4.10.2 ディレクティブの設定方法
ヘッダカスタマイズ機能は,HeaderディレクティブおよびRequestHeaderディレクティブで指定します。ヘッダカスタマイズ機能を使用するための,ディレクティブの設定例を次に示します。
(1) レスポンスヘッダを設定する場合
Headerディレクティブのset指示子によって,レスポンスヘッダを設定できます。ほかのモジュールですでに同じ名前のレスポンスヘッダが設定されている場合は,ヘッダ値を上書きします。
レスポンスヘッダにExpires: Sat, 1 Jan 2000 00:00:00 GMTを設定する例を次に示します。ただし,有効期限を動的に設定する場合は,有効期限設定機能を使用してください。
Header set Expires "Sat, 1 Jan 2000 00:00:00 GMT"
(2) レスポンスヘッダを追加する場合
Headerディレクティブのadd指示子によって,レスポンスヘッダを追加できます。ほかのモジュールですでに同じ名前のレスポンスヘッダが設定されていても,別のヘッダとして設定されます。同じ名前のレスポンスヘッダを複数行設定する場合に使用します。
レスポンスヘッダにSet-Cookie: HOSTNAME=HOST1; path=/; domain=www.example.com; secureを追加する例を次に示します。
Header add Set-Cookie "HOSTNAME=HOST1; path=/; domain=www.example.com; secure"
(3) バックエンドのレスポンスヘッダ値を書き換える場合
Headerディレクティブのedit指示子によって,レスポンスヘッダ値の書き換えができます。バックエンドからのレスポンスヘッダ値にsecure属性などを付加したい場合に使用します。
バックエンドが設定したSet-Cookieレスポンスヘッダのヘッダ値にsecure属性を付加する例を次に示します。
Header edit Set-Cookie ^(.+)$ "$1; secure"