4.14.1 サポート範囲
(1) IPv6に対応しているディレクティブ
ListenディレクティブやVirtualHostディレクティブなどのディレクティブに,IPv6アドレスを指定することによって,IPv6による通信やIPv6アドレスに対応したバーチャルホストの指定などができます。
IPv6に対応しているディレクティブを次に示します。
<VirtualHost>,AddIcon,AddIconByEncoding,AddIconByType,Allow from,CustomLog,DefaultIcon,Deny from,ErrorDocument,ExtendedStatus,HostnameLookups,HWSErrorLogClientAddr X-Forwarded-For,HWSSetEnvIfIPv6,ImapBase,ImapDefault,Listen,LogFormat,ProxyPass,ProxyPassReverse,QOSCookieDomain,QOSRedirect,Redirect,RedirectMatch,ServerAlias,ServerName,ServerSignature,SetEnvIf,SetEnvIfNoCase,TransferLog,UseCanonicalName
各ディレクティブの詳細については,「6.2 ディレクティブの詳細」を参照してください。
(2) ディレクティブにIPv6アドレスを指定するときの注意
ディレクティブにIPv6アドレスを記述する場合は,「[IPv6アドレス]」のようにIPv6アドレスを[ ]で囲んで指定してください。また,ディレクティブにIPv6アドレスとポート番号を併記する場合は,「[IPv6アドレス]:ポート番号」のようにIPv6アドレスを[ ]で囲み,「:」の後ろにポート番号を指定します。
ただし,次のディレクティブにIPv6アドレスを記述する場合は,IPv6アドレスを[ ]で囲まないで指定してください。
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Allow fromディレクティブ
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Deny fromディレクティブ
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HWSSetEnvIfIPv6ディレクティブ
なお,IPv6アドレスを指定する場合は,グローバルユニキャストアドレスを指定してください。
(3) 制限事項
次の機能については,IPv6には対応していません。
- アドレス制限
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BindAddressディレクティブには,IPv6アドレスは指定できません。
- クライアントの確認
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IdentityCheckディレクティブにOnを指定しても,IPv6ソケットを使用している場合は機能しません。
- 環境変数の設定
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SetEnvIfディレクティブとSetEnvIfNoCaseディレクティブの正規表現には,IPv6アドレスを指定できません。IPv6アドレスを指定する場合は,HWSSetEnvIfIPv6ディレクティブを使用してください。