管理者にだけ,メールアダプタアカウント定義ファイルに対する更新・参照のアクセス権を設定してください。
-
コマンドにユーザ情報指定ファイルを指定する場合,コマンドを実行する管理者にだけ,ユーザ情報指定ファイルに対する更新・参照のアクセス権を設定してください。
このコマンドの使用方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「5.5.1 ユーザ情報の管理」を参照してください。
引数
-h
コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。
-userinfofile <ユーザ情報指定ファイルのパス>
ログインユーザ名,ログインパスワードが記載されているユーザ情報指定ファイルのパスを指定します。絶対パス,またはコマンド実行時のカレントディレクトリからの相対パスで指定してください。パスが空白を含む場合は,パス全体をダブルクォーテーション(")で囲んでください。
指定されたユーザ情報指定ファイルのユーザ情報がすべて正常であれば,その内容がメールアダプタアカウント定義ファイルに一括で登録または更新されます。ただし,次の場合はエラーとなり,登録・更新は実施されません。
-
指定されたファイルが存在しない場合
-
ファイル内のユーザ情報に1つでも不正があった場合
-
ファイル内にログインユーザ名が重複している場合
なお,実行対象のユーザ情報指定ファイルには,ユーザ情報の登録または更新のどちらかだけを指定できます。
ユーザ情報指定ファイルの記載方法については,「6.21.1 ユーザ情報指定ファイル」を参照してください。
-user <ログインユーザ名> 〜<半角英数字および半角記号>
登録または更新したいユーザ名を指定します。
使用できる文字は,半角英数字,半角記号(ASCIIコードの「0x21」〜「0x7E」),および半角スペース(ASCIIコードの「0x20」)です。大文字と小文字は区別されます。使用できる半角記号を次に示します。
-
感嘆符(!)
-
ダブルクォーテーション(")
-
番号記号(#)
-
ドル記号($)
-
パーセント(%)
-
アンパサンド(&)
-
アポストロフィ(')
-
始め小括弧(()
-
終わり小括弧())
-
アスタリスク(*)
-
正符号(+)
-
コンマ(,)
-
ハイフン(-)
-
ピリオド(.)
-
スラッシュ(/)
-
コロン(:)
-
セミコロン(;)
-
左アングルブラケット(<)
-
右アングルブラケット(>)
-
等号(=)
-
クエスチョンマーク(?)
-
単価記号(@)
-
始め角括弧([)
-
終わり角括弧(])
-
円マーク(\)
-
アクサンシルコンフレックス(^)
-
アンダーバー(_)
-
アクサングラーブ(`)
-
始め波括弧({)
-
終わり波括弧(})
-
パイプライン(|)
-
波ダッシュ(~)
-pass <ログインパスワード> 〜<半角英数字および半角記号>
登録または更新したいユーザ名に対応するパスワードを指定します。使用できる文字は,半角英数字,半角記号(ASCIIコードの「0x21」〜「0x7E」),および半角スペース(ASCIIコードの「0x20」)です。大文字と小文字は区別されます。使用できる半角記号は-userオプションと同じです。
更新したい場合(-rオプションを指定する場合),更新後のパスワードを指定します。
-r
すでに登録されているユーザのパスワードを変更する場合に指定します。
-f <メールアダプタアカウント定義ファイルのパス>
メールアダプタアカウント定義ファイルのパスを相対パス,または絶対パスで指定します。空白を含む場合は,オプション引数全体をダブルクォーテーション(")で囲みます。
ファイルが存在しない場合,新規にメールアダプタアカウント定義ファイルが作成されます。ただし,ディレクトリが存在しない場合は,エラーになります。既存のメールアダプタアカウント定義ファイルに新規ユーザ情報を追加する場合は,既存のメールアダプタアカウント定義ファイルを指定してください。
入力例
- (1)ユーザ名「user2」,パスワード「password2」をメールアダプタアカウント定義ファイル「account.properties」に登録する場合
csmmailaddusr -user user2 -pass password2 -f account.properties
- (2)ユーザ情報指定ファイル「userinfo.txt」に記載されたユーザ情報を一括でメールアダプタアカウント定義ファイル「account.properties」に登録する場合
csmmailaddusr -userinfofile userinfo.txt -f account.properties
- (3)メールアダプタアカウント定義ファイル「account.properties」に登録されているユーザ名「user2」のパスワードを「passwordnew」に更新する場合
csmmailaddusr -user user2 -pass passwordnew -r -f account.properties
- (4)メールアダプタアカウント定義ファイル「account.properties」に登録されているユーザ情報をユーザ情報指定ファイル「userinfo.txt」に記載されたユーザ情報で一括更新する場合
csmmailaddusr -userinfofile userinfo.txt -r -f account.properties
戻り値
|
戻り値 |
意味 |
|---|---|
|
0 |
正常終了しました。 |
|
1 |
コマンドが異常終了しました。 |
|
9 |
実行権限のチェックエラーが発生しました。 |
注意事項
-
メールアダプタアカウント定義ファイルは編集できません。