10.5 インタフェースの透過性
WebサービスとWebサービスクライアントは,疎な関係にあり,相互のインタフェースはWSDLの定義内容だけです。Webサービス側は,WSDLを通じてWebサービスのインタフェース情報(メタデータ)を公開し,Webサービスクライアント側はそのメタデータを使用してSOAPメッセージを生成し,送受信します。
WebサービスおよびWebサービスクライアントの両方がApplication ServerのJAX-WSエンジンで動作する場合も,WSDL以外のインタフェース情報は交換されません。
Javaインタフェースの透過性はないため,SEIを起点としてWebサービスを開発した場合,Webサービス側とWebサービスクライアント側でメソッドシグネチャが異なることがあります。
ここでは,生成前のJavaメソッドと生成後のJavaメソッドの例を基に,メソッドシグネチャの違いについて説明します。