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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


csmexecutebp(ビジネスプロセスの実行)

〈このページの構成〉

形式

csmexecutebp [-h]
             [-processname <ビジネスプロセス名>]
             [-operation <オペレーション名>]
             [-telegram <ビジネスプロセスへ送信する電文を記載したファイルのパス>]
             [-f <ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルのファイルパス>]

機能

ビジネスプロセスにリクエストを送信して実行するコマンドです。標準の同期受付(Webサービス)を使用してビジネスプロセスを呼び出します。

このコマンドを実行することで,任意のユーザ定義受付を持つ場合に呼び出すリクエスタを用意しなくとも,ビジネスプロセスにリクエストを送信できます。

このコマンドは,次の場所に格納されています。

<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\bin

コマンドを実行する場合は,この場所まで移動するかパスを指定してください。

前提条件

このコマンドを実行すると,標準の同期受付(Webサービス)を使用してビジネスプロセスを呼び出します。そのため,次に示す前提条件を満たす必要があります。

  • HCSCサーバの構築時に,標準の同期受付(Webサービス)を使用するよう定義されていること

  • コマンドの実行時に,Webサーバ,標準の同期受付(Webサービス)および呼び出すビジネスプロセスが起動状態であること

ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルとの関係

次の表に示す項目は,ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルとcsmexecutebpコマンドの両方で指定できます。両方に同じ項目が指定された場合は,コマンドの指定が優先されます。

ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルのプロパティ

csmexecutebpコマンドの引数

設定内容

process-name

-processname

ビジネスプロセス名

bp-operation-name

-operation

オペレーション名

telegram-filepath

-telegram

要求電文を記載したファイルのパス

なお,ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルでは,例外ログの情報なども指定できます。ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルを使用する場合は,このコマンドの-fオプションに指定して実行します。ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルの指定方法については,「3.21.1 ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイル」を参照してください。

引数

-h

コマンドの使用方法を表示します。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。

-processname <ビジネスプロセス名> 〜 ((1−64バイト))

呼び出すビジネスプロセスのビジネスプロセス名を指定します。64バイト以内のXMLSchemaのNCName定義文字で指定してください。サービスアダプタ名を指定した場合の動作は保証しません。

-operation <オペレーション名> 〜 ((1−255バイト))

呼び出すビジネスプロセスのオペレーション名を指定します。255バイト以内のXMLSchemaのNCName定義文字で指定してください。

-telegram <ビジネスプロセスへ送信する電文を記載したファイルのパス>

ビジネスプロセスへ送信する電文が記載されたファイルを相対パスまたは絶対パスで指定します。パスに空白が含まれる場合は,オプション引数全体をダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。

指定を省略した場合,ビジネスプロセスに電文が送信されません。

電文を記載したファイル

ビジネスプロセスへ送信する要求電文は,任意のディレクトリの任意のファイルに定義できます。このファイルは,管理者権限のあるユーザがアクセスできる必要があります。

-f <ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルのファイルパス>

ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルのファイルパスを相対パスまたは絶対パスで指定します。パスに空白が含まれる場合は,オプション引数全体をダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。

ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイル

csmexecutebpコマンドの動作をJavaのプロパティファイル形式で定義するファイルです。使用できる文字コードはUTF-8だけです。

ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルの定義方法については,「3.21.1 ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイル」を参照してください。

使用例

csmexecutebpコマンドに,ビジネスプロセス名,オペレーション名,電文のファイルパス,ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルのファイルパスを指定して実行する場合の例を次に示します。

csmexecutebp -processname BP1 -operation op1 -telegram C:\telegram\telegram_op1.xml -f C:\definition\csmexecutebp_definition.properties

csmexecutebpコマンドは,Eclipseの[外部ツール構成]ダイアログから実行することもできます。[外部ツール構成]ダイアログから実行する場合の手順と指定例を次に示します。

  1. Eclipseのメニューから[実行]−[外部ツール]−[外部ツールの構成]を選択します。

    [外部ツール構成]ダイアログが表示されます。

  2. 左ペインの[プログラム]を右クリックし,[新規構成]を選択します。

    [構成の作成、管理、および実行]ページが表示されます。

    [図データ]

  3. [メイン]タブを選択して,次の内容を入力します。

    項目名

    設定値

    名前

    任意の名称を指定します。

    ロケーション

    ビジネスプロセス実行コマンドのパスを次のように指定します。

    <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\bin\csmexecutebp.bat

    引数

    ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルのファイルパスを次のように指定します。

    -f <ビジネスプロセス実行コマンド定義ファイルのファイルパス>

  4. [実行]ボタンをクリックします。

    コマンドが登録,および実行され,コンソールビューに実行結果が表示されます。

戻り値

戻り値

意味

0

正常終了しました。

1

異常終了しました。

9

実行権限のチェックエラーが発生しました。

注意事項