3.4.1 HTTP Serverの起動,停止
HTTP Serverをインストールすると,"Cosminexus HTTP Server"という名称のサービスとしてシステムに登録されます。このとき,手動起動するサービスとして登録されるため,システム起動時には自動起動されません。
HTTP Serverを起動,停止および再起動するには,次の方法があります。
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Management Serverからサービスとしての起動,停止および再起動
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コントロールパネルからサービスとしての起動,停止
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コマンドプロンプトからの起動,停止および再起動
HTTP Serverをサービスとして実行する場合のユーザアカウントは,インストール時点では"LocalSystem"です。HTTP Serverは,CGIプログラム,API接続モジュールを含め,このユーザアカウントで実行されます。それ以外のユーザアカウントで実行したい場合は,「3.4.2 一般ユーザアカウントによる運用」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) Management Serverからサービスとしての起動,停止および再起動
詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.2 システムの起動方法」または「4.1.4 システムの停止方法」を参照してください。
(2) コントロールパネルからサービスとしての起動,停止
コントロールパネルからサービス画面を表示し,次に「Cosminexus HTTP Server」を選択して,起動する場合は「開始(S)」ボタン,停止する場合は「停止(T)」ボタンを押します。サービス画面からの再起動はできません。コンフィグファイルは,インストールパス/httpsd/conf/httpsd.confを使用します。
(3) コマンドプロンプトからの起動,停止および再起動
コマンドプロンプトからhttpsdコマンドを入力します。httpsdコマンドについて次に説明します。
(a) 形式
"<Application Serverのインストールディレクトリ>\httpsd\httpsd.exe" 〔〔-d ディレクトリ〕〔-f ファイル名〕〔〔-n "サービス名"〕 〔-k {start | stop | restart | gracefulstop | install | uninstall}〕〕| -v | -t 〕
(b) オプション
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-d ディレクトリ
ServerRootディレクティブがコンフィグファイルに指定されていない場合の,デフォルト値を設定できます。
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-f ファイル名
コンフィグファイルのパスを指定できます。絶対パスまたはServerRootディレクティブの指定値からの相対パスで指定します。
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-n "サービス名"
HTTP Serverのサービス名を指定します。サービス名は,"(引用符)で囲んで指定してください。サービス名に指定できる文字数の上限値は,128文字です。サービス名は,ASCIIコードで指定してください。また,次に示す文字は指定できません。
'\','/','"',制御コード,マルチバイト文字
サービス名のデフォルト値は「Cosminexus HTTP Server」です。
本オプションを指定する場合は,-kオプションも合わせて指定する必要があります。
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-k start
HTTP Serverを起動します。-n "サービス名"が指定されている場合は,該当するサービスを起動します。
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-k stop
HTTP Serverを停止します。-n "サービス名"が指定されている場合は,該当するサービスを停止します。
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-k restart
HTTP Serverを再起動します。
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-k gracefulstop
HTTP Serverを計画停止します。実行中のサーバスレッドは,実行終了後に停止します。KeepAlive接続中またはHTTP/2通信中の場合,KeepAlive接続の解除またはHTTP/2通信の終了までサーバプロセスは実行中の状態となります。実行が終了しない場合は,HWSGracefulStopTimeoutディレクティブに指定した待ち時間が経過すると終了します。
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-k install
HTTP Serverをサービスとして登録します。-n "サービス名"が指定されている場合は,該当するサービスを登録します。サービス登録時,スタートアップの種類は「手動」になります。サービス起動するHTTP ServerのServerRootディレクティブのデフォルト値は,このコマンド実行時のhttpsd.exeのパスまたは-dオプションで指定した値になります。
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-k uninstall
HTTP Serverをサービスから削除します。-n "サービス名"が指定されている場合は,該当するサービスを削除します。削除しようとしたサービスが起動中の場合は,サービスを停止してからサービスを削除します。
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-v
バージョン情報を表示します。このオプションを指定した場合は,HTTP Serverは起動しません。
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-t
コンフィグファイルの文法をチェックします。文法エラーがあると,画面にエラーメッセージを表示します。このオプションを指定した場合は,HTTP Serverは起動しません。
(4) ターミナルサービスを利用したリモートマシンからのHTTP Serverの操作
HTTP Serverでは,Windowsのターミナルサービス(リモートデスクトップサービス)機能を利用して,サーバマシン上にあるHTTP Serverの起動・停止,コマンドの実行などの操作をリモートマシンから実行できます。
HTTP Serverの前提OSについては,マニュアル「アプリケーションサーバ & BPM/ESB基盤 概説」を参照してください。
ターミナルサービスの操作については,OSのマニュアルを参照してください。
(5) 注意事項
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コントロールパネルからの停止,コマンドプロンプトからの-k stopオプションによる停止時に,サーバスレッドが実行中の場合には,実行終了を最大30秒間待ったあとに停止します。
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KeepAlive接続中またはHTTP/2通信中の状態でhttpsdctl gracefulstopによるWebサーバ停止操作を実行すると,KeepAlive接続またはHTTP/2通信の終了までサーバ停止が待たされます。