Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)


4.1.10 DB Connectorに設定する<config-property>タグに指定できるプロパティ

DB Connectorに設定する<config-property>タグに指定できる値について説明します。

なお,Reliable Messagingを使用する上で必要な情報については,マニュアル「Reliable Messaging」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) HiRDB Type4 JDBC Driverを使用してHiRDBに接続する場合

(2) MySQL Connector/Jを使用して,MySQLに接続する場合

(3) Oracle JDBC Thin Driverを使用してOracleに接続する場合

なお,プロパティで設定可能な値については,Oracleのマニュアルを参照してください。

表4‒5 DBConnector_Oracle_CP.rar,DBConnector_Oracle_CP_Cosminexus_RM.rar,DBConnector_Oracle_XA.rarまたはDBConnector_Oracle_XA_Cosminexus_RM.rarを使用する場合に指定できるプロパティ

config-property-name

config-property-type

config-property-value

指定可能値

デフォルト

バージョン

CallableStatementPoolSize

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」−「3.14.4

java.lang.Integer

コネクションプールに割り当てられるコネクションごとのCallableStatementのプール数を設定します。

0を指定した場合,ステートメントをプールしません。

0〜2147483647の整数で指定します。

10

07-00

CancelStatement

java.lang.Boolean

トランザクションタイムアウトや業務アプリケーション強制停止時に,Statementクラス,CallableStatementクラスおよびPreparedStatementクラスで実行中のSQLをキャンセルするかどうかを指定します。

trueを指定した場合

実行中のSQLをキャンセルします。

falseを指定した場合

実行中のSQLをキャンセルしません。

専用サーバ接続をする場合は,falseを指定してください。

指定できる文字列を次に示します。

  • true

  • false

true

07-00

ConnectionIDUpdate

java.lang.Boolean

コネクションIDをDataSource#getConnectionメソッドごとに更新するかどうかを指定します。

trueを指定した場合

DataSource#getConnectionメソッドのたびにコネクションIDを生成します。

falseを指定した場合

DataSource#getConnectionメソッドで新規の物理コネクションを確立したときにコネクションIDを生成し,そのあとは更新しません。

指定できる文字列を次に示します。

  • true

  • false

false

07-00

databaseName

java.lang.String

Oracleサーバ上の特定のデータベース名(SID)を指定します。設定された値は,Oracle JDBC Thin DriverのDataSource系インタフェースのsetDatabaseNameメソッドに渡されます。

Oracleのマニュアルを参照してください。

(空文字列)

07-00

loginTimeout

java.lang.Integer

データベースへの接続試行のタイムアウト(単位:ミリ秒)を指定します。設定された値は秒単位に切り上げて,Oracle JDBC Thin DriverのDataSource系インタフェースのsetLoginTimeoutメソッドに渡されます。

Oracleのマニュアルを参照してください。ただし,秒単位に切り上げた値をsetLoginTimeoutメソッドに渡します。

8000

07-00

logLevel

java.lang.String

DB Connectorが出力するログ・トレースのレベルを指定します。

次の値が指定できます。

  • 0またはERROR

  • 10またはWARNING

  • 20またはINFORMATION

次のどれかを指定します。

  • 0またはERROR

  • 10またはWARNING

  • 20またはINFORMATION

ERROR

07-00

portNumber

java.lang.Integer

Oracleのサーバが要求をリスニングするポート番号を指定します。設定された値は,Oracle JDBC Thin DriverのDataSource系インタフェースのsetPortNumberメソッドに渡されます。

Oracleのマニュアルを参照してください。

1521

07-00

PreparedStatementPoolSize

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」−「3.14.4

java.lang.Integer

コネクションプールに割り当てられるコネクションごとのPreparedStatementのプール数を設定します。

0を指定した場合,ステートメントをプールしません。

0〜2147483647の整数で指定します。

10

07-00

serverName

java.lang.String

Oracleサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。設定された値は,Oracle JDBC Thin DriverのDataSource系インタフェースのsetServerNameメソッドに渡されます。

Oracleのマニュアルを参照してください。

(空文字列)

07-00

url

java.lang.String

Oracle JDBC Thin Driverがデータベースに接続するために必要なJDBC URLを指定します。設定された値はOracle JDBC Thin DriverのDataSource系インタフェースのsetURLメソッドに渡されます。

このプロパティに値が設定された場合,databaseName,portNumber,serverNameで指定された値は無視されます。また,ユーザがurlで指定を行う場合はJDBC URLにthinドライバを指定します。

(例)

jdbc:oracle:thin:@ServerA:1521:service1

Oracleのマニュアルを参照してください。

(空文字列)

07-00

表4‒6 DBConnector_Oracle_CP.rarまたはDBConnector_Oracle_XA.rarを使用する場合に指定できるプロパティ

config-property-name

config-property-type

config-property-value

指定可能値

デフォルト

バージョン

appendZero

java.lang.Boolean

java.sql.ResultSetインタフェースのgetStringメソッドで,NUMBER型または,FLOAT型の列から,整数部が0である小数を取得する場合,整数部に0を補完するかどうかを指定します。

trueを指定した場合

整数部に0を補完します。

falseを指定した場合

整数部に0を補完しません。

指定できる文字列を次に示します。

  • true

  • false

false

09-50

forceFixedString

java.lang.Boolean

java.sql.PreparedStatementインタフェースのsetStringメソッドまたは,setObjectメソッドで,CHAR型(固定長文字列)の列の値を設定する際に,その値が列のサイズよりも小さい場合は,列のサイズに合わせて空白文字を埋め込むかどうかを指定します。

trueを指定した場合

固定長文字列の空白文字を埋め込みます。

falseを指定した場合

固定長文字列の空白文字を埋め込みません。

指定できる文字列を次に示します。

  • true

  • false

false

09-50

表4‒7 DBConnector_Oracle_CP_Cosminexus_RM.rarまたはDBConnector_Oracle_XA_Cosminexus_RM.rarを使用する場合に指定できるプロパティ

config-property-name

config-property-type

config-property-value

linkedResourceAdapterName

java.lang.String

連携するReliable Messagingリソースアダプタの表示名を指定します。

DBConnector_Oracle_CP_Cosminexus_RM.rarを使用する場合に指定できます。

表4‒8 DBConnector_Oracle_XA.rarまたはDBConnector_Oracle_XA_Cosminexus_RM.rarを使用する場合に指定できるプロパティ

config-property-name

config-property-type

config-property-value

sessionTimeout

java.lang.Integer

Oracleサーバでのセッションタイムアウト(トランザクションブランチがアクティブでない状態でいられる最大時間)を秒単位で指定します。J2EEサーバのトランザクションタイムアウトよりも長い時間を指定する必要があります。デフォルト値は300秒です。設定された値はOracle JDBC Thin DriverのXAResource.setTransactionTimeoutメソッドに渡されます。

(4) PostgreSQL JDBC Driverを使用して,PostgreSQLに接続する場合

(5) SQL Server JDBC Driverを使用して,SQL Serverに接続する場合

(6) TP1インバウンドアダプタに設定する<config-property>に指定できるプロパティ

TP1インバウンドアダプタに設定する<config-property>タグに指定できるプロパティについて説明します。

表4‒11 TP1インバウンドアダプタに設定する<config-property>タグに指定できるプロパティ

config-property-name

config-property-type

config-property-value

backlog_count

java.lang.Integer

RPC要求を待ち受けるポートのListenキューの長さを,1〜4096の整数で指定します。デフォルト値は50です。

指定できるキューの長さの最大値はOSごとに異なります。詳細は各OSのlisten()について説明しているマニュアル,および各OSのTCP/IPについて説明しているドキュメントを参照してください。

connection_timeout

java.lang.Integer

RPC要求の応答を送信するときのコネクション確立処理のタイムアウト時間(秒単位)を,0〜65535の整数で指定します。デフォルト値は8です。

0を指定した場合はタイムアウトしません。

ipc_sockctl_watchtime

java.lang.Integer

一時クローズ応答の待ち時間(秒単位)を,0〜65535の整数で指定します。デフォルト値は180です。

0を指定した場合は動作しません。

ipc_tcpnodelay

java.lang.Boolean

OpenTP1とのコネクションの接続で使用するソケットにTCP_NODELAYオプションを使用するかどうかを指定します。

  • trueを指定した場合

    TCP_NODELAYオプションを使用します。

  • falseを指定した場合

    TCP_NODELAYオプションを使用しません。

デフォルト値はfalseです。

max_connections

java.lang.Integer

RPC要求を待ち受けるポートへの最大同時接続数を,1〜2032の整数で指定します。デフォルト値は64です。

node_id

java.lang.String

ノード識別子を4文字で指定します。

1文字目は英字(A〜Z a〜z),2文字目以降は,英数字(A〜Z a〜z 0〜9),またはアンダースコア「_」で指定してください。TP1インバウンドアダプタごとに一意な文字列を指定してください。デフォルトはCos_です。

receive_buffer_size

java.lang.Integer

受信時の受信バッファサイズを,8192〜10485761の整数で指定します。デフォルト値は8192です。

rpc_close_after_send

java.lang.Boolean

OpenTP1へ電文を送信したあとにコネクションを切断するかどうかを指定します。

  • trueを指定した場合

    OpenTP1へ電文を送信したあと,コネクションを切断します。

  • falseを指定した場合

    OpenTP1へ電文を送信したあと,コネクションを切断しません。

デフォルト値はfalseです。08-50と同様にする場合はtrueを指定してください。

rpc_max_thread_count

java.lang.Integer

最大同時RPC要求受け付けスレッド数を,1〜1024の整数で指定します。デフォルト値は10です。

rpc_receive_timeout

java.lang.Integer

RPC要求の受信のタイムアウト時間(秒単位)を,0〜65535の整数で指定します。デフォルトは180です。

0を指定した場合はタイムアウトしません。

rpc_receive_timeout_interval

java.lang.Integer

RPC要求の受信のタイムアウト監視の監視間隔を,1〜65535の整数で指定します。デフォルト値は5です。

rpc_sockctl_highwater

java.lang.Integer

RPC受信コネクションの一時クローズ処理開始のしきい値(パーセント(%)単位)を,0〜100の整数で指定します。デフォルト値は100です。

rpc_sockctl_lowwater

java.lang.Integer

RPC受信コネクションの一時クローズ処理を非対象とするコネクション数の割合(パーセント(%)単位)を,0〜100の整数で指定します。デフォルト値は0です。

scd_port

java.lang.Integer

RPC要求を待ち受けるポートのポート番号を,5001〜65535の整数で指定します。デフォルト値は23700です。

send_buffer_size

java.lang.Integer

応答時の送信バッファサイズを,8192〜10485761の整数で指定します。デフォルト値は8192です。

send_retry_count

java.lang.Integer

サーバの応答送信時にTCP/IPコネクションの接続でエラーが発生した場合のリトライ回数を,0〜65535の整数で指定します。デフォルト値は1です。

0を指定した場合は,リトライしません。

send_retry_interval

java.lang.Integer

サーバの応答送信時にTCP/IPコネクションの接続でエラーが発生した場合のリトライ間隔(ミリ秒単位)を,0〜300000の整数で指定します。デフォルト値は0です。

0を指定した場合,間隔を空けないでリトライします。

このプロパティは,send_retry_countに1〜65535を指定した場合に有効になります。

service_group

java.lang.String

TP1インバウンドアダプタのサービスグループ名を1〜31文字で指定します。

1文字目が英字(A〜Z a〜z),2文字目以降は英数字(A〜Z a〜z 0〜9)もしくはアンダースコア「_」で指定してください。

J2EEサーバ内で一意のサービスグループ名を指定してください。

tcp_receive_timeout

java.lang.Integer

コネクションを接続してから,またはデータを受信してから,次のデータを受信するまでのタイムアウト時間(秒単位)を,0〜65535の整数で指定します。デフォルト値は10です。

0を指定した場合はタイムアウトしません。

tcp_send_timeout

java.lang.Integer

RPC要求の応答送信時のタイムアウト時間(秒単位)を,0〜65535の整数で指定します。デフォルト値は10です。

0を指定した場合はタイムアウトしません。

tcp_send_timeout_interval

java.lang.Integer

RPC要求の応答送信時のタイムアウト監視の監視間隔を,1〜65535の整数で指定します。デフォルト値は5です。

なお,08-53以降ではこのプロパティの設定は無視されます。

trn_max_connections

java.lang.Integer

RPC送信コネクションの最大同時接続数を,1〜2032の整数で指定します。デフォルト値は64です。

trn_max_thread_count

java.lang.Integer

最大同時同期点電文送受信スレッド数を,1〜1024の整数で指定します。デフォルト値は1です。

trn_port

java.lang.Integer

同期点待ち受けポートのポート番号を,5001〜65535の整数で指定します。デフォルト値は23900です。

trn_sockctl_highwater

java.lang.Integer

RPC送信コネクションの一時クローズ処理開始のしきい値(パーセント(%)単位)を,0〜100の整数で指定します。デフォルト値は100です。

trn_sockctl_lowwater

java.lang.Integer

RPC送信コネクションの一時クローズ処理を非対象とするコネクション数の割合(パーセント(%)単位)を,0〜100の整数で指定します。デフォルト値は0です。