32.3 一時ファイル(ストリーミング)
ストリーミングを使用しているときに添付ファイルを含むMIME Multipart/Related構造のSOAPメッセージを受信する場合,SOAPメッセージに含まれるMIMEボディをメモリ上ではなく,一時ファイルに出力する場合があります。SOAPメッセージに含まれるMIMEボディをメモリ上に展開するか,一時ファイルに出力するかは,parseEagerlyに指定した値,MIMEパートの種類,およびMIMEボディのサイズによって決まります。
SOAPメッセージに含まれるMIMEボディの出力先を次の表に示します。
項番 |
MIMEパートの種類 |
parseEagerlyに指定した値 |
しきい値※とMIMEボディサイズの関係 |
MIMEボディの出力先 |
---|---|---|---|---|
1 |
ルートパート |
− |
しきい値※≦MIMEボディのサイズ |
メモリ上に展開しないで,一時ファイルに出力します。 |
2 |
しきい値※>MIMEボディのサイズ |
一時ファイルに出力しないで,メモリ上に展開します。 |
||
3 |
添付ファイルパート |
true |
しきい値※≦MIMEボディのサイズ |
メモリ上に展開しないで,一時ファイルに出力します。 |
4 |
しきい値※>MIMEボディのサイズ |
一時ファイルに出力しないで,メモリ上に展開します。 |
||
5 |
false |
なし |
一時ファイルにも出力しないで,メモリ上にも展開しません。 |
SOAPメッセージに含まれるMIMEボディを一時ファイルに出力するかどうかは,各MIMEパートにあるMIMEボディについて判定して決定します。受信する添付ファイルを含むMIME Multipart/Related構造のSOAPメッセージに,ルートパートが一つ,添付ファイルパートが二つ存在する場合,一時ファイルを出力するかどうかの判定は3回実行します。
- 〈この節の構成〉