1.3 ソフトウェア構成
Reliable Messagingが動作するには,幾つかの前提製品が必要です。
Reliable Messagingを使用するシステムのソフトウェア構成について,永続版リソースアダプタの場合を図1-3に,非永続版リソースアダプタの場合を図1-4に示します。
各要素について説明します。
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Application Serverが提供するJava 2 SDK, Standard Editionです。
詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ & BPM/ESB基盤 概説」を参照してください。
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Reliable Messagingおよびアプリケーションが動作するJ2EEサーバです。
Reliable Messagingはリソースアダプタとして動作します。一つのJ2EEサーバ上で複数のReliable Messagingを動作させることができます。
J2EEサーバについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」を参照してください。
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ユーザが業務に合わせて作成するアプリケーションです。アプリケーションサーバシステム上で動作するアプリケーションとして,Reliable Messagingが提供するJMSインタフェースを使用して作成します。
サーブレット,JSPまたはEJBとして作成します。
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アプリケーションが送信したメッセージをReliable Messagingが登録するためのキューです。
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永続版リソースアダプタの場合
ユーザは,Reliable Messagingが提供するコマンド(hrmmkqueコマンド)を使用してDBのテーブル上にキューを作成します。
自システムからのメッセージの登録と取り出しだけができるローカルキュー,相手システムとの通信に使用するための共用キューなどの種類があります。詳細については,「2.2 キューの種類」を参照してください。
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非永続版リソースアダプタの場合
ユーザは,キュー作成ファイルにキュー属性を定義してReliable Messaging内にキューを作成します。
非永続版リソースアダプタでは,ローカルキューだけを使用できます。
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分散オブジェクト環境でのオブジェクト間通信やトランザクション制御を提供する製品です。
J2EEサーバはTPBrokerを利用してトランザクションマネジャとして動作します。Reliable MessagingはリソースマネジャとしてJ2EEサーバと連携します。
詳細については,マニュアル「TPBroker ユーザーズガイド」を参照してください。
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DB Connector for Reliable Messaging
DBにアクセスするためのJ2EEリソースアダプタとなる,スタンドアロンモジュールです。Reliable Messaging(永続版リソースアダプタ)がDBにアクセスするときに使用します。
詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」を参照してください。
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HiRDB/Run Time,HiRDB/Developer's KitまたはOracle JDBC Driver
他マシン上のDBにアクセスするためのクライアント機能を提供する製品です。Reliable Messaging(永続版リソースアダプタ)とDBMSを同じマシン上で運用する場合は不要です。
HiRDB/Run TimeおよびHiRDB/Developer's Kitについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。Oracle JDBC Driverについては,Oracleのマニュアルを参照してください。
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SQLを実行するためのクライアントプログラムです。Reliable Messaging(永続版リソースアダプタ)が使用するシステムの管理情報をDBのテーブル上に作成するときに使用します。
HiRDB SQL Executerについては,HiRDB SQL Executerのドキュメントを参照してください。
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Reliable Messaging(永続版リソースアダプタ)では,メッセージを格納するキューや管理情報をDBのテーブル上に作成します。このDBを管理するためのDBMSです。
Reliable Messagingでは,DBMSとしてHiRDBまたはOracle※を使用できます。HiRDBのシステム設計については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。Oracleのシステム構築については,Oracleのマニュアルを参照してください。
- 注※
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トランザクションのサポートレベルがXATransactionの場合,Oracle RAC機能は使用できません。