2.4.2 HTTP Serverを起動,停止する(httpsdctlコマンド)
HTTP Serverの起動および停止をするhttpsdctlコマンドについて説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
/opt/hitachi/httpsd/sbin/httpsdctl {start|stop|restart|graceful|gracefulstop|configtest|help}
(2) オプション
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start
HTTP Serverを起動します。PRFSPOOL環境変数を設定したあとでhttpsdctlコマンドを実行して起動してください。
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stop
HTTP Serverを停止します。
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restart
HTTP Serverを再起動します。実行中のサーバプロセスは,直ちに停止します。すべてのサーバプロセス終了後に再起動します。prefork MPMを使用している場合,再起動時にMaxClientsディレクティブ指定値の変更は反映されないで,前回の値が引き継がれます。Listenディレクティブ指定値およびSSL通信で使用する秘密鍵の設定(SSLCertificateKeyFileディレクティブ)を変更した場合は,いったんHTTP Serverを停止してから,起動し直してください。
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graceful
HTTP Serverを再起動します。実行中のサーバプロセスは,実行終了後に停止します。サーバプロセスは,随時,新しいコンフィグファイルに基づいて起動します。prefork MPMを使用している場合,再起動時にMaxClientsディレクティブ指定値の変更は反映されないで,前回の値が引き継がれます。Listenディレクティブ指定値およびSSL通信で使用する秘密鍵の設定(SSLCertificateKeyFileディレクティブ)を変更した場合は,いったんHTTP Serverを停止してから,起動し直してください。
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gracefulstop
HTTP Serverを計画停止します。実行中のサーバプロセスは,実行終了後に停止します。KeepAlive接続中またはHTTP/2通信中の場合,KeepAlive接続の解除またはHTTP/2通信の終了までサーバプロセスは実行中の状態となります。実行が終了しない場合は,HWSGracefulStopTimeoutディレクティブに指定した待ち時間が経過すると終了します。
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configtest
コンフィグファイルの文法チェックをします。文法エラーがあると,画面にエラーメッセージを表示します。このオプションを指定した場合は,HTTP Serverは起動しません。
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help
httpsdctlのヘルプを表示させます。
(3) 起動確認方法
HTTP Serverの起動を確認するには,制御プロセスを確認してください。詳細は,「4.1.4 稼働管理について」の「(3) 制御プロセスの監視」を参照してください。
また,HTTP Serverを起動したあと,エラーログに以下のメッセージが出力されていることを確認してください。
Cosminexus HTTP Server バージョン (Unix) configured -- resuming normal operations
(4) 使用例
HTTP Serverを起動します。
export PRFSPOOL=/opt/Cosminexus/PRF/spool /opt/hitachi/httpsd/sbin/httpsdctl start
(5) 注意事項
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httpsdctl stopおよびgracefulstopによるWebサーバ停止操作実行時に,HTTP Serverのコンフィグファイルの定義が不正な場合,httpsdctlの実行はエラーとなりWebサーバは停止しません。
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httpsdctl restartおよびgracefulによるWebサーバ再起動実行時に,HTTP Serverのコンフィグファイルの定義が不正な場合,httpsdctlの実行はエラーとなりWebサーバは停止しないで再起動しません。
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httpsdctlコマンドによるHTTP Serverの起動,再起動および停止操作を実行した場合,起動完了および停止完了を示すメッセージは出力されません。
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KeepAlive接続中またはHTTP/2通信中の状態でhttpsdctl gracefulstopによるWebサーバ停止操作を実行すると,KeepAlive接続の解除またはHTTP/2通信の終了までサーバ停止が待たされます。
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コンフィグファイルは,/opt/hitachi/httpsd/conf/httpsd.confを使用します。
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httpsdctl stopおよびgracefulstopによるWebサーバ停止操作実行時に,PidFileディレクティブに指定したファイルを削除した場合,または同ファイルの設定内容を変更した場合,httpsdctlの実行はエラーとなりWebサーバは停止しません。
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httpsdctlコマンド実行時にHTTP Serverが起動しない場合があります。詳細は,「4.1.1(2)(a) 留意点」の「PidFileディレクティブ」に関する記載,または,「4.1.2(2)(a) 留意点」の「PidFileディレクティブ」に関する記載をご参照ください。