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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド


32.3 一時ファイル(ストリーミング)

ストリーミングを使用しているときに添付ファイルを含むMIME Multipart/Related構造のSOAPメッセージを受信する場合,SOAPメッセージに含まれるMIMEボディをメモリ上ではなく,一時ファイルに出力する場合があります。SOAPメッセージに含まれるMIMEボディをメモリ上に展開するか,一時ファイルに出力するかは,parseEagerlyに指定した値,MIMEパートの種類,およびMIMEボディのサイズによって決まります。

SOAPメッセージに含まれるMIMEボディの出力先を次の表に示します。

表32‒2 SOAPメッセージに含まれるMIMEボディの出力先

項番

MIMEパートの種類

parseEagerlyに指定した値

しきい値とMIMEボディサイズの関係

MIMEボディの出力先

1

ルートパート

しきい値≦MIMEボディのサイズ

メモリ上に展開しないで,一時ファイルに出力します。

2

しきい値>MIMEボディのサイズ

一時ファイルに出力しないで,メモリ上に展開します。

3

添付ファイルパート

true

しきい値≦MIMEボディのサイズ

メモリ上に展開しないで,一時ファイルに出力します。

4

しきい値>MIMEボディのサイズ

一時ファイルに出力しないで,メモリ上に展開します。

5

false

なし

一時ファイルにも出力しないで,メモリ上にも展開しません。

(凡例)

−:指定した値はMIMEボディの出力先に影響しません。

注※

しきい値とは,com.sun.xml.ws.developer.StreamingAttachmentアノテーションのmemoryThreshold要素値またはcom.sun.xml.ws.developer.StreamingAttachmentFeatureクラスのmemoryThreshold値です。

SOAPメッセージに含まれるMIMEボディを一時ファイルに出力するかどうかは,各MIMEパートにあるMIMEボディについて判定して決定します。受信する添付ファイルを含むMIME Multipart/Related構造のSOAPメッセージに,ルートパートが一つ,添付ファイルパートが二つ存在する場合,一時ファイルを出力するかどうかの判定は3回実行します。

〈この節の構成〉