csmftplshistory(転送履歴の表示)
形式
csmftplshistory {<J2EEサーバ名> | -logdir <転送履歴ログ格納ディレクトリパス>}
[-csv <出力ファイルパス>]
[-date {<表示開始日時>,[<表示終了日時>] | [<表示開始日時>],<表示終了日時>}]
引数
<J2EEサーバ名>
HCSCの開始時に指定したJ2EEサーバ名を指定します。
アンセットアップされたJ2EEサーバ名を指定した場合は,アンセットアップされたJ2EEサーバで取得済みの転送履歴が表示されます。
このオプションは,-logdirオプションを指定した場合は省略できます。
-logdir <転送履歴ログ格納ディレクトリパス> 〜<<<J2EEサーバのログ出力ディレクトリ>¥csc¥inbound-adapter¥ftp¥FTP_Inbound_Resource_Adapter>>
転送履歴ログ格納ディレクトリを絶対パスまたは相対パスで指定します。ただし,Windowsの場合はドライブレター付きの相対パス(例:C:temp\historyLogDir)は指定できません。指定すると,KDEC07581-E(パラメタ不正)を出力してコマンドが異常終了します。
指定されたディレクトリ下にあるファイル「history.log」「history<面数>.log」が,転送履歴として表示されます。
指定を省略した場合,FTPインバウンドアダプタの転送履歴ログ格納ディレクトリのファイルが,転送履歴として表示されます。
-csv <出力ファイルパス>
転送履歴をCSV形式のファイルに出力します。出力ファイルパスは絶対パスまたは相対パスを指定してください。ただし,Windowsの場合,ドライブレター付きの相対パス(例:C:temp\history.csv)は指定できません。省略した場合は,転送履歴を標準出力に出力します。
-date <表示開始日時>,<表示終了日時>
転送コマンド開始日時が表示開始日時から表示終了日時までの転送履歴だけを出力する場合に指定します。
なお,表示開始日時と表示終了日時は次の形式で指定してください。
- YYYYMMDDhhmmss
-
YYYY:西暦年(1970≦YYYY)
MM:月(01≦MM≦12)
DD:日(01≦DD≦31)
hh:時(00≦hh≦23)
mm:分(00≦mm≦59)
ss:秒(00≦ss≦59)
表示終了日時に,表示開始日時よりも古い日時が指定された場合は,何も表示されません。また,転送処理が異常終了した場合など,転送コマンド開始日時が転送履歴に保存されていない場合は,その転送履歴は表示されません。
出力形式
-
CSV形式の出力例
先頭行に出力項目の名称を出力し,1行に1回の転送の履歴情報を出力します。
TransferID UserName ServerFileName…ClientPort 10.209.12.111/2200/0x00000000000000c7 admin /service1/file1…1071 10.209.12.111/2200/0x00000000000000c8 admin /service1/file2…1072 : -
標準出力への出力例
TransferID :10.209.12.111/2200/0x00000000000000c7 UserName :admin ServerFileName :/service1/file1 TransferType :RETR TransferMode :ASCII CompressionMode :uncompress Status :SUCCESS TransferCmdStartTime :2010/07/22 19:00:00.000 TransferCmdEndTime :2010/07/22 19:00:02.000 TransferCmdTime :2.000 TransferStartTime :2010/07/22 19:00:01.000 TransferEndTime :2010/07/22 19:00:02.000 TransferTime :1.000 TransferSize :1024 ClientIP :10.209.12.110 ClientPort :1071 :
説明
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表示項目 |
説明 |
|---|---|
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TransferID |
転送ごとのユニークな番号を示します。PRFのルートアプリケーションの情報となります。 xxx.xxx.xxx.xxx/aaa/bbbの形式で表示されます。
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UserName |
認証されたユーザ名を示します。 |
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ServerFileName |
クライアントから転送要求されたサーバのファイル名を示します。 /<振分識別子 >/<ファイル名>の形式で表示されます。 |
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TransferType |
送受信種別を示します。次に示すどれかが表示されます。
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|
TransferMode |
転送要求時に指定した転送モードを示します。
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CompressionMode |
転送要求時に指定した圧縮モードを示します。
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Status |
ファイル転送の終了状態を示します。
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TransferCmdStartTime |
転送コマンドを受信して転送コマンドの処理を開始した時刻を示します。 YYYY/MM/DD HH:MM:SS.mmmの形式で表示されます。
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|
TransferCmdEndTime |
転送コマンドの処理を終了した時刻を示します。 YYYY/MM/DD HH:MM:SS.mmmの形式で表示されます。
|
|
TransferCmdTime |
転送コマンドの処理に掛かった,通算の時間を示します。 ss.SSSの形式で表示されます。
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|
TransferStartTime |
ファイル転送を開始した時刻を示します。 YYYY/MM/DD HH:MM:SS.mmmの形式で表示されます。
|
|
TransferEndTime |
ファイル転送を終了した時刻を示します。 YYYY/MM/DD HH:MM:SS.mmmの形式で表示されます。
|
|
TransferTime |
ファイル転送に掛かった,通算の時間を示します。 ss.SSSの形式で表示されます。
|
|
TransferSize |
転送したファイルのデータサイズをバイトで示します。 転送に失敗した場合は「-1」と表示されます。 |
|
ClientIP |
転送が要求されたクライアントのIPアドレスを示します。 |
|
ClientPort |
転送が要求されたクライアントのポート番号を示します。 |
戻り値
|
戻り値 |
意味 |
|---|---|
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0 |
正常終了しました。 |
|
1 |
コマンドが異常終了しました。 |
|
3 |
排他エラーが発生しました。 |
|
9 |
実行権限のチェックエラーが発生しました。 |
注意事項
-
HCSCサーバの稼働の状態に関係なく,コマンドを実行できます。
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FTPインバウンドアダプタの状態に関係なく,コマンドを実行できます。
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システム管理者以外がコマンドを実行しようとした場合,エラーとなります。