付録N.2 設定方法
バイナリフォーマット定義エディタによる設定,およびCOBOL2FDXコンバータによる設定を次に示します。
(1) バイナリフォーマット定義エディタによる設定
選択構成である複合内容要素の構成要素にサイズ0要素を定義します。
サイズ0要素を定義する手順を次に示します。
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[ローカル単純内容要素の追加]で[単純内容要素]ダイアログを表示します。
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[データ種別]に「文字列型」を選択します。
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[サイズ]のテキストボックスに「0」を指定します。
要素の定義方法については,「4.4.4 要素を定義する(CSV以外の形式の場合)」を参照してください。
- 注意事項
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サイズ0要素は,逐次構成では定義できません。
逐次構成である親要素の構成要素として定義した場合,バイナリフォーマット定義の検証でエラー(KECT24040-E)となります。バイナリフォーマット定義の検証の詳細は,「4.4.7 バイナリフォーマット定義ファイルを検証する」を参照してください。
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サイズ0要素は,サイズ以外の項目(「個別文字コード」や「埋め字」など)を設定できません。
[単純内容要素]ダイアログで,サイズに0バイトが設定されている場合,[データ種別]および[サイズ]以外の設定項目が非活性となります。また,[構成要素]タブの設定項目が非活性となります。
[単純内容要素]ダイアログの表示・入力内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.3.2 単純内容要素ダイアログ」を参照してください。
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サイズ0要素を,選択条件ノードとして使用できません。
次のダイアログで,選択条件ノードにサイズ0要素を選択した場合,ダイアログの上部にエラーメッセージが出力され,[OK]ボタンが非活性となります。
・[ノード選択]ダイアログ
・[複合内容要素]ダイアログ
・[構成要素]ダイアログ
・[条件値設定]ダイアログ
また,選択条件ノードにサイズ0要素を選択した状態でバイナリフォーマット定義の検証を実行した場合,エラー(KECT24039-E)が発生します。
各ダイアログの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.3 バイナリフォーマット定義に関連するダイアログ」を参照してください。
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サイズ0要素は,CSV形式のバイナリフォーマット定義で使用することができません。
バイナリフォーマット定義エディタで,バイナリフォーマット定義ファイルの新規作成時に「CSV形式」を選択した場合,[単純内容要素]ダイアログで[サイズ]のテキストボックスに「0」を指定できません。
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(2) COBOL2FDXコンバータによる設定
CHOOSE句(選択構成)が指定されている集団項目の構成要素にサイズ0要素を定義します。サイズ0要素の定義は,STRING句を指定した基本項目にSIZE句を使用して「0」を指定してください。
選択条件ノードにサイズ0要素を定義する選択構成を使用したCOBOL登録集原文の定義例を記載します。
01 ルート CHARSET 'MS932'. 03 選択条件ノード STRING SIZE 1. 03 選択構成 CHOOSE DEPENDING ON 選択条件ノード. 05 文字列 STRING SIZE 1 CASE 'A'. 05 整数 INTEGER SIZE 1 CASE 'B'. 05 サイズ0 STRING SIZE 0 CASE 'C'.
STRING句およびSIZE句の使用方法,COBOL2FDXコンバータおよびCOBOL登録集原文ファイルによるバイナリフォーマット定義ファイルの生成方法については,「4.5 COBOL登録集原文ファイルからのバイナリフォーマット定義ファイルの生成」を参照してください。
- 注意事項
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サイズ0要素は,逐次構成では定義できません。
逐次構成である親要素の構成要素として定義した場合,バイナリフォーマット定義の検証でエラー(KECT24040-E)となります。バイナリフォーマット定義の検証の詳細は,「4.4.7 バイナリフォーマット定義ファイルを検証する」を参照してください。
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サイズ0要素は,サイズ以外の項目(「個別文字コード」や「埋め字」など)を設定できません。
SIZE句に「0」が指定されている文字列型の基本項目について,選択条件値(CASE句)以外の項目が設定されていた場合,COBOL登録集原文ファイルの変換でエラー(KECT26020-E)が発生します。
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サイズ0要素を,選択条件ノードとして使用できません。
COBOL登録集原文ファイルで,選択条件ノードにサイズ0要素を選択した場合,バイナリフォーマット定義生成時の検証でエラー(KECT24039-E)が発生します。
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