7.10.4 ルートアプリケーション情報の一覧表示
読み込んだ性能解析トレースファイルのルートアプリケーション情報一覧を性能解析トレースの出力開始順に表示します。表示件数,表示する内容および順番を指定できます。
(1) 入力形式
メッセージトラッキングプロンプトでlsコマンドを実行します。lsコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscmsgtk(メッセージトラッキング機能の起動)」にある一覧表示コマンドを参照してください。
- 表示件数を指定する場合
-
指定した件数のルートアプリケーション情報が表示されます。出力順はオプション指定によって異なりますが,新しい情報から指定した件数分を表示します。
実行形式を次に示します。
ls <表示する件数>
- エラーが発生したルートアプリケーション情報を表示する場合
-
-eオプションを指定して実行します。エラーが発生したルートアプリケーション情報だけが表示されます。
実行形式を次に示します。
ls -e
エラーの発生している個所がサービスプラットフォームのトレースポイント以外の場合,「7.10.3 性能解析トレースの表示」の方法でトレースを表示しても,エラー個所のトレースは表示されません。そのため,サービスプラットフォーム以外で発生したエラーを確認したい場合は,出力モードを詳細出力モードにして,すべての性能解析トレースを出力してください。出力モードについては,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscmsgtk(メッセージトラッキング機能の起動)」にある出力モード切り替えコマンドを参照してください。
- 経過時間の昇順にルートアプリケーション情報を表示する場合
-
-tオプションを指定して実行します。ルートアプリケーション情報が示す一連の性能解析トレースで,最初に出力されたトレースから最後に出力されたトレースまでの経過時間の昇順にルートアプリケーション情報が表示されます。
実行形式を次に示します。
ls -t
(2) 出力形式
出力形式を次に示します。
1 2 |
startDate startTime RootAPInfo processingTime(msec) 先頭トレース出力日 先頭トレース出力時間 ルートアプリケーション情報 経過時間 |
2行目はルートアプリケーション情報分出力されます。
- 1行目:カラム
-
性能解析トレースに対応するカラムが出力されます。出力形式と同じ内容が出力されます。
- 2行目:ルートアプリケーション情報の内容
-
カラムに対応するルートアプリケーション情報の内容が出力されます。
表示項目
対応するカラム
説明
先頭トレース出力日
startDate
最初に性能解析トレースが出力された日を示します。
先頭トレース出力時間
startTime
最初に性能解析トレースが出力された時間を示します。
ルートアプリケーション情報
RootAPInfo
ルートアプリケーション情報を示します。
経過時間
processingTime(msec)
ルートアプリケーション情報が示す一連の性能解析トレースで,最初に出力されたトレースから最後に出力されたトレースまでの経過時間(ミリ秒)を示します。
(3) 出力例
出力例を次に示します。
-
表示件数を指定する場合
cscmsgtk>ls 3 startDate startTime RootAPInfo processingTime(msec) 2008/06/09 10:02:20.000 10.209.10.85/5624/0x0000000000000585 547 2008/06/09 10:08:13.000 10.209.10.85/5624/0x0000000000000586 28156 2008/06/09 10:27:33.000 10.209.10.85/5624/0x000000000000058f 21687
表示件数に「3」を指定すると,性能解析トレース出力開始日時の新しい方から3件が,出力開始日時の昇順に表示されます。
-
エラーが発生したルートアプリケーション情報を表示する場合
cscmsgtk>ls -e startDate startTime RootAPInfo processingTime(msec) 2008/06/09 15:00:27.000 10.209.10.85/5624/0x000000000000052b 20093 2008/06/09 15:11:48.000 10.209.10.85/5624/0x0000000000000559 2231 2008/06/09 15:25:11.000 10.209.10.85/5624/0x000000000000058f 8140 :
-
経過時間が長いルートアプリケーション情報を表示する場合
cscmsgtk>ls -t startDate startTime RootAPInfo processingTime(msec) 2008/06/09 10:01:59.000 10.209.10.85/5624/0x000000000000037d 3766 2008/06/09 10:27:48.000 10.209.10.85/5624/0x000000000000058f 21687 2008/06/09 10:08:27.000 10.209.10.85/5624/0x0000000000000586 28156 :