1.7.1 管理者特権で実行する必要がある操作
管理者特権で実行する必要がある操作について説明します。なお,ここではシステムドライブをCドライブとして説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) プログラムのインストール
DeveloperやEclipseなどのプログラムを,C:\Program Files以下のディレクトリにインストールする場合,管理者特権でインストールする必要があります。インストール時に,[UAC]ダイアログが表示される場合は,[UAC]ダイアログで管理者アカウントのパスワードを入力してください。
(2) 開発環境インスタントセットアップ機能およびEclipseセットアップ機能の実行
開発環境インスタントセットアップ機能およびEclipseセットアップ機能は,必ず管理者特権で実行してください。管理者特権がない場合,開発環境インスタントセットアップ機能およびEclipseセットアップ機能を起動できません。
管理者特権で実行する場合は,次に示すスタートメニューのショートカットを右クリックして,[管理者として実行]を選択してください。
- 開発環境インスタントセットアップ機能
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[Cosminexus]−[デバッグ環境セットアップ]
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[Cosminexus]−[デバッグ環境アンセットアップ]
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[Cosminexus]−[デバッグ環境設定変更]
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- Eclipseセットアップ機能
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[Cosminexus]−[Eclipseセットアップ]
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[Cosminexus]−[Eclipseアンセットアップ]
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(3) アプリケーションサーバが提供するコマンドの使用
アプリケーションサーバが提供するコマンドは,管理者特権で実行する必要があります。アプリケーションサーバが提供するコマンドは,「管理者:コマンドプロンプト」で実行してください。
「管理者:コマンドプロンプト」は,OSが提供する機能を使用して起動してください。
(4) アプリケーションサーバが提供する定義ファイルの更新
アプリケーションサーバが提供する定義ファイルは,管理者特権で更新する必要があります。管理者特権のないユーザが定義ファイルを更新しても,C:\Program Files以下のディレクトリにある定義ファイルは更新されません。管理者特権のないユーザが更新したファイルは,次に示すディレクトリ以下に保存されます。
C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\VirtualStore
なお,アプリケーションサーバは管理者特権で起動されるため,管理者特権のないユーザが更新した定義ファイルの内容は無視されます。
(5) 制限されたフォルダに対するEclipseからの操作
C:\Program Files以下のディレクトリまたはC:\windows以下のディレクトリに対する操作には管理者特権が必要です。これらの制限されたディレクトリに対して,管理者特権のないユーザがファイルをエクスポートしたり,Eclipseのワークスペースを保存したりすると,リダイレクション機能によって,操作対象のファイルはリダイレクトされ,次の場所に格納されます。
C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\VirtualStore\Program Files
Eclipse上からは,C:\Program Files以下に実ファイルがあるかのように,ファイルを読み込んだり書き込んだりできますが,エクスポートまたは保存したファイルの実体は上記の場所に格納されます。