8.3.15 hrmlstrs(通信状態表示)
(1) 形式
hrmlstrs {-n|-g グループID} 〔-m 通信層グループ内メッセージ通番〕 〔-e 出力メッセージ数〕〔-S システム名〕 キュー名
(2) 機能
メッセージ転送中に通信層のグループの状態やグループ内のメッセージ通信状態を表示します。
(3) オプション
- -n
-
キューに存在する通信層のグループID一覧と送信用/受信用の種別,グループの有効/無効を表示します。
- -g グループID
-
〜<1〜256文字の文字列>
通信状態を参照するグループのグループIDを指定します。
グループが無効の場合はグループの参照はできません。グループが無効の場合にこのオプションを指定するとエラーが発生します。
- -m 通信層グループ内メッセージ通番
-
〜<数字>((1〜65535))
出力するメッセージのメッセージ通番を指定します。指定するメッセージ通番の上限値は,指定したキューに定義された最大メッセージ数となります。
指定したメッセージ通番のメッセージが指定したキュー内に存在しない場合はエラーが発生します。-gオプションを指定していて,さらに指定したグループが有効の場合だけ指定できます。-gオプションを指定しない,または指定したグループが無効であった場合,このオプションを指定するとエラーが発生します。
- -e 出力メッセージ数
-
〜<数字>((1〜100))《1》
メッセージ情報を表示するメッセージ数を指定します。-mオプションで指定したメッセージ通番から,このオプションで指定された出力メッセージ数のメッセージ情報を表示します。指定を省略した場合,1メッセージ情報を表示します。
組み込まれているメッセージ数より大きい値を指定した場合は,組み込まれているメッセージ数までを表示します。
-gと-mオプションを両方指定したときだけ,このオプションは有効です。それ以外の場合はエラーが発生します。
- -S システム名
-
〜<先頭が英字の1〜3文字の大文字英字または数字>
コマンドの操作対象となるシステム名(RMSystemNameプロパティ指定値)を指定します。
指定を省略した場合は,HRM_SYSTEM_NAME環境変数に指定したシステム名が設定されます。HRM_SYSTEM_NAME環境変数にもシステム名が指定されていないときはエラーが発生します。
(4) コマンド引数
- キュー名
-
〜<1〜20文字の識別子>
状態を参照するキューの名前を指定します。
指定したキューが存在しない,またはローカルキュー,転送キュー以外のキューを指定した場合はエラーが発生します。
(5) 注意事項
表示されるメッセージ通番は通信層のグループ内の通番です。hrmlsmsgコマンドで表示されるmessage numberと異なります。また,通信層グループ内メッセージ有効期限に到達したメッセージは出力対象になりません。
(6) 出力形式
-
-nオプション指定の場合
transmission group id : group type : group state aa....aa: bb....bb: cc....cc : : : aa....aa: bb....bb: cc....cc all group count = dd....dd
-
-gオプション グループID指定の場合
受信用グループのとき
transmission group id = aa....aa qos = ee....ee non received messages = ff....ff....ff....ff (FF....FF) skipped messages = gg....gg....gg....gg (GG....GG) transmission group expiry time = hh....hh
送信用グループのとき
transmission group id = aa....aa qos = ee....ee delivering messages = ii....ii....ii....ii (II....II) transmission group expiry time = hh....hh
-
-gオプション グループID -mオプション 1 指定の場合
transmission group message number = jj....jj transmission sequence number = kk....kk message state = ll....ll correlation id = mm....mm group id = nn....nn group seq = oo....oo message id = pp....pp transmission expiry time = qq....qq
- aa....aa
-
通信層のグループID(文字列)
- bb....bb
-
グループの種別
次に示すどちらかが表示されます。
-
SEND:送信用グループ
-
RECEIVE:受信用グループ
-
- cc....cc
-
グループの状態
次に示すどちらかが表示されます。
-
NOT_CLOSED:有効
-
CLOSED:無効
-
- dd....dd
-
グループの総数(10進数)
- ee....ee
-
QoS(通信品質)の種別
次に示すどちらかが表示されます。
-
EXACTLY_ONCE:配送保証および重複防止
-
IN_ORDER:順序保証
-
- ff....ff (FF....FF)
-
受信待ち(未受信)シーケンス番号(受信待ちメッセージ総数)(10進数)
受信済みシーケンス番号の最大値未満のシーケンス番号で最大10メッセージが表示されます。
- gg....gg (GG....GG)
-
スキップ済みシーケンス番号(スキップ済みメッセージ総数)(10進数)
受信待ちスキップコマンドでスキップされたシーケンス番号で最大10メッセージが表示されます。
- hh....hh
-
通信層グループ有効期限(文字列)
- ii....ii (II....II)
-
転送中シーケンス番号(転送中メッセージ総数)(10進数)
最大10メッセージが表示されます。
- jj....jj
-
通信層グループ内メッセージ通番(10進数)
- kk....kk
-
通信層グループ内シーケンス番号(10進数)
- ll....ll
-
メッセージ状態
次に示すどちらかが表示されます。
-
NON_DELIVERED:配信待ちまたは転送待ち
-
DELIVERING:転送中
再起動後の未送信メッセージも含みます。
-
- mm....mm
-
JMSCorrelationID(文字列)
メッセージ登録時に設定されていない場合,空白が表示されます。
- nn....nn
-
JMSXGroupID(文字列)
メッセージ登録時に設定されていない場合,空白が表示されます。
- oo....oo
-
JMSXGroupSeq(10進数)
メッセージ登録時に設定されていない場合,空白が表示されます。
- pp....pp
-
JMSMessageID(文字列)
メッセージ登録時に設定されていない場合,空白が表示されます。
- qq....qq
-
通信層グループ内メッセージ有効期限(文字列)