付録J.7 旧バージョンからの仕様変更の一覧
09-71からサービスプラットフォーム 11-40までの仕様変更を示します。
(1) ログの出力先に関する仕様変更
- 変更内容
-
次に示すHCSCコンポーネントのログ出力先が変更されました。
表J‒1 ログ出力先の変更 分類
変更の概要
参照個所
TP1アダプタ
次に示すログの出力先を変更した。
-
例外ログ
-
メソッドトレース
-
データトレース
Object Accessアダプタ
次に示すログの出力先を変更した。
-
例外ログ
-
メソッドトレース
-
データトレース
Message Queueアダプタ
次に示すログの出力先を変更した。
-
例外ログ
-
メソッドトレース
-
データトレース
FTPインバウンドアダプタ
次に示すログの出力先を変更した。
-
メッセージログ
-
保守用ログ
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FTPプロトコルトレース
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転送履歴ログ
-
リソースアダプタ間共通ログ
FTPアダプタ
次に示すログの出力先を変更した。
-
FTPプロトコルトレース
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- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
表「ログ出力先の変更」に示すログの出力先として,移行前に有効になっていたログ出力先を指定してください。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
項目「互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業」に示す作業を実施しないと,表「ログ出力先の変更」に示すログ出力先が変更されます。
(2) ユーザ定義受付に関する仕様変更
- 変更内容
-
任意のビジネスプロセスを呼び出せるユーザ定義受付を追加しました。それにあわせて,09-87までのユーザ定義受付の呼称を変更しました。
これによって,ユーザ定義受付の呼称は次のようになります。
-
ユーザ定義受付(呼出先固定) …09-87までのユーザ定義受付
-
ユーザ定義受付(呼出先選択) …11-00で追加
製品およびマニュアルでは,この2つの総称として「ユーザ定義受付」を使用しています。
-
- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
既存の業務アプリケーションの動作に影響はありません。
(3) サービスアダプタ定義画面の基本画面に関する仕様変更
- 変更内容
-
サービスアダプタ定義画面の基本画面から,項目「フォーマットID」を削除しました。フォーマットIDは,サービスアダプタ定義画面の保存時に自動的に一意なIDが採番されるようになります。
- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
なし。
(4) メッセージテキストKEOS52272-Iに関する仕様変更
- 変更内容
-
メッセージKEOS52272-Iに,セットアップしたSOAPモード(SOAP1.1モード,またはSOAP1.1/1.2併用モード)を出力するようにしました。
- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
なし。
(5) TP1アダプタの障害対策に関する仕様変更
- 変更内容
-
TP1アダプタのトレースファイルへTP1/Client/Jのデータトレースを出力しないように変更しました。
- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
TP1アダプタ実行環境プロパティファイルとTP1アダプタ通信構成定義ファイルに,次に示す定義がある場合に影響があります。
- TP1アダプタ実行環境プロパティファイル
trace.level=20
- TP1アダプタ通信構成定義ファイル
-
<connect_mode>の要素の値にRAPを指定
<active_mode>の要素を省略,または要素の値にSTANDを指定
- 移行する場合に必要な条件
-
マニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「付録A.3 TP1/Client/Jの障害対策」を参照し,TP1/Client/Jのトラブルシュート機能を使用して,TP1/Client/Jのデータトレースを取得してください。
(6) 非推奨とする機能に関する仕様変更
- 変更内容
-
使用頻度の低い機能を非推奨としました。非推奨にする機能と代替機能を次に示します。
(a) 電文履歴の管理機能
非推奨とする機能 |
代替機能 |
---|---|
|
ユーザ電文トレース機能 |
(b) HCSCサーバの状態表示
非推奨とする機能 |
代替機能 |
---|---|
csmlsstateコマンド |
|
(c) HCSCサーバのロケーション情報表示機能
非推奨とする機能 |
代替機能 |
---|---|
|
|
- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
なし。
(7) カスタム受付のリクエスト処理に関する仕様変更
- 変更内容
-
HTTP受付とカスタム受付フレームワークで,ユーザ電文がnullまたは空文字の場合に,ビジネスプロセスで変数初期化エラーが発生しないように変更しました。
- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
-
HTTP受付でボディ電文を指定しないでリクエスト処理を実行する場合
-
カスタム受付フレームワークのAPIを利用したユーザ定義受付を利用してリクエスト処理を実行する場合
-
(8) HCSCサーバの起動時間に関する仕様変更
- 変更内容
-
J2EEサーバの起動時間を45秒から7秒に変更することで,HCSCサーバの起動時間を短縮しました。
- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
なし。
(9) ファイルアダプタの入力最大ファイルサイズの上限値変更に関する仕様変更
- 変更内容
-
ファイルアダプタが読み込むファイルの,ファイルサイズの最大値を64MBから500MBに変更しました。
- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
なし。
(10) TP1アダプタ通信構成定義ファイルのRPC接続設定に関する仕様変更
- 変更内容
-
TP1アダプタ通信構成定義ファイルの設定が不正な状態でTP1アダプタを起動した場合のエラーメッセージを追加しました。
旧バージョンで出力されていたKDEE12006-Eのエラー(TP1アダプタ通信構成定義ファイルの検証エラー)は,次の表に示す定義内容を満たした場合,対応するエラーメッセージに置き換わって出力されます。
メッセージID
エラーとなる定義内容
KDEE10015-E
-
<service_group>を省略
-
<connect_mode>の要素の値にSTAND,RAP,STATICのどれかを指定
KDEE10016-E
-
<operation>を省略
-
<connect_mode>の要素の値にSTAND,RAP,STATICのどれかを指定
-
- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
TP1アダプタ通信構成定義ファイルに,次に示す定義がある場合に影響があります。
- TP1アダプタ通信構成定義ファイル
-
-
<service_group>または<operation>を省略
-
<connect_mode>の要素の値にSTAND,RAP,STATICのどれかを指定
-
(11) ビジネスプロセスのデバッグ機能に関する仕様変更
- 変更内容
-
ビジネスプロセスのデバッグ実行時に,次のメッセージをメッセージログに出力しないように変更しました。
-
初期化されていない変数の値を読み取ろうとした場合に出力されるメッセージ(KDEC20052-E)
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初期化されていない相関セットの値を読み取ろうとした場合に出力されるメッセージ(KDEC20065-E)
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- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
なし。
(12) ヘッダ要求電文の/http-header-request/http-part/files/file要素に関する仕様変更
- 変更内容
-
/http-header-request/http-part/files/file要素が複数回出現した場合の動作を次のように変更しました。
- 仕様変更前
-
最初に出現した要素の値を有効とする。
- 仕様変更後
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すべてのfile要素が解析される。ただし,最初に出現した要素の値をファイルデータとして使用する。
- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
なし。
(13) HTTPアダプタ実行環境プロパティファイルの<追番>に関する仕様変更
- 変更内容
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HTTPアダプタ実行環境プロパティファイルの次に示すプロパティに対し,<追番>に関する仕様を変更しました。
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adphttp.request.part.file.<追番>.input-folder-name
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adphttp.request.part.file.<追番>.local-file-name
- 仕様変更前
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<追番>が1以外のプロパティが指定されている場合,<追番>が適切であっても無視する。
- 仕様変更後
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<追番>が1以外のプロパティも解析される。
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リクエスト時には,<追番>が1のプロパティがファイルデータとして使用される。
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<追番>が1以外で定義が不正なプロパティがある場合,HTTPアダプタの起動時にエラーになる。
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- 互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業
-
作業はありません。
- 影響を受けるもの
-
なし。