8.3.11 hrmlsmsg(メッセージの表示)
(1) 形式
hrmlsmsg -n メッセージ通番 〔-e 出力メッセージ数〕 〔-o 出力メッセージバイト数〕 〔-S システム名〕 キュー名
(2) 機能
キュー内のメッセージの情報を表示します。メッセージ属性やメッセージ内容が表示されます。また,アプリケーションが取り出せるメッセージの一覧が表示されます。
転送キューの場合は,転送前または転送処理中のメッセージ一覧が表示されます。
(3) オプション
- -n メッセージ通番
-
〜<数字>((1〜65535))
表示するメッセージのメッセージ通番を指定します。
指定できるメッセージ通番の上限値は,コマンド引数に指定したキューに定義された最大メッセージ数です。指定したメッセージ通番のメッセージがない場合はエラーが発生します。
- -e 出力メッセージ数
-
〜<数字>((1〜100))《1》
表示するメッセージ数を指定します。-nオプションで指定したメッセージ通番のメッセージを先頭にして,このオプションに指定した数のメッセージが表示されます。
キューにあるメッセージ数よりも大きい値を指定した場合は,キューにある範囲で表示されます。
- -o 出力メッセージバイト数
-
〜<数字>((0〜1024))《0》(単位:バイト)
メッセージ内容を表示する場合に,表示するバイト数を指定します。
指定を省略した場合,または0を指定した場合は,メッセージ内容は表示されません。
- -S システム名
-
〜<先頭が英字の1〜3文字の大文字英字または数字>
コマンドの操作対象となるシステム名(RMSystemNameプロパティ指定値)を指定します。
指定を省略した場合は,HRM_SYSTEM_NAME環境変数に指定したシステム名が設定されます。HRM_SYSTEM_NAME環境変数にもシステム名が指定されていないときはエラーが発生します。
(4) コマンド引数
- キュー名
-
〜<1〜20文字の識別子>
表示するメッセージがあるキューの名前を指定します。
指定したキューがない場合または送信用共用キューを指定した場合は,エラーが発生します。
(5) 出力形式
-
ローカルキューを指定する場合(永続版リソースアダプタの場合)
message number = aa....aa queue name = bb....bb original queue name = cc....cc※ cause = dd....dd※ fifo id = ee....ee sequence number = ff....ff create time = gg....gg modify time = hh....hh expiry time = ii....ii entry time = jj....jj delete flag = kk....kk priority = ll....ll correlation id = mm....mm group id = nn....nn group seq = oo....oo message id = pp....pp redelivery flag = qq....qq delivery count = rr....rr message unit id = xx....xx message type = ss....ss message length = tt....tt message 00000000[0x uu....uu uu....uu uu....uu uu....uu] vv....vv : 00000000[0x uu....uu uu....uu uu....uu uu....uu] vv....vv
- 注※
-
デッドメッセージキューを指定した場合だけ表示します。
-
ローカルキューを指定する場合(非永続版リソースアダプタの場合)
message number = aa....aa queue name = bb....bb fifo id = ee....ee sequence number = ff....ff create time = gg....gg modify time = hh....hh expiry time = ii....ii entry time = jj....jj delete flag = kk....kk priority = ll....ll correlation id = mm....mm group id = nn....nn group seq = oo....oo message id = pp....pp redelivery flag = qq....qq delivery count = rr....rr message unit id = xx....xx message type = ss....ss message length = tt....tt message 00000000[0x uu....uu uu....uu uu....uu uu....uu] vv....vv : 00000000[0x uu....uu uu....uu uu....uu uu....uu] vv....vv
-
受信用共用キューを指定する場合
message number = aa....aa queue name = bb....bb internal message number = ww....ww message length = ss....ss message 00000000[0x uu....uu uu....uu uu....uu uu....uu] vv....vv : 00000000[0x uu....uu uu....uu uu....uu uu....uu] vv....vv
-
転送キューを指定する場合
message number = aa....aa queue name = bb....bb fifo id = ee....ee sequence number = ff....ff create time = gg....gg modify time = hh....hh expiry time = ii....ii entry time = jj....jj delete flag = kk....kk priority = ll....ll correlation id = mm....mm group id = nn....nn group seq = oo....oo message id = pp....pp message type = ss....ss message length = tt....tt message 00000000[0x uu....uu uu....uu uu....uu uu....uu] vv....vv : 00000000[0x uu....uu uu....uu uu....uu uu....uu] vv....vv
- aa....aa
-
メッセージ通番(10進数)
- bb....bb
-
キュー名(文字列)
- cc....cc
-
デッドメッセージキュー移動前キュー名(文字列)
- dd....dd
-
デッドメッセージキュー移動原因(文字列)
表示文字列は,API仕様のReliable Messaging固有のプロパティで,「JMS_HITACHI_DeadMessageCause」に設定される文字列と同じです。
- ee....ee
-
FIFO ID(文字列)
- ff....ff
-
シーケンス番号(10進数)
- gg....gg
-
メッセージ生成時刻(文字列)
永続版リソースアダプタの場合,受信用共用キューからデッドメッセージキューへ移動されたメッセージのとき,または転送キューからローカルキューへ転送されたBytesContainerメッセージのときは,****/**/** **:**:**.*** (*************)が表示されます。
- hh....hh
-
メッセージ更新時刻(文字列)
永続版リソースアダプタの場合,受信用共用キューからデッドメッセージキューへ移動されたメッセージのとき,または転送キューからローカルキューへ転送されたBytesContainerメッセージのときは,****/**/** **:**:**.*** (*************)が表示されます。
- ii....ii
-
メッセージ有効期間(文字列)
無限の場合,0が表示されます。
- jj....jj
-
メッセージ登録時刻(文字列)
- kk....kk
-
メッセージ削除(可否)フラグ
次に示すどちらかが表示されます。
-
DELETE:削除できます。
-
NO_DELETE:削除不可です。
-
- ll....ll
-
メッセージ優先度(10進数)
- mm....mm
-
JMSCorrelationID(文字列)
メッセージ登録時に設定されていない場合,空白が表示されます。
- nn....nn
-
JMSXGroupID(文字列)
メッセージ登録時に設定されていない場合,空白が表示されます。
- oo....oo
-
JMSXGroupSeq(10進数)
メッセージ登録時に設定されていない場合,空白が表示されます。
- pp....pp
-
JMSMessageID(文字列)
メッセージ登録時に設定されていない場合,空白が表示されます。
- qq....qq
-
メッセージの再配送フラグ
次に示すどちらかが表示されます。
-
NON_REDELIVERY:再配送していません。
-
REDELIVERY:再配送しました。
-
- rr....rr
-
メッセージの配送回数(10進数)
- ss....ss
-
メッセージ種別
-
永続版リソースアダプタの場合
次に示すどれかが表示されます。
・TEXT_MESSAGE:テキストメッセージ
・BYTE_MESSAGE:バイトメッセージ
・OBJECT_MESSAGE:オブジェクトメッセージ
・OBJECT_MESSAGE(BYTES_CONTAINER):BytesContainerメッセージ
・MESSAGE:メッセージ
BytesContainerについては,「7.8.2 BytesContainerインタフェース」を参照してください。
-
非永続版リソースアダプタの場合
次に示すどれかが表示されます。
・TEXT_MESSAGE:テキストメッセージ
・BYTE_MESSAGE:バイトメッセージ
・OBJECT_MESSAGE:オブジェクトメッセージ
・MESSAGE:メッセージ
-
- tt....tt
-
メッセージ長(10進数)
メッセージ種別がTEXT_MESSAGEまたはBYTE_MESSAGEの場合だけ表示されます。
- uu....uu
-
メッセージ内容(16進数)
- vv....vv
-
メッセージ内容(文字列)
次に示す文字以外の文字データがメッセージ中にある場合,その文字データはピリオド(.)に変換して出力されます。
-
半角文字の英数字
-
半角文字のパーセント(%),スラント(/),ピリオド(.),アンダースコア(_)および空白( )
-
- ww....ww
-
内部メッセージ通番(10進数)
- xx....xx
-
メッセージのユニット識別子(文字列)
メッセージ識別子を設定しないまたはNULLと設定した場合,空白で表示されます。
デッドメッセージキューに移動したメッセージでは,空白で表示されます。
キューモードが永続の場合や転送機能によってキューに格納されたメッセージでは,メッセージに設定したユニット識別子は表示されます。
(6) 注意事項
-
表示できるメッセージの内容は,バイトおよびテキスト型のメッセージだけです。
-
BytesContainerメッセージをローカルキューに登録した場合,ローカルキューに登録したときの情報が表示されます。
-
非永続版リソースアダプタの場合,ローカルキュー内のメッセージ情報だけが表示されます。