6.20.1 共通の注意事項
共通の注意事項を次の表に示します。
項番 |
注意事項 |
---|---|
1 |
JAXB仕様書が規定するメソッドがスローする例外オブジェクトにgetMessageメソッドを適用すると戻り値がnullになり,詳細メッセージを取得できないことがあります。この場合,例外オブジェクトにgetCauseメソッドを適用して「ラップされた例外オブジェクト」を取得し,これにgetMessageメソッドを適用することで,詳細なメッセージを取得できる場合があります。また,JAXBException例外およびそのサブクラスの場合は,toStringメソッドを適用することで,詳細なメッセージを取得できる場合があります。 |
2 |
JAXB仕様書では,メソッド,スキーマコンパイラ,スキーマジェネレータの動作が明確に定義されていない個所があります。この場合,動作は実装に依存します。また,引数にnullを指定した場合,JavadocではNullpointerException以外の例外が発生すると規定されていても,この実装ではNullPointerExceptionが発生することがあります。引数の事前チェックをするなどの手段によって,動作が規定されていない状態にならないようにしてください。 (例1)Javadocの例外欄に示されていない種別の例外が発生する(引数にnullを指定した場合,NullPointerExceptionが発生するなど)。 (例2)スキーマコンパイラの動作が規定されていない状態で生成したJavaソースを用いてマーシャル,アンマーシャルを実行したとき,動作は規定されません。 |
3 |
ISO-10646-UCS-4エンコーディングは使用できません。 |
4 |
バージョンが1.1のXML文書は使用できません。 |
5 |
Unicodeの補助文字は使用できません。 |
6 |
ユーザアプリケーションにJAXB1の実装を同梱することはできません。 |