2.15.12 HTTP受付のルーティング機能
HTTP受付のルーティング機能を使用して,ホスト名,URLパターン,およびHTTPメソッド単位でHTTP受付を実行できます。
HTTP受付にHTTP受付ルーティング定義ファイルを設定し,リクエスト処理時に,HTTPリクエストが保持する情報(ホスト名,URLパターン,HTTPメソッド)が,HTTP受付ルーティング定義ファイルに設定した条件と合致した場合,HTTP受付ルーティング定義ファイルに設定した内容でHTTP受付が実行されます。
(1) HTTP受付のルーティング機能で使用するファイル
HTTP受付のルーティング機能を使用する場合,次の定義ファイルを設定します。
-
HTTP受付定義ファイル
HTTP受付定義ファイルのhttprecp.use-routing-definitionプロパティにtrueを設定します。
HTTP受付定義ファイルの設定項目の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「3.11.3 HTTP受付定義ファイル」を参照してください。
-
HTTP受付ルーティング定義ファイル
HTTP受付定義ファイル,およびHTTP受付サービス選択定義ファイルの設定項目の中から,RESTful Webサービスと連携するリクエストを処理する場合に使用する設定項目を,HTTP受付ルーティング定義ファイルに設定します。
HTTP受付ルーティング定義ファイルの設定項目を次に示します。
表2‒76 HTTP受付ルーティング定義ファイルの設定項目 設定項目
指定する要素
property要素のkey属性に設定する値
ビジネスプロセス名
invoke要素
−
パススルーモードまたは標準モードの指定
property要素
httprecp.switchover.pass-through.mode
パススルーモードで,HTTPリクエストボディにmsgキーを使用するかどうか
httprecp.pass-through.parameter-use
リクエスト処理時にJSON-XML変換するかどうか
httprecp.request.switchover.json-transfer.mode
レスポンス処理時にJSON-XML変換するかどうか
httprecp.response.switchover.json-transfer.mode
HTTP受付ルーティング定義ファイルの設定項目の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「3.11.4 HTTP受付ルーティング定義ファイル」を参照してください。
なお,HTTP受付ルーティング定義ファイルを使用した場合,HTTP受付サービス選択定義ファイルは読み込まれません。
(2) HTTP受付のルーティング機能の定義方法
HTTP受付のルーティング機能の定義例を基に,定義方法について説明します。
HTTP受付ルーティング定義ファイルにホスト名,URLパターン,およびHTTPメソッドを条件として設定し,HTTP受付から呼び出すビジネスプロセス,JSON-XML変換,およびパススルーモードを設定する場合の定義例を次に示します。
|
|
HTTP受付のルーティング機能は,次の手順で設定します。
-
開発環境で,ユーザ定義受付(呼出先選択)にHTTP受付を追加します。
HTTP受付ルーティング定義ファイルは,HTTP受付の追加時にHTTP受付の独自定義ファイルとして追加されます。
ユーザ定義受付(呼出先選択)の設定については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「2.5 HTTP受付の定義」を参照してください。
-
HTTP受付ルーティング定義ファイルを編集して,設定項目を追加します。
-
HTTP受付定義ファイルのhttprecp.use-routing-definitionプロパティにtrueを設定します。
- 注意事項
-
プロパティに設定される値は,次の優先順位で適用されます。
-
HTTP受付ルーティング定義ファイルに設定したプロパティの値
-
HTTP受付定義ファイルに設定したプロパティの値
-
HTTP受付定義ファイルに設定するプロパティのデフォルト値
-