10.13.2 SOAPのバージョン選択(Webサービスクライアント開発時)
Webサービスクライアントは,Webサービスのメタデータ(WSDL,または接続しようとしているWebサービスに依存する情報など)に基づいて開発します。メタデータで定義される情報に基づき,適切なバージョンのSOAPで通信するWebサービスクライアントを実装してください。
スタブベース,ディスパッチベース,およびAPIベースのWebサービスクライアント開発時の,SOAPのバージョン選択方法について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) スタブベースの場合
cjwsimportコマンドを実行すると,WSDLの定義に基づいて適切なスタブを自動生成します。そのため,SOAP 1.1仕様またはSOAP 1.2仕様のどちらで通信するのかを指定する必要はありません。
なお,ポートは必ず一つのバインディングにバインドされます。そのため,サービスクラスに含まれるポート取得メソッドは,SOAP 1.1仕様またはSOAP 1.2仕様のどちらか専用となります。
(2) ディスパッチベースの場合
Webサービスのメタデータに基づいて適切なバージョンのSOAPを選択し,APIで指定してください。
(3) APIベースの場合
Webサービスのメタデータに基づいて適切なバージョンのSOAPを選択し,APIで指定してください。