1.7.2 JIS X0213:2004に含まれるUnicodeの補助文字を使用する場合の注意事項
JIS X0213:2004の第三水準および第四水準の文字の一部には,Unicodeの補助文字が含まれます。Unicodeの補助文字とは,基本多言語面以外の文字(UnicodeのコードポイントがU+10000〜U+10FFFFの範囲の文字)のことです。UTF-16エンコーディングでは,サロゲートペアとして表されます。
Unicodeの補助文字を使用する場合の注意事項を次に示します。
- 〈この項の構成〉
-
(1) リクエストで使用する場合の注意事項
アプリケーションサーバに対して,クライアントからUnicodeの補助文字を含むリクエストを送信した場合,Unicodeの補助文字は,ログやPRFトレースに正しく出力されません。ただし,その場合も,Unicodeの補助文字以外の文字は,ログやPRFトレースに正しく出力されます。
また,リクエストにUnicodeの補助文字が含まれる場合も,J2EEアプリケーションは正しく動作します。
リクエストでのUnicodeの補助文字の使用を制限したい場合には,J2EEアプリケーションでの対応などを検討してください。
ページの先頭へ
(2) 環境構築/運用時の注意事項
アプリケーションサーバを構築,運用する場合,およびJ2EEアプリケーションやリソースアダプタをデプロイする場合に使用する定義に,Unicodeの補助文字は使用できません。
Unicodeの補助文字を使用できない定義の例を示します。
-
EAR,WAR,JAR,EJB-JAR,サーブレット,JSP,クラス,メソッド,引数,または変数の名称
-
DD内の各種定義
-
システムのインストール先の指定値
-
各種定義ファイルの設定値
-
そのほか,Eclipseで扱うファイルおよびディレクトリ全般
(EclipseおよびDeveloperインストール先,デプロイディレクトリなど)
ページの先頭へ