4.11.2 ディレクティブの設定方法
有効期限設定機能を使用するための,ディレクティブの設定例を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) デフォルトの有効期限の設定
Webサーバ上のすべてのコンテンツを対象に,ExpiresDefaultディレクティブでデフォルトの有効期限を設定します。有効期限は,ファイルの更新時刻またはクライアントがアクセスした時刻を基準にして設定します。
次のように指定すると,クライアントがアクセスした時刻から60秒後を有効期限として,ExpiresヘッダおよびCache-Controlヘッダがレスポンスに追加されます。
ExpiresActive On ExpiresDefault A60
ExpiresDefaultの"A"指定は,クライアントがアクセスした時刻を基準時刻としていることを示します。
(2) MIMEタイプ別の有効期限の設定
ExpiresByTypeディレクティブでMIMEタイプ別に有効期限を設定します。ExpiresDefaultディレクティブで設定されたデフォルトの有効期限は,この設定によってMIMEタイプ別に上書きされます。有効期限は,ファイルの更新時刻またはクライアントがアクセスした時刻を基準にして設定します。ExpiresByTypeディレクティブに指定するMIMEタイプは,TypesConfigディレクティブに指定したファイル(デフォルト値:conf/mime.typesファイル)内にファイル拡張子とコンテントタイプ(MIMEタイプ)の関係を定義するか,またはAddTypeディレクティブにファイル拡張子とコンテントタイプ(MIMEタイプ)の関係を定義する必要があります。
次のように指定すると,MIMEタイプがtext/htmlの場合にだけ,ファイルの更新時刻から1時間後を有効期限として,ExpiresヘッダおよびCache-Controlヘッダがレスポンスに追加されます。
ExpiresActive On ExpiresByType text/html M3600
ExpiresByTypeの"M"指定は,ファイルの更新時刻を基準時刻としていることを示します。