Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)


-XX:[+|-]HitachiExplicitMemoryMoveToTenuredFirst(明示管理ヒープ機能の明示解放機能オプション)

〈このページの構成〉

形式

-XX:+HitachiExplicitMemoryMoveToTenuredFirst

Explicitメモリブロックの解放処理でのオブジェクトの移動先が,Tenured領域になります。

-XX:-HitachiExplicitMemoryMoveToTenuredFirst

Explicitメモリブロックの解放処理でのオブジェクトの移動先が,New領域になります。

説明

Explicitメモリブロックの解放処理でのオブジェクトの移動先を指定します。

デフォルト値
  • -XX:+HitachiExplicitMemoryMoveToTenuredFirst

前提オプション
  • -XX:HitachiUseExplicitMemory

注意事項

このオプションが有効になっている場合,解放処理が実行されるときに被参照のオブジェクトは,Tenured領域へ移動します。

参照元のオブジェクトが一時的に短命なオブジェクトの場合,このオプションを無効とし,Explicitメモリブロック内の被参照のオブジェクトをNew領域に移動することで,次回のCopyGCの際に参照元オブジェクトと同時に回収できます。そうすることにより,このオプションが無効となっている場合に,Tenured領域の利用済みサイズが上昇することを防げます。

ただし,次の点に注意が必要です。

このオプションは,JDK11を使用する場合だけ指定できます。